美肌の医師が教える「敏感肌になった大人が陥りがちな3つのパターン」

寒さと乾燥が厳しくなり、さらに花粉シーズンも到来…!肌は過酷な環境下にあります。それに伴い「敏感肌かも?」と実感する人も増加傾向。肌も心も不安定になってしまう敏感肌。正しい知識とスキンケアで不安要素を取り除き、健やかで前向きな毎日を!

敏感肌と向き合うことをきっかけにスキンケアと生活を見直しましょう

アレルギーや炎症以外に、肌のゆらぎや乾燥も敏感肌に含まれる!?

以前は花粉シーズンがメインでしたが、長らく続くマスク生活によって自分が敏感肌だと感じている人は季節を問わず、そして人数的にもぐっと増えました。それもあって最近では敏感肌と一括りに言っても、アトピー性皮膚炎などの疾患の要素を含む場合もあれば、肌のゆらぎや乾燥からくるトラブルなども敏感肌に含まれる傾向があります。

そもそも敏感肌とはどんな状態か?それは肌を守るバリア機能が低下して、様々な刺激に弱くなっている状態です。何かスキンケアコスメを肌に塗ると沁みたり、普段なら刺激に感じない衣類や髪の毛が肌に触れただけでチクチクしたり。こうした敏感肌も、いくつか種類があります。まずはもともとアトピー素因がある人は〝真の敏感肌〞。軽微な刺激で皮膚炎になります。このタイプの人は、肌のうるおいとバリアを守る「セラミド」の産生量が普通の人よりも1/3しかないので、常時敏感肌と言えるでしょう。それに対して本来健康なバリア機能が備わっている人も、一時的に肌が敏感になることがあります。それが下に記載してある、アラサー世代に多い3タイプの敏感肌です。

1つ目は、環境の影響を受けやすい【季節性敏感肌】。花粉などの外的要因や、冬の乾燥によるバリア機能低下、夏に皮膚温度が上がることで増えるニキビ、汗による肌荒れなどが該当します。2つ目は、日頃の誤ったスキンケアで自ら原因を作っている【間違いケア敏感肌】。水を抱える力=保水力のないオイルやバームで保湿ケアをしたつもりになっている、朝洗顔をしないなど、結構落とし穴も多いので気をつけましょう。3つ目は、生活習慣の5本柱がゆらぐことに起因する【不摂生敏感肌】。たしかに仕事も忙しいし、毎日きっちり完璧な生活をすることは難しいですよね…!ただ不摂生が続かないように、立て直す意識を持つことが重要です。アラサー世代になると、無理が続くと肌も体も修復が効きにくくなってきます。だからこそスキンケアに加えて、ぜひ体の中のケアも意識していただきたいです。

30代はまだ神様の魔法がかかっているので十分立て直せます。40歳を過ぎると顕著にガタがきますよ。肌の再生力が落ちるだけでなく、乱れた暮らし方をしていると病気になってしまう可能性も高くなります。戦略的に食べて、運動して、寝て、暮らしていかないと、CLASSY.読者の皆さんの先の人生はまだまだ長いですから!敏感肌と向き合って肌をキレイにしていくことをフックに、スキンケアと並行して生活までしっかり見直していきたいですね。

教えてくれたのは… 銀座ケイス

教えてくれたのは…
銀座ケイスキンクリニック 院長・慶田朋子先生

「切らないハッピーリバースエイジング」をポリシーに、美しくいたい女性をサポート。自身ももともとアトピー素因がありながら、憧れの美肌!

取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc