広末涼子さん、仕事と子育ての壁。自己実現に伴う高いハードルをどう乗り越える?

高校生、小学生の3人の子どもを育てながら、女優としても輝きを放つ広末涼子さん。毎月〝思春期ママ〟たちと思いを共有する場となる連載エッセイ。今月は、私たちの大問題「仕事と子育ての壁」をテーマに語ります。

▼前回の連載は
【広末涼子さん連載vol.13】家庭ごとに違う金銭感覚。お金の大切さ、子どもにはどう教えていく?

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ママ歴18年にして未だ仕事と子育ての壁。真っ只中で日々格闘中!

突然ですが先日、初めて、皆さんが寄せてくださったこの連載に関するご意見&感想、聞きたいコト! を拝見させていただく機会をいただき、たくさんのママさん方からの声をGet! キャッチ! 共感、納得、そして感動いたしました。

皆さんの子育てに関する不安や悩みの多さに、やっぱり……と私自身同調し、私の文章を通じて、皆さんがそれぞれに気付きや同じだぁ~と感じてくださったとの声に、ああ……この連載にチャレンジして良かった。私なんかが尾木ママさんみたいに子育てを語るなんてできないよ、大丈夫かな、読者の方々はどう思っているんだろうか……と正直、連載を続けながらも、不安で仕方なかった現状を、みなさんのおかげで打破できた! 気がしています。ご意見くださり、そもそも私のつたない文章を読んでくださり、感謝感激雨あられ(涙)。お互い頑張ってゆきましょう!

さて! ゴメンナサイ、前置き(言いたいコト)が長くなってしまいましたが、本題に進みたいと思います。

仕事と子育ての両立。ハイ、これこそ私たち女性の永遠のテーマ。自分自身の夢や目標、仕事という生き甲斐を大切にしたい! しかし、結婚&出産からの育児子育て、そして家事の嵐。髪振りみだし汗だくになって、洗濯お掃除それに料理、子どものスケジュール管理に送り迎え。自分の時間はなくなる一方、夫婦の会話も減る一方……。

そしてそんな現実を生きている私たち(ママたち)。毎日、奮闘しガンバっている私たち(女性陣)。に、まず賞賛の意を♡

以前にもお伝えしたかもしれませんが、私は主婦って立派な仕事! むしろ重労働だ、と思っています。自分の母や親族を見てきて子どもの頃からそう感じていたけれど、私自身、妻になり母になり、主婦である日々を経験して、その思いは更に強くなりました。だから、主婦業に加え仕事をする(外で働く、経済的支えになる、社会との繋がりを持つ)ことは、どれだけ大変なことか。

私が結婚出産時、丸2年間お仕事をお休みしたのは、少なくともその大変さの想像がついたことと、初めての子育て(産まれてくるBaby)に集中したかったため、です。初めての人生最大の任務(母親という役目)に全集中だ! と考え、育休へ突入したのでした。

とはいえ、それはもう18年も前のこと。手をかけすぎて過保護になってしまう第一子の時とは違って、2人目、3人目ともなれば仕事と子育ての両立もお手のもの! でしょうね~と、皆さまはお考えかもしれません。が、しかし、実際のところ、つい最近も気付けばスケジュール帳に余白がなく、毎日の予定と撮影の日々が数カ月続き、とにかくカラダがヘトヘトで、睡眠時間も確保できぬままひたすら働き続けた時、結果、腰を痛めて病院へ

そして痛み止めを飲んで撮影現場へ。読みもの書きものメール返信多すぎて眼精疲労。コンタクト入らず、仕方なく裸眼でいたらまさかの壁に激突。女優としてあるまじき、まさかまさかの顔に青アザ。その後なぜだか咳が止まらず、病院へ行ったら人生初の喘息との診断。現場ではネブライザーとプロポリス、自宅では吸入器とひたすら向き合い、子どもたちとは筆談に(咳が酷くて声に支障が出てしまったため)。

こんなに体を酷使して、私は一体何をしているんだろう。家族にも心配をかけてしまうし、こんなことじゃダメだ! 仕事の仕方をもう一度しっかりきっちり考え直さなくては! と、反省をしたのでした。つまるところ、私自身、〝仕事と子育ての壁〟に未だぶち当たり中、真っ向勝負中! なのです(苦笑)。

さて、やはりこの大きなテーマ、連載1回分では語り尽くせませんでした(予想はついておりましたが)。次回連載にて、〈仕事と子育ての壁:実践編〉を続編として書かせていただきたいと思います! では、暑い夏、おカラダに気をつけて、皆さまお元気でお過ごしください。

〈次回へつづく〉

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広末涼子

1980年高知県生まれ。14歳でデビュー後、CM、ドラマ、映画と数々のヒット作に出演。日本アカデミー賞をはじめ受賞歴も多数。プライベートでは、高校生、小学生、幼稚園児と各世代3人の子ども達のママ。書き下ろしエッセイ「ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち」(宝島社)が絶賛発売中。

モデル&文/広末涼子 撮影/三瓶康友 ヘア・メーク/MAKI スタイリスト/竹村はま子 取材/奥村千草  ※情報は2022年9月号掲載時のものです。
【衣装クレジット】ブルゾン¥31,900(ツル バイ マリコ オイカワ)Tシャツ¥7,150(ル フィル/LE PHIL NEWoMan新宿店)スカート¥113,300(マディソンブルー/アパルトモン 青山店)ピアス¥28,600(ドーラ/ロードス)

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