HERS的気になる器作家さんたち ②尾形アツシさん

尾形アツシさん
ヒビ手白小湯呑、筒湯呑

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画像右「ヒビ手白」には、貫入が綺麗に見える薄い色のお茶が合う。¥3,300。約Φ7.5×高さ7cm
画像左 貫入のザラザラ感が手に馴染んで心地いい。¥3,300。約Φ6×高さ7.5cm                           

「お茶の器は食後や休憩時間の相棒のようなもの。だからほっと安心できるものがいい」と語る尾形アツシさん。昔、台湾映画のワンシーンで観たある家庭の、気軽でぬくもりに溢れたお茶時間の風景をよく覚えていて、湯気に包まれた茶道具や、コトコトとお湯を注ぐ音と共存する佇まいのある器に憧れるという。
「ヒビ手白」の湯飲みは、緑茶の緑を味わい深く引き立てるグレーがかった白。片手にちょうど収まる小さめサイズもちょうどよく、毎日気軽に使えることも魅力だけれど、漆塗りの茶托を敷けば格式高く、木目の綺麗なコースターを合わせればモダンな表情を見せ、おもてなしの席にも使いまわせる。生活の中のさまざまなお茶時間を受け止める、長く愛用できる器だ。

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撮影/邑口京一郎 取材・文/衣奈彩子 構成/松本朋子

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