「あれどこ?」と家族から聞かれると、ついイライラしてしまうという声をよく聞きます。今回は、そんな悩みを一発で解決してくれる収納法を人気整理収納アドバイザーの水谷妙子さんに教わりました。今回は食器棚で、よく使うものを1軍、たまにしか使わないものを2軍として分類し、使いやすく整理する方法です。
奥行きや深さのある引き出しや棚は1軍・2軍の住み分けにひと工夫を
▼奥行きのある棚は「手前に1軍」・「奥に2軍 」 を置いて▼
*食器*
【1軍】よく使うものは取り出しやすい手前へ
家族が毎日使うお皿は、取り出しやすい目線の高さの棚の手前側に収納。余計な動作をせずに出し入れできるので、片づけの負担も減らせます。
【2軍】
◆たまに使う2軍の食器は棚の奥へ
出し入れのときに手前の食器をどかす必要がある棚の奥には、使用頻度の低い来客用のお皿などを収納。コの字ラックを使って、上の空間も有効活用しています。
◆2軍のなかでも年に数回しか使わないアイテムは持ち手つきボックスに
【お菓子づくりのグッズ】
【子どものパーティグッズ】
たまにしか使わないものなので、箱に入れて棚の上の段に収納しています。「同じタイミングで使用するものをまとめておくと、使いたいときに取り出しやすくて便利ですよ」
*コップ*
手前【1軍】
腰下の高さのキャビネットの手前側に、普段使いの1軍を置いています。「上の棚板との間に10㎝くらいのすき間をあけてあるので、立ったままでも何があるのかひと目でわかります」
奥【2軍】
来客時に使う2軍のコップは、棚の奥行きを生かして収納。「細いトレイにまとめておき、トレイごと引き出すようにすると、出し入れがスムーズですよ
皆が取り出しやすい位置が1軍を置く場所です
収納したいものを1軍と2軍に分けたら、まずは1軍を使う人の手に取りやすい場所に収納します。「1軍はストレスなく出し入れできるように、ゆったりと配置します。一方で、すぐに取り出せる必要のない2軍は、手の届きにくい棚の上段やかがむ必要のある足元、奥のスペースを有効活用して収納しましょう」 箱や仕切りなどの収納グッズの購入を検討するのは、この段階で。「収納グッズを上手に使うと、出し入れのしやすさが格段にアップします。まずは手持ちに使えるものがないかを確認して、必要なら、必ずサイズを測って収まり具合を確認してから購入するようにしてください」
整理収納アドバイザー
水谷妙子さん
無印良品の生活雑貨の企画やデザインを手がけたのち、2018年に独立。8 歳の女の子、6歳と4歳の男の子を育てるママとして、家族にとってもママにとっても使いやすい収納方法を提案し、著書も多数。最新刊は『近道すれば効率アップ! 長続きするラク家事収納術』(文友舎ムック)。
Mart2月号 水谷妙子さんの 私も家族もイライラしない ととのう!続く!「キッチン収納レッスン」より
撮影/林 ひろし 取材・文/田島えり子 デザイン/大石妙子 編集/菊池由希子 構成/Mart編集部