子どもの集中力や記憶力を育む「真似っこポーズ遊び」

ママやパパが子どもと一緒に楽しめるおうち遊びを毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」。井出武尊さんに、親子でコミュニケーションしながら体を動かせる“真似っこ遊び”をご紹介いただきました。

 

「親子で真似っこポーズ遊び」

娘が3歳の頃、公園で見かけた銅像のポーズが気になり「なんのポーズだろうね?」と話していました。するといつの間にかポーズを真似る遊びになったのですが、これが面白い。今では外出時に銅像を見かけるたび、真似をするようになっています。

今週はこの応用で親子のコミュニケーションを促す楽しい遊びをやってみます。たっぷりと笑えるユーモラスな遊びです。

道具は一切使いません。親子でどちらかが決めたポーズを真似して遊ぶだけです。まずは僕がポーズを決めて娘が真似をします。

変なポーズにするとそれだけで楽しい。よく観察すること、そして体をしっかりと使ってポーズを真似ます。

バランス感覚を必要とする片足立ちも面白い。バランスが崩れたら真似っこの失敗です。

 

今度は連続でポーズを決めていくミニゲームにチャレンジ。いくつか(ここでは3つ)連続して決めたポーズを真似っこします。記憶力も必要ですね。

3つ連続のポーズの真似っこが成功したら、4つ、5つと増やしていきます。覚えきれなくなったり、順序を間違ったりしたらアウトです。もちろんバランスを崩してもアウト。

 

さらにゲーム性を高くするならば、ポーズを交互に考えて真似っこをしていきます。お互いに覚えきれずに間違えたらアウトです。

最初は娘がポーズを決める番。後攻の僕は娘のポーズを真似つつ、自分のポーズを決めます。

2ターン目に突入して娘の番。娘のポーズ①→パパのポーズ①→娘のポーズ②と順に増えていきます。親子で競うのも楽しいし、何ターン続けることができるか、協力して記録にチャレンジするのも盛り上がります。

ゲームといっても勝ち負けにはあまりこだわらずに、ダイナミックなポーズで体をのびのびと動かすことを優先してください。楽しく笑えればそれでOK!

ついヘンテコなポーズをしたくなるこの遊び。親子で大爆笑間違いありません。相手のポーズをよく観察し、左右を正しく認識する必要があります。さらにはポーズを覚える記憶力も求められるので、ただおかしいだけではなく様々な能力を育むことにもつながりそうです。

この遊びはおうちの中でもさほど騒がずに体を使って遊べます。何よりも親子で思わず笑顔になり、たくさんの会話が生まれそうなのが良いですね。

 

遊んでみた様子は、ぜひ#takeruide  #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!

 

\教えてくれたのは/

◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide