元宝塚歌劇団月組トップスター珠城りょうさんのファーストコンサート『CUORE（クオーレ）』にゲスト出演する彩凪翔さんと愛月ひかるさんに、スペシャルインタビューを敢行！ 彩凪翔さんに、出演が決まった時の心境や珠城さんとの関係性など、盛り沢山に話していただきました。

珠城さんとの関係は---「2期下でしたが、頼りになる存在」

—珠城りょうさんのファーストコンサートの出演依頼が来たときの気持ちを教えてください。

めちゃくちゃ嬉しかったです！卒業してすぐのコンサートって、これからもずっとたまちゃん（※珠城りょうさんの愛称）の記憶に残っていくと思うんです。そんな貴重なコンサートに参加できて、たまちゃんを見守ることができるなんて幸せこの上ないです！

—以前珠城さんに取材した際、彩凪さんの舞台に向き合う真摯な姿を素敵だと話していました。宝塚時代、珠城さんにはどんな印象をもっていましたか？

たまちゃんは下級生の頃から抜擢され続け、早くにトップになった人。その分、たくさん悩むことがあったと思うんです。でも、逃げずに自分に任されたことに精いっぱい向き合っている姿に、私も刺激をもらっていました。私も悩むことがたくさんありましたが、試練を乗り越えようと進行形で頑張っているたまちゃんに相談すると、共感できることが多いんですよね。演技のことや舞台のこと、たくさん話しました。2期下でしたが、頼りになる存在でした。

コンサートでは“二人にとって懐かしい曲”を歌う予定

—コンサートでのお二人の共演が楽しみですが、どんなステージになるのでしょうか？ 話せる範囲で教えてください。

組は違っても仲良しでしたが、宝塚時代には共演できなかったので、今回のコンサートでやっと叶うんです！ たまちゃんが「宝塚のナンバーがいいと思っているですが」と曲を提案してくれて、私も「いいね！」ってすぐに意気投合。何を歌うかは秘密ですが、二人にとって懐かしい曲です。皆さんは「こうきたか！」って思うかもしれません（笑）。楽しみにしていてください。

あいちゃん（愛月ひかるさんの愛称）は同じスペシャルゲストなんですけど共演できないのが残念で。あいちゃんにとってこのコンサートが卒業後初の舞台になるんですよね。見守るような気持ちで二人のシーンを観たいです！ 私がゲストのステージ、あいちゃんがゲストのステージ、さらにゲストが出ていないバージョンもあるから、全部で3パターン。それぞれどんなステージになるのか、出演する私自身も気になっています（笑）。

宝塚をきっかけにつながっていくご縁を大切にしていきたい

—彩凪さんは、卒業後も多くの宝塚OGに囲まれた温かな現場で活躍されている印象です。

卒業して半年はオール宝塚OGという環境でお仕事させていただきました。初めて会う下級生もいましたが、宝塚OGだと安心感がありますね。また、外部の方とのお仕事でも共演者に宝塚OGがいるという現場が多くて、人見知りの私にとってはとてもありがたかったです。今回のコンサートもそうですが、宝塚OGの舞台にゲスト出演させていただくことが多いんです。ご縁があって繋がっていくことは幸せだなって思っています。

—彩凪さんは、宝塚OGにとって卒業しても会いたいと思う存在なんでしょうね。

そう思っていただけているなら、本当に嬉しいです。今回も、たまちゃんが私を選んでくれたから出演するわけで、ありがたいと思っています。改めて、これからもご縁を大切にしないと、と思いました。

新しい仕事に取り組む中での発見が新鮮で楽しい！

—最後に、これからのお仕事のビジョンを教えてください。

宝塚時代は組に回ってきた作品を同じ仲間で没頭して作る、という形でお仕事に取り組ませていただいて、15年とちょっとやってきました。卒業してから、ご縁でいただいた新しい仕事に取り組む中で「こういう発信の仕方もあるのか、このやり方でもファンの方とつながっていけるんだ！」といろんな可能性を感じています。これが私にはとても新鮮で楽しいんです。これからも臆せずにいろんなことに挑戦していこうと思っていますので、ファンの皆さまには温かく見守っていただきたいです！

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【PROFILE】
彩凪翔（あやなぎしょう）●2006年宝塚歌劇団に92期として入団。目を引く容姿と実力で下級生時代から注目され、新人公演や単独公演で主演となる。2021年４月に惜しまれつつ退団。同年6月にセルフプロデュースコンサート『Wings』、9月にタカラヅカ・ライブ・ネクストの第一弾主催公演『アプローズ』～夢十夜～の主演を果たす。今年1月にはストレートプレイで女性役にも挑戦。2022年4月～5月に珠城りょう1stコンサート『CUORE（クオーレ）』にスペシャルゲストとして出演が決定している。

フォトギャラリー

撮影／木村 敦　取材・文／よしだなお　編集／宮島彰子（CLASSY.ONLINE編集室）