マスクを外したら【痩せて下がった唇】に!どうしたら、ふっくら女っぷりを復活できる?

マスクオフでにわかに気になってきた口元。痩せてきた唇の縦ジワや口角など思った以上に年齢が出やすいパーツです。色や質感の異なるリップの2本使いで痩せた唇がふっくら立体的に。コスメも塗り方も更新することでふっくらイキイキ、女っぷりも上がります。人気ヘアメイク岡野瑞恵さんにテクニックを教えてもらいました。

▼あわせて読みたい
実は大人の【老け唇】こそ似合う!「美人見え赤リップ」5選

【痩せ下がって萎んだ唇】は色や質感の異なるリップの2本使いで解決!

和菓子屋さんの女将として、清潔感のあるメークを心がけ、透明感のある肌作りや、アイメークを日々研究しているという谷川さん。唇が痩せてきて濃い色のリップだと派手見えし、縦ジワも気になるそう。年齢とともに唇も痩せてくるので、マット系のリップがシワっぽくなると苦手に感じている人も多いようです。

高保湿でパール感のあるリップをベースに、旬のマット系を重ねて、色と質感違いの2本のリップを使ったメークに挑戦してみましょう。特に赤リップは少しカジュアル感を生かしたメークがおすすめ。大人の萎み唇も、リップの自然なグラデで立体感が生まれ、ボリュームアップ、口角もキュッと上がって見えます。小さなパーツながら若々しく女性らしい魅力もアップしますよ。

さりげなくトレンドを取り入れ、ナチュラルなのに印象に残るメークが評判。巧みな話術で現場を明るく盛り上げる飾らない人柄も魅力で、女優やモデルから指名が絶えない。

教えてくれたのは……ヘア・メークアップアーティスト 岡野瑞恵さん

\使ったアイテムはこれ/

(左)優れたピグメントの効果でソフトマットに発色し、内側から色が滲むような仕上がりが持続。豊かな深みをもつ絶妙な発色のブラウンレッド。GIVENCHY ルージュ・ジバンシイ・ シアー・ベルベット No.50 ブラン・アカジュー ¥5,060(パルファム ジバンシイ)
(右)スキンケア成分78%配合の潤い溢れるケアバーム リップスティック。とろけるような感触で全方位から美しく透明感のある仕上がりに。YVES SAINT LAURENT ルージュ ヴォリュプテ キャンディグレーズ #13 フラッシングローズ ¥4,950(イヴ・サンローラン・ボーテ)

【メークのポイント】繊細なパール感の高保湿薄づき口紅を仕込み、マットリップを重ねます

肌馴染みがよくパール感のあるリップをオーバーリップ気味にベースに塗って、痩せてきた唇に潤いを与え、縦ジワを目立たなくします。さらに赤のマットリップを重ねれば、色と質感のレイヤー効果でふっくらと垢抜けて上品で美しい印象に。

1:潤いのあるローズ系のパールリップでオーバーリップ気味に塗ります

適度なパール感とツヤがある、高保湿のリップをリップクリーム代わりに。赤すぎず肌馴染みがよい透明感のあるローズ系がおすすめ。ブラシに取って、オーバーリップ気味に塗ります。ベースのリップで縦ジワを少しでも解消させておきたいので、直塗りでもOK。

(左から)NARS プレシジョンリップブラシ#30 ¥3,410(NARS JAPAN)、ルージュ ヴォリュプテ キャンディグレーズ#13 ¥4,950(イヴ・サンローラン・ボーテ)

2:唇の中央からリップを塗り始めブレンドしながらエッジは残して

ブラシで上下唇の中央からベースのリップとブレンドするように塗り広げていきます。縦ジワが目立たず、ふっくらとした唇が完成。外周部分は薄い色のベースのみでリップが肌に馴染み、悪目立ちしません。

ルージュ・ジバンシイ・シアー・ベルベット No.50 ブラン・アカジュー ¥5,060(パルファム ジバンシイ)

3:曖昧になってくる口角部分は筆で丁寧に描いて引き締めます

キュッと上がった口角が若見えポイントにもなるので、ここはリップブラシで丁寧に描き、しっかり色をのせます。仕上げに口角のエッジ部分にティッシュをのせて、指で軽く押さえてオフ。口角は一番動く部分なので、油分も丁寧に押さえて仕上げることで崩れ防止にも繋がります。

4:アイシャドウのハイライトカラーで口まわりの影を消して立体的に

アイシャドウの左上を、口まわりの影にサッと入れ、光の作用でふっくら見せます。わからない程度に入れるのがコツ。

NARS ライトリフレクティングセッティング クワッドアイシャドー 01376 ¥6,710 ※5/19数量限定発売、NARS プレシジョンブレンディングブラシ #23 ¥4,070(ともにNARS JAPAN)

キュッと上がったふっくら唇でいきいきヘルシーな印象に

パッと華やかで元気に見えるリップで大人のデニムも新鮮に着こなせます!
「派手な印象になりそうで、避けていたマットタイプの赤いリップも、ベースのパール口紅と重ねることで、痩せてきた唇がふっくらと立体感も出て、縦ジワも気にならなくなりました。リップを生かす薄ファンデも肌がパッと明るく、メーク感は強くないのに垢抜けて華やかな印象に。早速、取り入れたいと思います」

2023年『美ST』7月号掲載 撮影/天日恵美子〈人物〉、相澤琢磨〈プロセス〉、大槻誠一(A-1)〈静物〉 ヘア・メーク/岡野瑞恵(STORM) スタイリスト/平沼洋美 取材/中井川桂子 編集/小澤博子

美ST