【40代からの投資】20年間で1000万円を投資で増やすシミュレーション

投資未経験の本誌ライター小仲が投資家八木エミリーさん指南の元、自分の収入でガチ投資、スタート! 小仲の計画「60歳までに1,000万」をモデルケースに計画をシミュレーションしてみましょう!

◇ 対談したのは...

八木エミリーさん

7年で7億の資産を作った 投資の女王。野村證券入社をきっかけに投資の勉強を始める。現在は個人投資家として、全国のセミナーや講演活動にひっぱりだこ。私生活では1歳児ママ。著書『インフレに克っ! 放置しておくだけでふつうにお金が増える投資術』(5月2日発売・ビジネス社¥1、540)が絶賛発売中

STORYライター 小仲志帆

顔タイプ診断やイメージコンサルタントのディプロマを持つ年9目ライター。本誌企画でお金の企画を担当した際に長期投資を始めようと決意したものの実行に移せないまま2年が経過し一大決心を。


★ 経済周期に合わせて未来の市況を予測

★ 年齢ごとのシミュレーション

<2022 48歳>

1,000万を目標に効率よく12年で貯める方法を考えましょう。投資のリターンは平均して3%~7%。7%以上のものは怪しいものもあり損失が大きくなる可能性があります。

・投資先アレコレ

一般NISA

非課税期間5年、非課税投資額年間120万。国内株式・外国株式・投資信託など豊富な商品ラインナップから選択できる。積み立てより積極的。

積み立てNISA

非課税期間20年、非課税投資額年間40万。国が定めた基準を満たした投資信託のみ。

アメリカ株

世界情勢が悪化し、一時的に株価が暴落してもアメリカ企業は株主への配当金を重視する文化で企業努力を求められ、経済の回復が早いのが特徴。

日本株

バブル崩壊後から20年近く経ってもまだ市場の最高値が更新されていないのが現実。

新興国株

経済が発展途中の国は高い成長率が見込める反面、国が不安定で株価変動のリスクも。

・小仲が選んだ投資プラン:一般NISA

月10万で12年間。運用利回り7%のアメリカ株楽天証券で口座開設。
 

<2024 50歳>

八木さん、運用益がマイナス! 暴落がチャンス時なら新たに運用額を増やしたほうがいいですか?

市場の上下で運用額は決めないで!

運用額を上げるタイミングは自分の収入が上がった時のみ。投資に必要な体力というのは収入が土台です。

底値(尻尾)と最高値(頭)を見極めることは困難。株価が下がった時は買いのチャンスですが、同収入で運用額を上げると苦しくなり、後々額を減らすことになりゴールが先送りに。

<2026年 52歳>

どうしよう……下がりまくってしまって、もう売りたいです……

ここはひたすら我慢!

暴落時に初心者がしがちな狼狽売りは積み立てた金額が水の泡。下落時はその分多く買えていることを思い出して。

・短期投資を組み合わせたくなったら、日本株の個別投資がおすすめ

日本企業でグローバルに活躍している企業はたくさんありますし、自国を応援するという意味でも日本株の個別株投資も良いと思います。ただ、その際は〝話題になっているから買う〝〟誰かに勧められたから買う〟のではなく、自分が本当に良いと思ったもの、魅力的なサービスに投資するという意識が大切です。
 

<2028 54歳>

回復してきました! 八木さん、ここで売ってがっつり儲けたいです。

目標額と何のためにやっているか思い出してみて!

株価が上がった時に売ればリターンとしては上がるけれど目標額には到達せず、夢の実現には不足額のまま終了。

・運用額は月10万超えると税金がかかりますが、手続きは面倒じゃないの?

年間120万までが非課税なので月額10万まで。それを超えた分は特定口座に移動。口座開設もネットで簡単にでき、〝源泉徴収あり〟を選べば税金が自動的に計算されるシステムで便利。
 

<2030 56歳>

また下がってしまいました……ゴール間際だし売ったほうが得じゃないですか?

かつて得した記憶はいったん消去。じっくり待つのが基本です

儲け経験すると欲が出るのが人の心理でこれ以上下がる前に売りたくなりますが、ドルコスト平均法を思い出して。

・積み立ては、 安い時に多く買うシステム

長期の積立投資は投資額が一定なので、株価が安い時にはその分多く買えるというドルコスト平均法を常に意識して、決めたゴールまで動かさない。余裕があるなら債券や不動産を検討。
 

<2034 60歳>

夫婦で世界一周に行ける1,000万を楽々クリア!

老後資金が枯渇しないために運用を続ける選択肢もある。リスクの低い債券や運用資金で不動産の家賃収入を得るという手も。

撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/谷口結奈(Linx) 監修/八木エミリー 取材/小仲志帆 イラスト/岡田 丈 デザイン/スズキのデザイン ※情報は2022年6月号掲載時のものです。
 

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