【AKB48柏木由紀】自信作のみでコスメブランドをリリース!「まずは第一歩として、自分がいちばん最高だと思うものを」
花形職業の「ブランドプロデューサー」が身近な存在に。自分の個性や経験を活かし、“好き”を仕事にすることで自分らしい生き方を手に入れる。もちろんその裏には、並々ならぬ努力も。第一線で活躍するガールズの内面に迫る。今回は、今年4月にコスメブランド「upink(ユーピンク)」をデビューさせた柏木由紀さんにインタビュー。実際にコスメを使ったメイクのポイントもご紹介!
大変さを上回るほど、プロデュース業が楽しい
ワンピース¥39,600/イマサ チョーカー¥17,600/ソ厶ニウム
ユーピンクのコンセプトは「わたしのための“かわいい”」。どういう想いが込められていますか?
30代を迎えてから、自分の見え方が気になった時期がありました。昔からピンクが大好きで、日常的にピンクメイクもしていたのに、年齢を考えたらもっと大人っぽいものを使ったほうがいいのかなみたいなことを考えたり。ただ自分がハッピーでいるためには、好きとか可愛いって思う気持ちを大切にしていたいし、大人になったからこそ自分のテンションが上がるものを身につけたりすることが本当はすごく大事なことなんじゃないかなと思ったんです。“自分のために可愛くなってほしい”、そういう想いをこのブランドに詰め込みました。あとはユーピンクがピンク好きの人だけでなく、しばらくピンクから離れていた方や、ピンクが苦手な方にも楽しんでもらえるようなブランドになったらいいなと思っています。
プロデューサーとして、コスメ作りにどう関わっていますか?
メインは商品開発で、どういうアイテムを作るかということを考えています。アイシャドウを例にすると、パレットに置く色味について細かく案を出して、試作が上がってきたら試して、イメージにハマらなかったらまた案を出してっていう、一連の繰り返しですね。商品が発売されてからは、積極的に口コミやコメントをチェックしています。YouTubeの生配信でも「ユーピンクのコスメどうだった?」って投げかけて、リアルタイムで意見をもらったりもしています。
もともとプロデューサー業には興味をお持ちでしたか?
とにかくコスメが好きだったので、いつかコスメ作りに携わってみたいなくらいの気持ちはありました。ただ立ち上げに向けて具体的に何か始めていたことはなくて、プロデュース業も正直自分には向いていないだろうなと思っていました。
実際にプロデュースのお仕事を受けてみて、いかがでしたか?
めちゃくちゃ楽しいです。もちろん大変さもあるんですけど、今のところは楽しいという気持ちが上回っていますね。好きなことをできるって幸せだなと思います。
日本化粧品検定1級の取得は、ユーピンクの立ち上げがきっかけだそうですね。
そうなんです。知識として入れておきたいなと思って、すぐに勉強し始めました。もうテスト勉強みたいな感じです。教科書を読み込んで、内容を理解して、暗記するみたいな。勉強というのが本当に学生ぶりだったので、すごく苦労しました。
お仕事と並行しながらの勉強は大変だったと思いますが、どう乗り越えられましたか?
ここで踏ん張れば、新しい道が開けると思ってがんばりました。覚えることも多いですし、どこを見てもカタカナ言葉ばかりで、何回も心が折れそうになったんです。でもこのがんばりを次につなげたいと思っていたので、ここ数年でトップを争うくらいがんばりました。コスメやメイクの基本の基をそこで全部勉強できたのもよかったです。
どういうときに勉強したことが役立ったなと感じましたか?
商品のよさを伝えるときに、いちばんいい言葉選びができるようになったかなと思いました。薬機法とか、表現するときのルールとか。それが知識として頭に入っていることで、いろいろなことが適切に説明できるようになったと思います。
いちばんの自信作で、ユーピンクというブランドをアピール
リング¥19,800/ポレット フェルン(ロードス)
Makeup Point
アイパレット左下のくすみローズを、アイホール広めに。目のキワに右下のブラウン、仕上げに左上のグリッターを薄めに重ねづけ。チークはスポンジに取って、頬の高い位置に。優しげな印象にしたかったので、リップもぽんぽん塗り。
左:「上2色は可愛らしい雰囲気、下2色は大人なイメージです。捨て色がなく、万能です!」シャインオンステージアイパレット 01 ラブストーリー¥1,320
右上:「薄づきなぶん、濃淡の調整がしやすいです。塗り方次第で印象が変わります」アディクトメロウリップ 01 チェリー¥1,210
下:「お風呂上がりのような、自然な血色感を演出できます」ドリーミーグロウチーク 01 ブルーミン¥1,320
すべてユーピンク(レインメーカーズ)
第1弾のアイテムをアイパレット、チーク、リップの3つに決めた理由はありますか?
もともと私自身はベースメイクにこだわりがあったので、ベースメイクのアイテムを出したいと思っていたんです。ただブランドとしていちばん初めに出すなら、ユーピンクの雰囲気やテーマが伝わるものがいいなと。そう思ったときに、まずは色ものが絶対に必要で、ユーピンクの世界観がわかるアイテムはこの3つだなと考えました。
それぞれ1色展開にしたこともこだわりのひとつでしょうか?
本当はカラー展開をいくつか用意しようと思っていたんですけど、まずは第一歩として、自分がいちばん最高だと思うものを作ってみようと。いちばんの自信作で勝負して、ユーピンクというものを知ってもらえる機会になったらいいなと思いました。
手応えとして、どのアイテムが人気だと感じますか?
アイパレットだと思います。やっぱり何個持っていても使えるアイテムですし、わかりやすく顔の雰囲気が変わって、新鮮さが出るのはここかなと。
制作段階で不安に感じていたことはありますか?
やったことがない分野なので、どこまで共感してもらえるかというのは、すごく不安でした。自分的にはすごくいいものができたと思っているけど、相手にとっていいものかどうかはわからないじゃないですか。いざこのコスメが世に出たときに、どう受け取ってもらえるんだろうというのは、ずっと気にかかっていました。
撮影前に「リップの色味がいちばん心配だったかも」というお話もされていましたよね。
リップってなんとなく自分に似合う、似合わないがはっきりするところかなと思うんです。今回ピンクと赤のいいとこ取りという形で色味を調整したんですけど、それもピンク単体だと人を選んでしまうんじゃないかなっていうのがあって。流行りにも左右されるので、オレンジ、ブラウンがトレンド傾向にあるなか、チェリーという色を出して、気に入ってもらえるかなというのは心配でしたね。
そんなリップに対して、どんな意見や反響がありましたか?
普段チェリーみたいな色を使わない方からも、使いやすかったというコメントをもらってうれしかったです。「今までいろいろなリップを使ってきたけど、いちばんよかった。一生これしか使いません!」みたいなコメントも見かけて。AKB48のメンバーにもプレゼントしたら、リピート用に買ってくれる子もいたので、作ってよかったなと思いました。
柏木由紀/Yuki Kashiwagi
1991年7月15日、鹿児島県出身。AKB48のメンバーとして、⻑くグループを牽引。大のコスメ好きとしても知られ、日本化粧品検定1級を取得。今年4月、コスメブランド「upink(ユーピンク)」をデビューさせた。
Instagram:upink__official
あわせて読む
Photography_Karin Ikeda Styling_eli lee(Yuki) Hair & Makeup_Karen Suzuki Text_Yuri Tokoro Edit_Miki Kuwamori