ググっても出ない起業の正解。現役女子大生が大人100人に会って会社設立
20代の女性に「憧れの人は?」と聞くと、必ず上がってくる”佐藤マクニッシュ怜子”という名前。ICUで大学生活を送る傍ら、芸能活動も行っていた怜子さん。それだけでなく「ググっても出てこなかった」という手探りの状況からスタートして、「10秒に1つ売れるナイトブラ」などの大人気商品を生み出し続ける起業家としての一面も忘れてはいけません。そんな彼女の知られざる素顔に迫ります。
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これがやりたい! という明確なものがあったわけではない
幼少期から高校生までをカナダで過ごしていた怜子さん。よく間違われるそうだが、彼女は純日本人。大学進学のタイミングで、日本という国をもっと知るためにカナダから帰国し、国際基督教大学へ進学。在学中にはモデル活動もスタートさせます。海外での生活を経て辿り着いた母国での暮らし。しかし、ある日を境にこの国の「働き方」「働くことについての考え方」に違和感を抱えるようになったと言います。
「みんなで同じようなリクルートスーツを着て、同じようなメイクをして、周りと同質化したうえで自分を判断してもらうっていうのが私の性格には合わないなって思ったんです。かといってその時点で“これがやりたい!”という明確ななにかがあったわけでもなく、ハッキリとしたものはありませんでした」
そんな進路に迷う時期を過ごすなかで、自然と辿り着いたのが“ファッション”で何かをすること。
まずはググってみたものの答えはどこにも載っていなくて…
起業をするにあたって、アパレルについても会社経営についても知識がまったくない状態からスタートさせたAMATERAS。
「専門学校に行っていたわけでもないし、洋服の作り方から配送の仕方まで、すべてにおいて0からのスタートでした。ブランドを立ち上げようと思って、まずはググってみたものの答えはどこにも載ってなくて…」
右も左もわからないひとりの大学生が、同世代なら一度は耳にしたことがある有名ブランドを作り上げられたのは、彼女が地道に日々の努力を怠らなかったから。起業を決意してからの1年間は、ヘアメイク、編集者、投資家など、さまざまな立場の計100人に会って社会の仕組みや仕事の内容をひたすらヒアリングし、世の中の「普通」がどう作り上げられているのかを自分の足で学んだといいます。
ワンピース¥32,890(Estella.K)ピアス各¥25,000リング¥108,000バングル¥41,000<すべてe.m.> バイカラーリング¥56,000ウェーブリング¥29,000 <ともにlittle emblem>(すべてe.m. 表参道店)
撮影/佐々木大輔<SIGNO> ヘアメイク/KATO<TRON> スタイリング/阿部絵莉香 取材/石津愛子 編集/岩谷 大