やりたいことが多すぎて時間が足りません【ジェーン・スー×HARUKOの人生相談Vol.22】

40代女性の気持ちを代弁するような明快な語り口が人気のコラムニスト、ジェーン・スーさん。新聞やラジオ、雑誌で多くの方のお悩みに答え、その胸のすくような回答には励まされる読者も多数。
一方、波乱万丈の人生経験を持ちながら、いつも前向きで飾り気がない人柄で、誰からも愛されるモデルのHARUKOさん。歯に衣着せぬ語り口で、仲間のお悩みにさっと答えてくれると評判です。
そんなおふたりに『STORY』読者の真剣なお悩みに答えていただきます!

<PROFILE>

ジェーン・スーさん

コラムニスト。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」(月〜木11:00〜)のパーソナリティを担当。毎日新聞をはじめ新聞・雑誌で数多くの連載を持つ。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』は、第31回講談社エッセイ賞を受賞。近著に『これでもいいのだ』。

HARUKOさん

モデル。短大時代、『JJ』にて山田明子(はるこ)の名でデビュー。以来、数々のファッション誌で活躍。’03年に結婚後、九十九里浜に移住、長女を出産。’12年に離婚。HARUKOに改名し、現在『STORY』にて活躍中。趣味はサーフィンと読書。


~第22回~

★ やりたいことが多すぎて時間が足りません

やりたいことが多すぎて困っています。
保育園に通う4歳の娘の子育てと、仕事に追われる毎日です。週末には、家族とでかけるのも楽しいのですが、将来を考えると、今の仕事以外のスキルも身に着けたいし、英語の勉強もしたいし、とやりたいことが多いのです。欲張ってどれもやろうとすると、睡眠不足になり、つい夫や娘にあたってしまうことも。でも、職場にはパラレルワークをしている人もいて、自分も何か始めないと、と焦ってしまいます。どうやって、時間を捻出したらいいのでしょうか。M.Yさん 39歳 家電メーカー勤務

ジェーン・スーさん
ジェーン・スーさん
M.Yさん、尊敬します。私なんか目の前のことに追われるだけで1日が終わるという毎日なので、本当にすごいと思う。
HARUKOさん
HARUKOさん
私も尊敬する。私なんか基本、できるだけサボりたいと思ってる人なので、真逆ですね。
ジェーン・スーさん
ジェーン・スーさん
ただ、1日24時間というのは、万人に平等に与えられているわけで、増やせないんだから、自分のキャパシティから逆算して やりたいことの優先順位を付けるしかないかもですね。
HARUKOさん
HARUKOさん
今、本業だけでなく、副業もしたいパラレルワーカーって増えていて、STORYでもそういう話題をよく取り上げていますよね。でも、周囲がみんなそうだからと言って、自分もそうしなきゃいけないわけではない気がする。他人と比べて、自分ができていない、と思ってしまうとだんだん苦しくなってきますよね。M.Y.さんは、お子さんがまだ4歳だから、子育てが今どんなに大変かっていうのも容易に想像がつく。だから、スーさんがおっしゃっていたように、自分が何をいちばん大切にしたいかを見失わないことが大切。
ジェーン・スーさん
ジェーン・スーさん
それにしてもこの意欲、すごいと思います。だから、まず優先順位をつけていちばん大切なことからやってみてほしいですね。
HARUKOさん
HARUKOさん
睡眠時間削るのは、心にも体にも一番きついじゃないですか。そもそも、子育てしているという時点で、睡眠不足なのに。だから、子どもがいなかったらもっと全力でできるのに、と思ってしまわないようにだけ気を付けてほしい。それでも、やりたいことがあるというのは、何度もいいますが、すごいです。尊敬します。現実的なアドバイスとしては、まず、やりたいことを1つに絞って、手をつけてみてはどうかしら。

当連載は毎週金曜日配信です。
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撮影/吉澤健太 取材/秋元恵美

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