【冬ニキビ】を克服して美肌になれる5つの方法
ニキビは「汗をかく夏にできやすい」というイメージを持っている方は多いかもしれません。しかし、乾燥しやすい冬も実は困っている人が数多くいるんです。冬にできるニキビの原因には、肌質の他に冬の気候、スキンケア習慣、生活習慣などが関わっています。原因と対策を知って、冬ニキビを撃退しましょう。
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1:乾燥してても肌はベタつく? 冬ニキビのメカニズム
乾燥しやすい冬に、どうしてニキビができやすくなるのでしょうか。それは肌は乾燥すると表面の角質がはがれやすくなるからです。その角質が毛穴をふさいでしまい、ニキビができる原因になることがあります。 加えて、肌は乾燥すると自身を守るために皮脂を分泌するように働くため、Tゾーンなど皮脂腺の多い部位を中心に、皮脂の分泌が活発になります。その結果、おでこや鼻などにニキビができやすくなるのです。 また、冬は寒さのため重ね着をすることが多いですが、暖房の効いた室内や車内では、汗ばんで蒸れた肌状態が続くことがあります。そうなると、背中や胸など、体にもニキビができやすくなるのです。
2:美肌を取り戻す! 冬ニキビの対処法
冬ニキビができてしまったら、悪化させないためにも早めに対処することが重要です。冬ニキビの対処法をご紹介します。
①スキンケアでしっかりと保湿対策
皮脂が多い人は「自分は脂性肌」と思って保湿を軽めにしてしまうことがあります。しかし、冬の皮脂の過剰分泌は、肌の乾燥から自身を守るための肌の反応であることが多いです。その場合、保湿を軽めにすることは逆効果。スキンケアでしっかりと保湿をしましょう。 ニキビ対策のための保湿剤は、「ノンコメドジェニック」(ニキビができにくい商品)表示のあるものがおすすめです。また、基礎化粧品のなかには、ニキビ肌専用の商品を揃えているメーカーもあります。
②室内環境の見直し
冬の乾燥しやすい気候は避けられませんが、室内環境を工夫することは可能です。暖房を強くしすぎると湿度が下がり、肌の乾燥も進んでしまいます。暖房の風が直接当たるところに長時間いることも乾燥の原因になるので、暖房の強さはほどほどに。そして、乾燥が強い場合は、加湿器などを使って湿度が下がりすぎないように工夫しましょう。
③紫外線対策
紫外線をたくさん浴びると、肌がダメージを受けて肌のバリア機能が低下し、ニキビができやすくなります。また、日焼けするとニキビの跡が残りやすくなってしまいます。 冬は日差しが弱いイメージがあるため、紫外線対策を怠りがちになりますが、冬も対策はしっかりしましょう。対策には日焼け止めのほか、帽子、手袋、マフラーなどもおすすめです。
3:日常に取り入れよう! 冬ニキビの予防法
ニキビができてしまう前に予防することが一番大事です。毎日の生活の中で気軽にできる予防法をご紹介します。
①脂質の多い食品を避ける
冬はクリスマス、お正月、バレンタインデーなどのイベントが多く、フライドチキンやケーキ、チョコレートなど、脂質の多い食品を食べる機会も多くなりますよね。しかし、脂質の多い食品を摂りすぎると皮脂の分泌が活発になり、ニキビができやすくなります。そのため、脂質の多い食品の摂りすぎには注意しましょう。鍋料理やシチューは、肉類・魚類・野菜類がバランスよく摂れて脂質の摂りすぎも避けることができるため、冬に食べるメニューとしておすすめです。
②規則正しい生活を心がける
年末年始の休みで、生活リズムが乱れてしまった方も多いのではないでしょうか。睡眠不足や運動不足などの生活の乱れは、肌の健康の乱れにもつながり、ニキビができやすい肌環境を作ってしまいます。そのため、夜間の6時間以上の睡眠と、1日30分以上のウォーキングなどの運動を心がけましょう。
③肌に触れるものに注意する
肌に物が触れると、摩擦などの刺激を受けてダメージが生じ、ニキビができやすくなることがあります。特に、毎日身に着けるマスクやマフラーなどが触れるところにニキビができやすい場合は、注意が必要です。不織布マスクによる刺激が強い場合は、内部にガーゼなどを挟んで肌に直接マスクの素材が触れないようにするのがおすすめ。マフラーは、ニキビができやすい部位にはできるだけ触れさせないようにしましょう。
④加湿器や防寒グッズを使う
湿度が低い冬は、寒さ対策にストーブや暖房を使うと、室内の乾燥がさらに進んで、肌の乾燥を悪化させる原因になります。湿度を保つために、加湿器を使うのがおすすめです。また、湯たんぽを使ったり、室内防寒着を充実させるなど、防寒グッズを工夫することで暖房がいらない環境を作るのもいいでしょう。
⑤漢方薬を飲む
冬ニキビの対策には漢方薬も効果的です。漢方薬のなかには、「ニキビ」に効果が認められているものもあり、実際に皮膚科などでも処方されています。冬ニキビの原因として、過剰な皮脂分泌や新陳代謝の低下、生活リズムの乱れなどが考えられます。改善するには、「過剰な皮脂分泌を調節する」「肌の新陳代謝を良くして毒素を出す」「自律神経を整えて、生活リズムの乱れが原因のニキビを改善する」といった働きのある漢方薬を選ぶといいでしょう。 また、漢方薬は肌に栄養や潤いを届けるので、ニキビの改善だけでなく、透き通った艶肌を目指すこともできます。毎日の食生活や運動を改善するのはハードルが高いと思われる方も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、気軽に体質改善に取り組めますね。
〈ニキビ対策にお悩みの方におすすめの漢方薬〉
・桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
血行を整える桂枝茯苓丸に、皮膚の赤みや化膿を改善する薏苡仁を加えた漢方薬です。比較的体力があり、下腹部痛、肩こり、頭重感、めまい、のぼせや足冷えなどがある人向けで、月経不順、血の道症(ちのみちしょう)、にきび、シミ、手足の荒れに効果があります。
・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
皮膚がジュクジュクして化膿したときに使われる漢方薬です。ニキビなどの化膿性皮膚疾患、蕁麻疹、急性湿疹、水虫などに効果があります。
漢方薬は、その人に最適な生薬の組み合わせでないと効果がないだけではなく、副作用が起こる場合もあります。購入時には、必ず医師や薬剤師など、漢方薬に詳しい人に相談しましょう。
4:正しい対策でニキビ知らずの肌に!
冬ニキビの悪化には、乾燥肌が自身を守るために皮脂を過剰に分泌することが関わっています。冬ニキビを作らないためにも、食事・運動・睡眠などの生活習慣や、毎日のスキンケアを見直してみましょう。また、漢方薬の力を借りるのもおすすめです。対策をしっかりと行い、ニキビ知らずの快適な冬をお過ごしください。
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。あんしん漢方(オンラインAI漢方)はこちら
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