【LIFESTYLE】料理家 こてらみやの「ベランダと暮らす」vol.33

真夏のベランダ

真夏のベランダ作業は、水やりに始まり、水やりに終わる! といってもいいほど、水やりが大切です。1日でもサボれば、シナシナになって枯れてしまうものもあるので、毎年のことですが夏の間は、家も空けられず、水やりに追われています。

       

朝の水やりは日差しが強くなる前の5時半ごろから始めます。
寝ぼけた頭と体でふらふらとしながら、4リットルの水が入るジョウロで大きなバケツから水をすくい、ひと鉢ずつ鉢底から水が出てくるまで注ぎます。これをベランダの端から端までやるのですから、結構ハードな作業です。朝から30度を超えるような暑い日はめげそうになりますが、たぷたぷの二の腕を引き締めるトレーニングになるのでは? と、ポジティブに捉え、じょうろの持ち方を工夫して、バーベルよろしくがんばっています。

       

他にも、背の低い植物の世話をするときは、腰を曲げるのではなく、屈伸運動になるようにまめにしゃがみ込んだり、スクワットの姿勢をキープしながら作業をしたりと、ベランダ作業をワークアウト代わりにしています。側から見たら変なおばさん!(笑)。 向かいのマンションから見られていないことを願うばかりです。

鉢への水やりが終わったら、シャワーで散水です。人間と同じで、中から水を取り込むだけでは、日照りで葉がカサカサになってしまうので、これまたたっぷりと浴びせかけます。シャワーを浴びる植物たちがキラキラと輝いて気持ちよさそうなのと、自分にも水しぶきがかかるのが気持ちよくて、つい延々と続けてしまいます。水やりが終わると、打ち水効果でベランダも少し涼しくなります。

ここからは、水やり中の写真をいくつかご紹介。見ているだけで涼しげですよー。

夏にぴったりのルックスのモンステラ。水滴が似合います。

コウモリランにもたっぷりと。冬の寒さで痛んだ葉はすべて落として、イキイキとした葉に生え変わりました。

もじゃもじゃのウスネオイデスは、乾いた紐のような容姿ですが、シャワーが大好き。

レモンもずいぶん大きくなりました。水を切らせたら実が落ちてしまいますから、いつも気にかけています。

巨峰の葉っぱも水滴がお似合い。今年は4房ほど袋がけしましたが、先の強風でひと房撃沈(泣)。残りがちゃんと収穫できるように水やりしてあげないと。

水やりの後は、私自身もシャワーで汗を流して、スッキリ! 体がシャキンと目覚めてお腹がぺこぺこです。昨年までは、オットに水やりを任せっきりにしていたので、朝はお腹が空かず、スムージーを飲むのが精一杯でしたが、今年の夏は、朝から気持ちよく目覚め、そして朝ごはんがおいしい! 水やりは大変ですが、いい運動になってジム代わりと思えば悪くない? と思う今年の夏です。

 

こてらみや
料理家。毎日食べたくなるような、素材の持ち味を生かしたシンプルな料理を得意とする。休日の楽しみは、ベランダで収穫した果物やハーブを使ってびん詰めを仕込むこと。著書に「魔法のびん詰め」(三笠書房)など。instagramアカウントは @osarumonkey

前回の記事はこちらから

The post 【LIFESTYLE】料理家 こてらみやの「ベランダと暮らす」vol.33 first appeared on hers-web.jp.