【内田恭子さんの万能シャツワンピ】“どこに出しても恥ずかしくない”理由とは?

知性のある上品なファッションと聡明なキャラクターで人気の内田恭子さん。VERY NaVYで、彼女が愛する「モノ、コト、場所」を通じてその〝審美眼と価値観〟を知るエッセイ連載。今回は長年愛用しているというシャツワンピースのお話です。

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内田恭子さんの

my LEGEND++vol. 14++

ラルフ ローレンワンピース

 私の深い狭い友人関係を改めて見つめていて、つくづく思うこと。みんなパーフェクト。それは隙のない完璧とかではなくて、むしろ癖は強め(笑)。けれどもそれぞれ自立していて、自分の考えを持っていて、なぜだか上から目線になるけれど、どこに出しても恥ずかしくない友人たちなのだ。そしてそんな彼女たちの尊敬ポイントは対応できる幅が広いということ。

 美しい装いで一緒に歌舞伎を見にいったと思ったら、部屋着同然のファッションで釣り堀で一緒に釣り糸を垂らしていたり、予約の取れないレストランの席をキープしてくれていたかと思ったら、その次は煙モクモクのところで焼肉をつっついていたり。会話だって熱く政治のあり方や夢を語っていたはずが、次の瞬間には書くのもくだらない話で大笑いをしている。そう、どんな場所でもどんなシーンでもしっかりと楽しみ方を知っている人たち。

 このラルフ ローレンのシャツワンピもまさにそういった友人たちみたい、と毎回袖を通すたびに思う。どこに出しても恥ずかしくない子。アクセサリーや足元を替えるだけで、オフタイム仕様になるし、そうかと思ったら星付きのレストランにも行けてしまうし、シャツ仕様だからきちんとした仕事で人前に立つのも恥ずかしくない。少し光沢のある生地と太めのリボンベルトが女性らしさも演出してくれる。そしてたっぷりとボリュームのあるスカートがこのシャツワンピースを特別なものにしてくれている。どれだけ贅沢に生地を使ってるんだ。アイロンが大変なんだよ、なんてブツブツ言いながらも、それがないとこのワンピースの魅力は半減してしまう。きっとこの先もながーく私と共にいてくれるんだろうな、と感じる一枚です。

 そして個人的には、このワンピースにジャラジャラとアクセサリーをつけるのが好き。ニューヨークにバイイングオフィスを構え、世界中のブランドが集まるアクセサリーのセレクトショップのZUTTOHOLICでは、なんとなくイメージしていた 欲しいものが必ずある!というくらいの品揃え。しかも各ブランドのストーリーも大事にしているから、エシカルなお買物をしたい方にもおすすめです。今回もそこのアクセサリーたちが大活躍してくれました。

 これからも私と新しい関係性が生まれるかもしれないワンピース。友達付き合いと同じように、ファッションも巡り合わせがあるのかもしれませんね。

Profile

内田恭子さん

1976年生まれ。フジテレビのアナウンサーを経て、結婚を機にフリーランスに。現在は幅広いメディアで活躍する一方、上品かつ高感度なファッションも話題に。12歳と10歳の2児のママ。

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モデル・文/内田恭子 撮影/渡辺謙太郎〈CaNN〉 ヘア・メーク/小澤実和 スタイリングアドバイザー/三上津香沙〈DBLESS〉 構成/松井美雪 編集/羽城麻子

VERY NaVY5月号『内田恭子さんのMy LEGEND vol.14 ラルフ ローレンのワンピース』より。詳しくは2023年4/7発売VERY NaVY5月号に掲載しています。*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

one-piece_RALPH LAUREN, shoes_VINCE., earrings_ben-amun, nacklace_FULL OF GRACE, ring_SOKO, bangle_La Soeul*すべて内田恭子さんの私物です。