【KARA】30代になったメンバーが、改めて大切にしていること【電撃的再結成!特別インタビュー】

CLASSY.読者の青春を彩ってきた、KARAが電撃的に再結成。『ミスター』や『ジャンピン』…あの頃の私と今の私はどう変わった?そして5年後の未来はどうなっていたい…?韓国と日本、国が違っても自分と重ね合わせることができる5人のメンバーに、今大切にしていること、5年後どうありたいかを聞いてみました。

“30代になって、30代が見えてきて、それぞれが今大切にしていること。”

自分の正しいと思うことをしたい
右から[ギュリ]ワンピース¥566,500〈ヴァレンティノ〉サンダル¥159,500 ピアス¥40,700 バングル¥90,200〈すべてヴァレンティノ ガラヴァーニ〉[スンヨン]ニット¥198,000 パンツ¥198,000〈ともにヴァレンティノ〉ブーツ¥184,800 ピアス¥72,600 ブレスレット¥40,700〈すべてヴァレンティノ ガラヴァーニ〉[ジヨン]ジャケット¥517,000 ワンピース¥462,000〈ともにヴァレンティノ〉パンプス¥133,100 ピアス¥56,100〈ともにヴァレンティノ ガラヴァーニ〉(すべてヴァレンティノ インフォメーションデスク)

自分の正しいと思うことをしたい。そのために努力する–スンヨン–
グループでも個人の活動でも、まずは自分が正しいと思うことをしたい。KARAは私のアイデンティティ。KARAというグループがあれば、当然自分はその中にいるメンバーのひとり、という自覚を持って今まで活動してきました。だから、グループについて何かを選択したり、意見する場面においても、まずは自分が正しいと思うことを大切にしたいんです。正しいことをするのは難しいこともある。だからこそそうあり続けるための努力を重ねて、自分が信じること、好きなことを叶えていきたいと思っています。
性格的にちょっとクールで、自分の感情を相手に向かって積極的に出さないタイプですが、メンバーのことは常に見ているし変化にも気付きたいと思っています。メンバーは同じグループで活動する仲間であり、友達。一番大切な存在だから、みんなを想うのは当然のことです。特にヨンジは、他のメンバーに比べてグループで活動した時間が短いので、今回の再始動を機に言ってあげたいことがたくさんありました。プレッシャーや不安もある中で大変だろうなと思っていたけれど、先日の京セラドームでのパフォーマンスも初ドームにもかかわらず堂々とがんばってくれていて、ありがたかったし、誇らしかったですね。

何をするにも〝まずは楽しく〞が最優先–ジヨン–
今、二十歳で選んだ道に挑戦しろ、と言われても正直できないかもしれない。あのときは怖いもの知らずで、若い勢いもあり乗り越えられたけれど、今の自分にそれを課すとしたら結構悩むと思います。
でも歳を重ねて自分の好きなことが明確になり、それを追求する楽しさを知ることができたのは、成長できた部分かな。だから何かに挑戦するときには、〝まずは楽しくやる〞が最優先。だって、時間が経つのはあっという間で、年々1年終わるのが早いと感じませんか?だからどんな瞬間も楽しむスタンスを大事にしたいんです。
二十歳の頃は早く大人になりたいと思っていました。来日して、ひとりで活動をしていたときは不安になったり落ち込むこともあって、大人になれば何か変わるはず、と考えていたんです。「大人ってなんだろう?」と考え続けながら、先日迎えた30歳。私はずっと私のままで、自分の変化にはなかなか気付けずにいたのですが、今回の再始動をきっかけにファンのみなさんやスタッフの方、メンバーからも「いい大人になったね」という言葉をもらうことが多くて。「少しはちゃんとやれてたのかな」と、これまでの自分を誇りに思ったし、自分で自分を慰めてあげたい気持ちになりました。

ひとりひとりと話すことを大切に–ギュリ–
グループのリーダーとして普段から心掛けているのは、できるだけひとりひとりと話をして意見を聞くこと。言ってみればグループもひとつの組織。時として不満が出たり、みんなの意見が合わなかったり、全員が満足できない状況も起こり得るんですよね。そういうときこそ、個別に意見を聞きます。その上で、その中で自分が「今回はこの意見が妥当かな」と思えるものに集約して、みんなに提示するようにしていますね。
今回の再始動でもアルバム制作の過程で決定すべき事項がたくさんありました。意見が割れたらまずは多数決の形を取りますが、少数意見だった人が無視されていると感じないようにまとめることも意識しました。みんなプロなので仕事をする上で難しいことはあまりないのですが、メンバーの誰かが寂しい思いをしてほしくない。だからできるだけ全員が納得できる環境作りを、リーダーとして心掛けています。

違いを理解して、認める努力をし
右から[ヨンジ]ワンピース¥621,500〈ヴァレンティノ〉パンプス¥165,000 ピアス¥64,900〈ともにヴァレンティノ ガラヴァーニ〉[ニコル]コート¥797,500 ブラウス¥286,000〈ともにヴァレンティノ〉パンプス¥126,500 ピアス¥51,700〈ともにヴァレンティノ ガラヴァーニ〉

違いを理解して、認める努力をしたい―ニコル―
若い頃はできるかどうか分からなくても、とにかくやってみる、というスタンスでした。人の発言に気分を左右されて、一喜一憂することもありましたね。今は自分の得意分野が分かり、考えもはっきり持つことができて、自信もついてきました。きっと20代中盤にかけては、自分という人間が作られていく過程。その頃に経験した失敗や挫折によって自分を知り、20代後半で自分が何者であるかが分かってくる。そして、30代は自分というものを認識しながら大人になっていく年代だと思うんです。
移住経験を通じて、〝オープンマインドでいること〞も大切にしている信条のひとつ。アメリカで生まれ育ち、オーディションを機に韓国に移住しましたが、私のように他国で生活する場合、文化や生活様式の違いを受け入れることが大事だと思います。〝私と違う!〞と訴えるだけでは何の解決にもならないし、そのスタンスで生活し続けるのは大変。自分を変える必要はないけれど、違いを理解して認める努力は不可欠です。とはいえ私も韓国に移住してすぐの頃は、「どうして親しくない年上の人を先輩と呼ばなきゃいけないんだろう?」と思っていて。実際に練習生の先輩に「先輩扱いされたかったら、先輩らしい振る舞いをしてください」と言ったこともありました。今では笑い話ですが、みんな驚いていましたね(笑)。でも自分がいる場所に対して「なぜこういう文化なのか?」と自発的に考えることは重要だし、知っていかなくてはいけないと思います。たとえ、旅行で訪れた土地で過ごす時間が短くても、現地で体験したことは自分の一部になりますよね。だから人は旅に出るんだと思うんです。住むならなおさら、生活の中で経験することが自分を形作っていくもの。違いを拒絶せずオープンマインドな姿勢でいることが、心地いい生き方に繋がると思っています。

評価を気にせず、できることをすればいい―ヨンジ―
グループに合流したての頃は、先輩であるお姉さんたちによく見られたい、褒められたいという気持ちが強くて、必死でした。お姉さんたちからは特にその反応がなかったので、「あまり私のことを見てくれていないのかも……」と寂しく感じることもありましたね。でも今回の再結成を機にメンバーでお酒を飲んだとき「あのときこう思ってたよ」とみんなが話をしてくれて、自分が知らなかっただけで、実はちゃんと見ていてくれていたことに気が付いて…すごく幸せな気持ちになったんです。
そのときに分かったのが、相手が自分を見ていようが見ていまいが、自分のすべきことを一生懸命やればいい、ということ。上司や先輩によく見られたい、と意識しすぎると、それは相手に伝わってしまうもの。まずは、自分がすべきことや自信を持ってできることを見つけて、自分らしくがんばる。それを続けることが評価に繋がると思っています。
スタイル維持のために大切にしているのは、運動よりも食生活。2014年の頃、フェイスラインが気になり始めて、食事に対する考え方を変えました。例えば、お茶碗1杯食べていたのを半分にしたり、チョコレートも半分だけにする。私の場合、極端な食事制限をして好きなものを食べられないとストレスがかかるから、ゼロではなく、半分は自分に許すことにしたんです。そうすることで好きなものもちゃんと食べられるし、半量にしたぶん、他のものも味わえて幸せを感じられる。自分が続けられる許容範囲を見定めて、無理のないことをする。それが大切なのかなと思っています。

PROFILE
2007年に韓国、2010年に日本デビュー以来、『ミスター』や『ジャンピン』をはじめ、次々とヒット曲を生み出し、K-POPガールズ・グループとして初の東京ドーム公演を行うなど、数多くの伝説を作ったKARA。デビュー15周年を迎えた2022年9月、活動再開が発表され話題に。ギュリ、スンヨン、ニコル、ジヨン、ヨンジの完全体メンバーとなり、韓国と日本でアルバムをリリース。2月下旬からは来日ファンミーティングも開催される。

あの頃の記憶蘇る曲も今の私に刺

あの頃の記憶蘇る曲も今の私に刺さる曲も
大ヒット中の15周年記念アルバム『MOVE AGAIN – 15TH ANNIVERSARY ALBUM(Japan Edition)の来日記念限定盤が2月15日にリリース。新録曲とヒットシングルを収録した2CDにMVを収録したBlu-rayと新ビジュアルのフォトブック付き。

撮影/秋山博紀 ヘア/Eun-Seong,Cho(ALUU) メーク/Go-Woon,Choi(ALUU) スタイリング/児嶋里美 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc