日向坂46 金村美玖ちゃんがアイドル遍歴を振り返る。運命が変わった瞬間は?【後編】

自分の運命を変えた瞬間。輝き続けている人の原点や今に繋がるターニングポイントにフィーチャー。日向坂46 金村美玖ちゃんへのスペシャルインタビューの後編をお届けします。

▷前編はこちらから!

日向坂46の6thシングルではセンターに!

ロンパース¥27,500/ハニーミーハニー イヤリング¥8,140/nooca(ルームスショップ) ベルトにしたパールネックレス¥7,590/古着屋レインボー 下北沢店 右手のリング¥77,000、左手のリング¥54,450/ともにコロルジュエリー インナー/スタイリスト私物

 

最新6thシングル「ってか」ではセンターに選んでいただきました。前の5thシングル「君しか勝たん」では(加藤)史帆さんがセンターでしたが、安心感があるし、史帆さんだからこそみんながリラックスしてパフォーマンスできていました。歴代のセンターの方々も大きな存在なので、「果たして自分に務まるんだろうか……」と最初はとても不安でした。気持ちが沈んで落ち込んだり、「いや、大丈夫」「よしっ、がんばろう」と奮起したりを何度か繰り返しました。今はありがたいことにツアーで力をつけさせてもらったので、自信を持ってやりたいと思います。
最近では、バラエティ番組やドラマなどにも出演させていただけるようになりました。芸人のオードリーさんが大好きで、バラエティ番組も見るのは好きなのですが、自分ひとりで出る番組は、すごく不安になります。失敗したり、うまくいかなかったりして、「次呼ばれなかったらどうしよう」などと考えてしまって、怖くなることも。でも、史帆さんに「あんまり考えすぎるとできなくなるから考えないほうがいいよ。楽しむことがいちばんだよ」とアドバイスをいただいたので、史帆さんの言葉を胸に留めて出演するようにしています。私にとっての史帆さんのように、何かあればお互いにフォローしながら、みんなでメンタルサポートができているので、いいグループだなと改めて思っています。ほかにも、影さん(影山優佳)は最初に話しかけてくださったり、遊びに行ったりして、仲よくなりました。影さんは「パフォーマンスよかったよ」「今日の表情すごくいいよ」など、細かいところをきちんと見て、感想を伝えてくれます。最近では「ってか」のアドバイスなどもしてくれるので、「じゃあ次はこうしよう」などと思えます。隅々まで見てくださる気配りがすごくありがたいです。後輩の面倒をよく見てくれるので、本当に感謝しかないです。(潮)紗理菜ちゃんはみんなに分け隔てなく優しく接してくださるうえに、最初から壁を作らないでほしいという思いから後輩にも「“ちゃん”付けで呼んでね!」と言ってくださいました。紗理菜ちゃん自身がお話し好きで、相談に乗ってくださいます。みーぱんさん(佐々木美玲)のことも尊敬していて、ドラマスタッフさんと和気あいあいとコミュニケーションができて、人から好かれるオーラを持っていて、周りに気遣いができて、本当に素晴らしいなと憧れています。ダンスもうまいし、演技もできるし、ランウェイを歩いているモデルのときのみーぱんさんも素敵です。なんでもこなせるところがすごいなと思います。

改めて振り返ると感じる、ターニングポイント

ブーツ/スタイリスト私物

 

こうして改めてアイドル遍歴を振り返ってみると、ターニングポイントは2019年6月の握手会で初めて一次完売したときかもしれません。そういう指標で決めるのは違うのかもしれませんが、自分の努力で変えられる点だなと思ったので、ターニングポイントのひとつに数えさせていただきます! 1stシングル「キュン」のときは3列目でしたが、ファンの方がどんどん握手会に来てくださったら現状を変えられると思えました。そしたら、本当に結果がついてきて、2列目、1列目になれたんです。1番目に完売したときには自分でもびっくりして、うれしかったので、ファンの方に感謝を伝えました。ファンの方と直接触れ合える大切な機会ですし、人数が増えているのも自分で実感できるし、自分も握
手を楽しもうって思えるし、さらにファンの方も喜んでくれるし、いい循環が生まれたなと思います。ファンの人とのコミュニケーションは大事です。
目に見えて何かが変わったときには成長を感じます。2ndシングル「ドレミソラシド」のときには、初めて2列目の真ん中に行くことができました。音楽番組でセンターがカメラで抜かれるときに、後ろに映れるので、私にとってかなり重要なことでした。より背筋がピッとして、気合が入ったなと思います。

アイドルを始める前と後で自分をくらべてみると、「違う人なの?」ってほど、全部変わったと思います。失敗を繰り返していたら、自分の失敗の傾向がわかってきたんです。緊張しすぎたり、「これを言おう」などと考えすぎたりすると、余計うまくいかないとわかったので、「気負わずに、いつもどおりを心がける」というのが最近の自分のルール。パフォーマンス以外でがんばりすぎたらよくないこともわかりました。私は自分にプレッシャーをかけすぎると変なところで変なミスをします。なるべくたくさん練習をして、余裕を持てたらアピールをがんばるようにしないといけないなとも思いました。あと、ひとりで番組に出させていただくときにも、気負いすぎると猫をかぶっている感じが出てしまうので、なるべく自然体で話すようにしています。スタッフさんとの距離が近くなり、リラックスできる関係性も生まれてきたので、今は活動しやすくなりました。
もともと憧れていたモデルのお仕事もさせていただけるようになりました。私が人生で初めて出させていただいたファッション誌がbisだったんです! 2019年のbis1月号で、めみさん(柿崎芽実)と彩姉さん(高本彩花)と(富田)鈴花の4人で撮っていただいたんです。そのとき撮っていただいた写真がすごく好きで、大事にしています。衣装が可愛くてテンションが上がりましたし、カメラマンさんに「いいね。モデルに向いてるよ」と褒めていただいて、とてもうれしかったです。最初の撮影以降、美意識が上がって、いろいろと努力するようになりました。私はマイナスの意見もしっかり取り入れるほうで、「ここがダメ」と指摘されたら、「じゃあここを直そう」とダメ出しを参考にするようにしています。2020年、bis11月号からはレギュラーモデルにも選んでいただけて、いつも撮影を楽しみにしています♡
今後の目標としては、メンバーと「クリエイティブなことがしたいね」という話をしているので、何か挑戦できればと思っています。私は小さいころから図画工作が好きで、今も絵を描くのは大好き。自分が作ったグッズをファンの方に手に取っていただけたら最高ですよね。メンバーみんなで取り組んだら楽しいだろうなとも思いますが、どんな年齢層がどんなものを欲しているのかがわからないので、リサーチが必要ですね。ライブの演出にも興味がありますし、多くの人に見てもらえるような新しいプロモーションの方法も考えたいです!

金村美玖
2002年9月10日、埼玉県生まれ。O型。日向坂46の2期生メンバーで愛称はみく、おみく、お寿司。趣味は写真を撮ること。

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