yori外村久美子さんのお家がもっと見たい!間取りからインテリアまで全空間まとめ

VERYの人気連載『「遊びにおいでよ」が似合う家』2022年11月号で訪れたのは、お馴染み人気ブランド「yori」のデザイナー・外村久美子さんのご自宅。うちにいて、家族みんなが楽しめる、工夫と仕掛けが施された素敵な空間のすべてをまとめてご紹介します!

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【yori外村久美子さん】“甘い服”だけじゃない自宅もオシャレ

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家族が集まる空間づくり

グレーを基調にしつつも、決して重い空間にならないのは、開放感抜群の吹き抜けと天窓から入る光のおかげ。「毎日必ず囲む食卓だからこそ、明るさが絶対条件。季節によって変わる自然光の暖かさをダイレクトに感じられます」。

お昼ごはんは全員一致でせいろ蒸し。ブロッコリーやさつまいもなどの野菜に加え、子どもたちのリクエストに応えウインナーと小籠包も。

ご主人が休日出勤のときは、久美子さんを真ん中に、3人仲良く横並びで食卓を囲むのだそう。お皿やお箸は子どもたちが率先して用意。

お弁当づくりにも大活躍の蒸籠。つけ合わせの野菜からゆで卵まで一度でできて手軽なうえ、とにかく野菜が美味しく仕上がります。

大のコーヒー好きだという久美子さん。家事が一段落したらコーヒーを淹れておうちカフェ。KINTOのコーヒーサーバーがお気に入り。

3階の床はカーペットに。素足にふかふかっと触れる感覚が心地よい。1階から3階まで床の素材を変えているのも外村邸のこだわり。

お花の手入れも休日の楽しみ。信頼している南堀江のrosierさんにインテリアに合う季節のお花をお任せ。フラワーベースはクリアで統一。

無添加にこだわったFUJIWARA WOOD WORKINGのポン酢とつゆ。

日当たりのいいソファスペースはみんなが集まる憩いの場。「子どもたちとUNOで盛り上がります」。

毎日が楽しめるギミックの
効いた空間と、好きにこだわった
心地よさを目指したい

「こだわったのは家族との距離感と、心地よい空間」。それまでは賃貸マンションで暮らしていた外村さんファミリーが、引越しを決意したのは長男の小学校進学がきっかけでした。「通学のことも考えてマンション探しがスタート。でも、いざ探しだすと好みのマンションが全然見つからなくて。いったん、立ち止まって夫婦で相談。よく考えたら、私も夫もマンション育ちではないし、のびのび育てたい男の子2人の成長を考えて、結果的に戸建てにシフトチェンジしました」。そこからは一転、おうち計画に拍車がかかったのだそう。土地は久美子さんのご両親が所有されていた場所で、実家の近所という利便性もあり即決。家を建てると決まったら、デザインはかねてより親交のあった押村知也さんに依頼しました。

「我が家の一番の特徴は、変わった間取り。玄関が外階段で上がった2階にあり、実際は1階ですが地下に行くように子ども部屋があるので、子どもたちはワクワクするみたい。遊びに来た友人も変わった間取りに驚きますね」。もうひとつこだわったのが、ペイントやタイル・床の素材。「1階はフローリング、2階はタイル、3階はカーペットと、フロアごとに床材もチェンジ。家にいるときはほぼ素足なので、足裏を通して感じる感触がフロアによって変化があり、子どもたちは飽きないようです。どこかに工夫や仕掛けを入れて、家にいてもワクワクするような感覚を大事にしています」。

インテリアに関しては、〝好き〟を集結。「好きなテイストは昔から大幅には変わっていないので、年々お気に入りが少しずつ増え、それに伴って空間も育っていく感覚。それは大好きなファッションと同じなのかも。〝ワクワクと心地よさ〟を追求した家を目指したいですね」。

\Welcome!/

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こだわりのある楽しい間取り

衣装部屋は久美子さんこだわりのスペース。ランドリールームの隣に配置したため、洗濯後のお手入れもスムーズ。スライドドアはインテリアに馴染むモダンなフレームがこだわり。

ダイニングテーブルとチェアはひとつのブランドで統一せずに、好きなものを集めて配置。テーブルはPoliform、チェアはCARL HANSEN&SONやporada INFINITYのもの。

久美子さんが一日の中で最も長い時間を過ごすのがキッチン。朝食やおやつを食べられるように広々としたカウンターを確保。この場所から眺めるリビングフロアの光景が一番好きなんだそう。

1階の子ども部屋にはリビングを通って降りる設計。必ずここを通るので、これから先、思春期を迎えても、キッチンにいれば自然と息子たちの存在を感じられる、ちょうどいい距離感。

フラットにデザインされた玄関スペースは、虹色が可愛いこだわりタイルが自慢。

キッチン横は一面マグネット壁にし、子どもたちの作品や写真をディスプレイ。家事をしながら子どもの成長を感じられる空間に。

好きにこだわったインテリア選び

「Tom Dixon.」の
ペンダントライト

キッチンのペンダントライトは組み合わせのバランスを吟味して購入。このライトの下で飲むコーヒーは特別美味しく感じるのだそう。

poradaの
「ESTER CHAIR」

ウッドの素材とファブリックの風合いが既製品では納得いくものがなく、オーダーしたこだわりの一脚。この先の経年変化が楽しみに。

コートフックは
naftの「sprinkle」

壁にあるだけでまるでアートのようなコートフックは帽子かけとしても使用。遊びに来た人から必ず「どこの?」と聞かれるんだそう。

「CULTI」の
ディフューザー

ディフューザーはCULTI一択。ほのかに香るよう、リビングではなく玄関の隅に置くように。ボトルのデザインもインテリアにマッチ。

1616/arita japanの
「TYアニスプレート」

お菓子をはもちろん、焼きそばをのせても可愛い一皿。深さもあるので、パスタにも。マットなグレー地が万能で、贈り物にも最適。

「Zip Top」の
シリコン容器

クマのデザインが珍しいZip Topは百貨店のキッチン用品フロアで。野菜の保存や、次男が幼稚園に持っていく果物入れとしても重宝。

「リサ・ラーソン」の
犬の置き物

10年ほど前に購入した、犬のオブジェは愛犬〝BUNちゃん〟に似ているため家族のキャラクター的存在。長男の勉強机の上が定位置。

「ACTUS」の
デスクとシェルチェア

Zoom授業が増えたため、最近長男の部屋に机と椅子を新調。成長しても長く使えるようにと、シンプルで飽きのこないデザインに。

\coffee time at morning/

外村邸DATA

大阪府
4人家族(夫・妻・長男10歳・次男6歳)
199㎡/築3年の戸建て

VERY読者に大人気のアパレルブランドyoriデザイナー・外村久美子さん、旦那さん、10歳の長男と6歳の次男。当初、マンション探しからスタートした引越し計画も夫婦ともにマンション育ちではないことから一転、戸建てに変更。デザイン・設計はスタイラス設計の押村知也さんに依頼。

この連載にご登場いただけるおうちを募集中です。ご家族やおうちの写真、どんな週末を過ごしているかなどをご明記の上、編集部までお送りください。スタッフが遊びに行かせていただきます!(お送りいただいた資料やお写真は返却できませんのでご了承ください)

〒112-8011 東京都文京区音羽1-16-6(株)光文社VERY編集部「遊びにおいでよ」係

撮影/久保嘉範 取材・文/田中幸恵 編集/太田彩子
*VERY2022年11月号「「遊びにおいでよ」が似合う家」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。