「あれどこ?」と家族から聞かれると、ついイライラしてしまうという声をよく聞きます。そんな悩みを一発で解決してくれる収納法を人気整理収納アドバイザーの水谷妙子さんに教わりました。家族のメンバーも、もののある場所がひと目でわかって使いやすく改善する方法です。
【整理収納アドバイザー水谷妙子さんにお悩み相談】子どもたちにいつもあれどこ?と聞かれます
小松果苗さん(39歳)
千葉県市川市在住
ラベリングなどの工夫をしてきましたが家族には伝わらず、「あれはどこ?」と聞かれる毎日。自力で見つけられるようになってほしい!
色付きラベリングなら家族がひと目で物の居場所を確認できます
整理収納アドバイザー水谷妙子さん
【Before】
一見キレイな収納棚ですが中がごちゃごちゃ……
【保存容器や食材の棚】戸棚の中は、用途などのグルー プごとに箱に入れてまとめてい ます。機能的ですが、詰め込み すぎて、パッと見では中身がわ かりにくい側面も。
【食器の棚】「家庭科室のように、 誰が見てもわかりや すい収納」を目指し て試行錯誤してきま したが、ラベリング をしても家族には見 てもらえず、あきらめ かけているそうです。
【ラベリング】
目につきやすいカラー付箋でつくったラベルを、見やすい位置に貼りつけました。
家族それぞれの食器が入っている引き出しには「いつもの小皿」「パパ」「子」のラベルを貼り、家族に自分で出し入れしてもらう目印に。
【After】
【保存容器や食材の棚】「白に統一することに こだわっていましたが、 家族に伝わるわかりや すい収納にすることの ほうが大事だと気づき ました」と小松さん。不 要なものを取り除いて 量を減らすことで、収 納ボックスの中身も把 握しやすくなりました。
【食器の棚】すき間があることで、 収納ボックスを手前に 引き出さなくても、上 から中身を確認できる ようになりました。「子 ども用のプラスチック 製の食器を、すき間か ら出し入れできるのも 便利です」と小松さん
家族へのプレゼンも大切
水谷さんが収納を見直したときに必ず行っているのが、家族への説明会。「これをここに置くことにしたんだけれども、他にいいアイデアがあれば教えてね」と家族に説明し、意見を求めます。小松さんも、お子さんに説明して意見を聞いてみることに……。
「ふりかけは、上の段に置いてあったほうが取りやすい」というお子さんの意見をもとに、さっそく置き場を変更。考えが尊
重されたことで、収納場所を意識するようになりました。
整理収納アドバイザー
水谷妙子さん
無印良品の生活雑貨の企画やデザインを手がけたのち、2018年に独立。8 歳の女の子、6歳と4歳の男の子を育てるママとして、家族にとってもママにとっても使いやすい収納方法を提案し、著書も多数。最新刊は『近道すれば効率アップ! 長続きするラク家事収納術』(文友舎ムック)。
Mart2月号 水谷妙子さんの 私も家族もイライラしない ととのう!続く!「キッチン収納レッスン」より
撮影/林 ひろし 取材・文/田島えり子 編集/菊池由希子 構成/Mart編集部