あれこれやり過ぎは逆効果!40代50代【加齢でゆるんだ肌】を若返らせる超簡単テク
透明感のある肌と立体感がある骨格ベースが理想でも肌悩みが増えると隠したくなり、ファンデも厚塗りに。ベタッと均一に仕上げると途端に老け印象も加速します。素肌を生かしつつ、悩みに合わせて適材適所にカバーすれば肌印象もナチュラルに若々しく見違えます。人気ヘアメーク岡野瑞恵さんが解決します。
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【加齢でゆるんだ肌】は6種のカラーでカバー&ブライトアップ!立体感と透明感でイキイキとした肌に
透明感のある肌に憧れつつも、年齢とともに肌悩みが複雑化し、気がつくとファンデも厚塗りに。しっかりカバーしないと不安になるという木曽さん。どうしても肌のくすみや色ムラなどが気になると、カバーしようという気持ちも強くなり、ベースメークが厚塗りになってのっぺり平面的になりがちです。肌悩み別に最小限のカバーにとどめ、元々の美肌を生かすベースメークを取り入れてみましょう。
マルチなパレットを使えば肌悩みを部位ごとに修整、ヘルシーな抜け感を生かした肌作りが可能です。少し手間は増えますが、色や質感で使い分ければ、顔の立体感や血色感が生まれ、仕上がりにも断然差が出ます。肌印象を変えるとフレッシュで若々しく、表情までイキイキとして魅力アップに。
さりげなく時代の空気を取り込みながら、その人の魅力を最大限に引き出す、上品かつ洗練されたメークが好評。数多くの女優やモデルから絶大な信頼と支持を集めている。
\使ったのはこれ!/
シミやクマ、毛穴など各肌悩みに対応し美肌を叶えるコンシーラーパレット。繊細なパール感のハイライトとブラッシュカラーで立体感と血色感をプラス。Celvoke セルヴォーク シームレス フェイスパレット 01 明るめ ¥6,490(Celvoke)※8/18発売
【メークのポイント】6種のコンシーラーを使い分けて立体的ベースを作成
ベースもコンシーラーも薄づきで厚ぼったくならないアイテムを選びます。シミやクマなどの色ムラ、毛穴やシワなどの凹凸と肌悩み別に特化した色や質感の異なる6種のコンシーラーを部分使用。肌にのせる量は、どのパーツも最小限に止めて、丁寧に馴染ませながら全体のベースを整えていきます。
1:白くならない下地を選んでヘルシーなツヤ肌に
下地はパール粒大を取り顔の5点に置いて、内側から外側に丁寧に伸ばします。指に残った下地は首まで伸ばし、ベースは薄づきを意識します。下地、ファンデ、UVケアまで叶えるマルチユース・リキッド。THREE ソーラーティンティドグローフロー 全7色 SPF50+・PA++++ 30ml ¥5,280(THREE)
2:頰や額などの広い面からくすみや色ムラをカバー
顔全体に下地を塗ったら、パレットのAとDを使って、額や頰のくすみや色ムラをカバーしながら塗布します。指先に少量取ったら、トントンと塗り伸ばして気になる部分をぼかすように重ねていきます。さまざまな肌悩みに対応するコンシーラーパレットなら簡単。皮脂崩れ、乾燥崩れも防ぐ処方で、厚塗り感のないシームレスな肌印象に。
セルヴォーク シームレス フェイスパレット 01 明るめ¥6,490(Celvoke)※8/18発売
3:目まわりは特に薄くオレンジ系で丁寧にカバーします
目の下のクマ部分にBを指先に取ってから、トントンと広げすぎず涙袋に優しく馴染ませます。オレンジ寄りの色みは青黒く目立つクマや濃いシミ、口元のくすみなどの補整に最適。上まぶたは、AとDをブレンドしながら色を調整しつつ丁寧に重ねて整えます。まぶたはアイメークの発色も助けるので丁寧に。
4:小鼻の脇はサラッと透明な薄膜でカバー。毛穴レスに整えます
Fを指先に少量取り、小鼻横の毛穴が気になる部分に塗布します。天然由来成分99%の透明な薄膜で、肌の凸凹をつるんとなめらかに仕上げてくれます。さらに少しずつ様子を見ながらAを重ねて色ムラをカバーします。厚塗りにならないように指先で軽くトントンと馴染ませると仕上がりがキレイに。
5:ハイライトで影を飛ばしシワやヨレの部分も微調整します
Dを鼻の中心にのせて立体的に。広げすぎないように指でライン状に丁寧にぼかすことで鼻筋がすっと通ります。さらにEのハイライトカラーをブラシに取り、シワの部分をサッと掃きながら微調整。繊細なパールの輝きで影も一掃。
セルヴォーク マルチ ブラシ A ¥2,970(Celvoke)※8/18発売
6:頰にナチュラルな血色感を仕込めばクマも目立ちにくく
血色カラーCを黒目の下の頰の高い位置を始点に、こめかみ方向へ指でぼかし入れます。チークをしっかり入れるというよりは、馴染ませながら自然な血色感で肌を整えるイメージ。クマをカバーするときに使用した、クマカバーのオレンジの色みのBとも馴染んで、より目立たなくなります。
7:ハイライトカラーのポイント使いで自然な立体感を
Eのハイライトカラーをブラシに取り、光を集めたいところにサッとぼかし入れます。ピンクみのある色が、肌にほんのりと馴染んで、顔に自然な明るさや立体感を与えます。クリームにもパウダーにも使用可能なパドル型ブラシで自然な仕上がりに。
NARS オールオーバーアイシャドウブラシ #20 ¥4,400
仕上がりはこんな感じ
「ついつい昭和の足し算メークをしてしまっていましたが、ナチュラルなベースメークに感動しました。透明感があってみずみずしく素肌がキレイになったかのよう!ファンデ以上に下地やコンシーラーが大切なことがわかりました。大人こそ、自分の肌に丁寧に向き合うことが必要ですね」
2023年『美ST』9月号掲載 撮影/天日恵美子〈人物〉、相澤琢磨〈プロセス〉、五十嵐 洋〈静物〉 ヘア・メーク/岡野瑞恵(STORM) スタイリスト/平沼洋美 取材/中井川桂子 編集/小澤博子