【池松壮亮・浜辺美波・柄本佑】本日公開『シン・仮面ライダー』の壮絶な撮影をともに闘った3人!スペシャルインタビュー

話題の映画『シン・仮面ライダー』で共演している池松壮亮さん、浜辺美波さん、柄本佑さんへのスペシャルインタビュー。前編では、あの庵野秀明さんが監督・脚本を務める『シン』シリーズとしても大注目されている今回の作品についてのお話を中心に伺いました。

――今回、『シン・仮面ライダー

――今回、『シン・仮面ライダー』のオファーが来たときはどんな思いがありましたか?
浜辺 テレビの仮面ライダーシリーズって幼少期に見ていた方が多いと思うのですが、私は少し遅くて10代半ばから後半にかけてハマりました。今回、『シン・仮面ライダー』に出演させていただけることになり、「仮面ライダーに会える、仮面ライダーという世界線に入れる」というのが純粋に嬉しかったです。
池松 お話をいただいたのは30歳のときでした。まさか自分が仮面ライダーになるとは思っていませんでした。今でも信じられないですけど。プロジェクトのもつ事件性にすごくワクワクしたんです。
――出演を迷うことはなかったですか?
池松 なかったですね。引き受けた後、これは大変なことになったぞと思いました。もう30代のおじさんですし、いいのかなって。佑さんもいらっしゃいますけど(笑)。
柄本 俺はもっとおじさんだからね(笑)。
池松 でも「明日から仮面ライダーになります」って言われたら迷いますよね。
柄本 僕は仮面ライダーという題材にも驚きましたが、いち映画ファンとして庵野組に関われるという喜びのほうが大きかったですね。その後になって「仮面ライダーかー」っていう感慨がありましたけど。仮面ライダーじゃなかったとしても、庵野組に参加できるんだったら!という思いはありましたけど、そのうえ仮面ライダーだというのはなかなかのことですよね。現場は大変なことになるだろうなとは思いましたし、案の定、想像以上に大変でした。

――今作で共演した印象は皆さんいかがでしたか?
池松 撮影中は、大変すぎて浜辺さんとはほぼしゃべってないんですよ。年齢が10歳違うんで、何しゃべっていいのかわからなくて。撮影が終わって余裕が出てから、プロデュ―サーやみんなと食事に行くなかでようやくしゃべれるようになって。今は普通に話してます。
浜辺 私から補足させていただくと、仮面ライダーは体力的にもとても大変なので、おしゃべりで集中力や体力を削ってしまっては良くないなと思って。いろんな方法で精神統一している池松さんをずっと見ていました。
池松 ははは(笑)。佑さんには本当に助けてもらいました。佑さんのお人柄ですよね。人柄の面でも役柄の関係性の面でも、本郷(猛)として助けてもらえたし池松としてもだいぶ助けてもらえたなと。お二人ともハッピーな方なので一緒にいると元気になれます。
柄本 (笑)。でも今日の取材を通して、俺、現場中しゃべりすぎてたな~って(笑)。ちょっと思ったな(笑)。おしゃべりなんです。
浜辺 (笑)。現場がハードなときでも同じようにしゃべってて。ずっと元気なんです。体力がすごくある方だなと思いました。
柄本 俺、ずっとしゃべってるよね。
池松 しゃべってる。たくさん救われました。
浜辺 柄本さんは包容力があるのでお父さんのような雰囲気があるのですが、一緒にふざけてくださるときは一気に10歳くらい若返って変な動きをします(笑)。
柄本 変な動きって(笑)。
池松 少年みたいだし、お兄ちゃんみたいだし、少女っぽいし。
浜辺 そうなんです。少女っぽいときもあるんです。
池松 お父さんっぽいし、おばさんっぽいし。いろいろある(笑)。
柄本 ははは(笑)。なんか俺、アホみたいじゃない(笑)。

――それぞれ、意外だったことが

――それぞれ、意外だったことがあれば教えてください。
柄本 浜辺さんに関しては共演回数も多かったりするので、意外だと思うことはもうないかなあ(笑)。僕は浜辺さんには年齢差を全然感じないんですよ。
池松 しっかりしてますからね。
浜辺 佑さんがいつも私に合わせてくださいます。
柄本 (歳は)ひと回り違う?
浜辺 もっと違います(笑)。
柄本 でも年齢差を感じないんですよ。普通にしゃべれるし、話す言葉も非常にたくさんの語彙を持ってらっしゃるし、そういうことでは池松さんもそうなんですけど。そう、池松さんはね、ちょっとズルいところがあって、寡黙なんですけど笑顔がとってもチャーミングなんです。これで人はみんなコロッとやられちゃうんだなと思う。一見、人を寄せつけないのかなと思うけど、人懐っこくて。そのツンデレのふり幅がすごい。
浜辺 確かに。最初はもっと怖い方なのかなと思っていました。ツンだと思ってしまいがちですが、ところどころに優しさがあって。それも押しつけがましい優しさじゃなくて、静かな一言二言でフォローしてくださるような。あと、ずっと同じテンション感です。どんなに大変な時でも。
柄本 ちょっと疲弊してる時とか、そっと背中を撫でてくれる。
浜辺 (笑)。そうなんですね。
――池松さんはお二人に対して意外に感じたところはなかったですか?
浜辺 いただきましょ。せっかくなので。
柄本 せっかくだからね。
池松 なんかね、今日の取材で僕も浜辺さんのことだいぶ知れたかなと思ったんですけど、新しい一面を見つけまして。浜辺さんって「浜辺美波です」って自分でうまく言えないんですよ。ずっと「はんべみなぁみです」って(笑)、本当に。今日30回くらい言わされたんだけど、ほとんど井上陽水さんみたいになる(笑)。それがものすごく面白くて(笑)。
浜辺 これはもう芸歴3年目のときに諦めたんです!
池松 文字で伝わるかな。すっごい面白いですよ(笑)。あとは…なかなか言葉にできないですけど、二人ともものすごく優しいです。なんかね、心があるんですよね。それぞれすごく優しいなって感じてました。まだまだいいこと話せますけど、雑?
柄本 いいんじゃない? いいと思う。

――ハードな撮影を乗り越えた皆

――ハードな撮影を乗り越えた皆さんですが、一番大変だったことはなんでしょう?
柄本 衣装ですね。ライダースーツがガッチガチなところで変身ポーズやアクションをやらないといけないし、暑いし、汗かくと寒いし。撮影的な大変さはね、自分でも大変って言ってるんですけど、僕の出番は言っても1カ月くらいで。これを3カ月くらいくらってた池松さんの前では言えないなって。
浜辺 私も言えないです。
池松 いえいえ、みんな大変でした。どう説明していいかわからないくらい大変でしたね。これまでやってきたアプローチとは全然違う、庵野さんならではの物作りの道を体感できました。凄まじい道のりだったなあと思いますね。
浜辺 仮面ライダーの戦闘シーンはすごく大変だったと思います。
池松 浜辺さんもあるじゃん。カッコいいやつ。
浜辺 私はガン・アクションをやらせていただいたのですが、そんなに時間はかからなかったです。でも仮面ライダーのアクションへのこだわりはすごかった印象があって、体力的にも精神的にも削られたのはライダーを演じたお二人だと思います。

――庵野監督はどんな方でしたか

――庵野監督はどんな方でしたか? 皆さんが感じた監督の魅力を教えてください。
浜辺 シャイな方ではあるのであまりお話はされないのですが、何もないときに人を寄せつけない雰囲気を出すような方ではなくて。庵野さんが柔らかくなったと感じた一瞬がありました。私がオフで撮影を見学に行ったとき、差し入れで持っていったケーキを「これキープ!」と言って食べてくれたんです。その頃から庵野さんの壁が一つなくなったような感覚があって、すごく優しくなりました。最初は勝手に怖がっていたのに、それから裏では「庵ちゃん」と呼ばせていただいていました(笑)。それで現場でもラクにいられるようになりました。
池松 そうですね~。語るとなると1時間くらいかかるかな(笑)。二人に対してと同じで、なかなか簡単には言えないんですけど。わかっちゃいたけど、やっぱり底なしにストイックな方でした。庵野秀明という人のモノ作りを間近で見ていられたことは、僕にとって本当に大きな経験となりました。庵野さんと、このチームの道のりがどんなものだったのか、その結果を今作で見られると思います。
柄本 『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)を見ましたが、簡単な言葉で言うと色っぽいですよ。非常に艶のある方だなと思います。その艶はやはり『エヴァンゲリオン』などの作品や造形にも出てるような気がしますね。さっきも話してたんですけど、あの庵野監督なので、監督を見るたびに「庵野秀明だ!」ってなるので。日々、新鮮に庵野組をやれてる喜びを感じますし、庵野監督に会えている、話せていることに今も驚いてます。

池松壮亮
‘90年7月9日生まれ 福岡県出身●幼少期から俳優として活躍し、‘14年『ぼくたちの家族』『紙の月』などで日本アカデミー賞新人俳優賞はじめ数々の映画賞を受賞。近年の主な出演作は映画『斬、』『宮本から君へ』『アジアの天使』『ちょっと思い出しただけ』、ドラマ『シリーズ・横溝正史短編集』など。

浜辺美波
‘00年8月29日生まれ 石川県出身●‘17年、主演映画『君の膵臓をたべたい』で、日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数々の新人賞を受賞。近年の主な出演作は、映画『賭ケグルイ』シリーズ、『思い、思われ、ふり、ふられ』『約束のネバーランド』、ドラマ『私たちはどうかしている』『ドクターホワイト』など。

 

柄本 佑
‘86年12月16日生まれ 東京都出身●‘18年、主演映画『きみの鳥はうたえる』『素敵なダイナマイトスキャンダル』などで数々の主演男優賞を受賞。最近の主な出演作は映画『痛くない死に方』『真夜中乙女戦争』『ハケンアニメ!』、ドラマ『ドクターホワイト』『空白を満たしなさい』『初恋の悪魔』など。

『シン・仮面ライダー』
‘71年にテレビ番組としてスタートし漫画も連載された『仮面ライダー』。生誕から50余年、舞台を現代に移して映画として新生、脚本・監督は庵野秀明が務める。人類の幸福を目的とする秘密結社(通称・SHOCKER)によってバッタとの合成オーグメントとなり、戦う運命を背負わされた男・本郷猛/仮面ライダーを池松壮亮、SHOCKERから⽣まれ組織から逃げ出した⼥・緑川ルリ子を浜辺美波、すべてが謎に包まれた男・⼀⽂字隼⼈/仮面ライダー第2号を柄本佑が演じる。●出演/池松壮亮 浜辺美波 柄本佑 塚本晋也 手塚とおる 松尾スズキ 他 原作/石ノ森章太郎 脚本・監督/庵野秀明 全国公開中

<浜辺さん着用衣装>ワンピース¥70,400パンツ¥38,500(ともにラウタシー/ブランドニュース)イヤリング¥3,300リング¥3,300(ともにダナエ/ダナエ ザ ファッション)<柄本さん着用衣装協力>ベルルッティ/ベルルッティ・インフォメーション・デスク︎☎0120-203-718
撮影/木村 敦 ヘアメーク/FUJIU JIMI<池松さん>寺田祐子<浜辺さん>東 みほ<柄本さん> スタイリング/瀬川結美子<浜辺さん>林 道雄<柄本さん> 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)