【サモア戦まもなく】ラグビー日本代表のホープ・齋藤直人選手に聞いた!心境・見どころなど

日本中がラグビー旋風に包まれた前回大会からはや4年。今大会でも熱戦が繰り広げられているラグビーW杯。若手の大有望株として注目を集める齋藤直人選手に、気になるチームの雰囲気や、W杯代表メンバーとして初選出された心境など、特別に語ってもらいました。

聞いたのは…若手の大有望株、齋藤直人(さいとうなおと)選手!

齋藤直人(さいとうなおと) 1

齋藤直人(さいとうなおと)
1997年8月26日生まれ。神奈川県出身。東京サントリーサンゴリアス所属。ポジションはSH(スクラムハーフ)。3歳からラグビーを始めて桐蔭学園高校から早稲田大学に進学し大学選手権優勝に貢献。社会人となってからもルーキーイヤーから活躍し、2021年6月には代表初キャップを獲得。身長165cm、体重73kg。

日本代表チームは“ファミリー”と言えるくらい仲がいい

──日本代表へ実際に加わってみ

──日本代表へ実際に加わってみて、今のチームのよさはどんなところにあると感じていますか?
今の代表チームはとにかくみんな仲がよくて。練習で一緒にいる時間も長いですが、フィールドから離れてもずっと一緒にいるんです。選手それぞれがどういう人で、どんな家族がいて……というところまで、お互いを深く知ることができており、ファミリーのような感覚。そこまで関係性を深めることって一見プレーに関係ないようでいて、実は重要だと感じています。

“日本代表”といっても国籍さまざま。ラグビー特有のカルチャーとは?

──ラグビーはどのような背景や

──ラグビーはどのような背景や文化を持つスポーツなのでしょうか?
ラグビーはイングランドで発祥した競技で、ほかのメジャーなスポーツと比べると南半球に強豪国が多いなと思います。また、その地域でプレーする選手から代表を選ぶため、“日本代表”といっても外国人選手の数が多く、チーム内には日本語と英語が飛び交っています。それもあってか、上下関係の厳しくない、フランクなスポーツのひとつだと感じますね。

──日本代表チームに身を置く中で、そういったラグビーの性質が現れているなと思う瞬間は?
同じチーム内にいろんな国の選手がいるほか、日本代表になると対戦相手としてさまざまな文化的背景を持つ国のプレーヤーと接することになります。そのため、まず相手のことをよく知ろうとする取り組みを、今の代表チームではおこなっているんです。例えば先日トンガとの練習試合があった際には、事前に1週間かけてトンガの文化についてみんなで学ぶ時間を取りました。その期間中は、トンガ出身のチームメイトがトンガ料理をつくって出してくれたことも。このように、相手を知りたたえあう風土がラグビーというスポーツには備わっていると思います。

ゲーム中は強気になれるけれど…普段は落ち込むこともある

──齋藤選手には、練習や日常生

──齋藤選手には、練習や日常生活の中で悩んだり落ちこんだりすることがありますか?
ありますよ! よく緊張もしますし、何かあったらけっこう深く考えてしまうタイプだと思います。とはいえ、ラグビーになると思いきりやれるなと感じる一面もあるのですが……。

──落ちこんでしまったときはどのように乗りきっているのでしょう?
自分の中に閉じこもるよりは、先輩など周囲の人に話して聞いてもらうほうですね。問題があればそれに向けて何ができるかを考え、ひとつひとつ心配の種を潰していくようなアプローチをしているかなと思います。

自分も周りもハッピーでいる秘訣は“チームファースト”な思考

──チームスポーツであるラグビ

──チームスポーツであるラグビー。自分も周囲もハッピーに過ごせるウェルビーイングな状態でいるために、齋藤選手が気をつけていることとは?
ラグビーにおいては、“チームファースト”という考え方が大事なキーワードになっていて。もちろん自分自身がよいプレーをすることも大切なのですが、それよりもまずはチームがプラスの方向に進むためにどう動けるかを考えます。例えばコンディションなどによって、自分が試合に出る週とそうでない週がありますよね。もしスタメンから外されてしまったとしても、試合に出られないからふてくされてそこで終わり、ではなく、チームの勝利のために何をしようかと思いをめぐらせるんです。具体的には、次の試合で対戦する相手チームの動きや特徴をよく研究し理解して、練習でクオリティの高い仮想敵として立ちまわるとか……。試合に出なくても、チームのためにやるべきことや役に立てることがたくさんあるんですよね。そういう思考回路が、“自分も周囲もハッピー”という状態につながっていくのではないかなと思います。

大注目のアスリート、気になる食事情は…?

Q. 体が資本のアスリート。普

Q. 体が資本のアスリート。普段はどんなものを食べていますか?

A. 代表メンバーになると体脂肪テストがあるので最低限は気をつけていますが、あまり細かく気にかけず、なんでも食べます。競技のためには“走れる体でいなければ”という意識が選手たちの中にはありますが、それほど厳しくはないですよ。これから歳を重ねていくにあたり、パフォーマンスを向上するためにもっとケアしていかなければ……とは考えています。

Q. 自炊する際の得意メニューは?

A. 自分でつくるときは体に必要な栄養を入れる感じで、料理と呼べるほどのものではないかもしれないです(笑)。ブロッコリーを茹で、トマトを切って、そこに焼いた鶏肉や牛肉を添えるくらい。

ラグビーワールドカップ2023フランス大会
オリンピック、サッカーワールドカップに並び「世界3大スポーツイベント」のひとつとされているラグビーワールドカップ。今大会ではチームキャプテンを姫野和樹選手、副キャプテンを流大選手が務め、ニュージーランド・オーストラリア・フィジーなど様々な出身地や国籍の選手で構成された新生チームJAPANで世界の頂点を目指します。

大会期間:2023年9月8日(金)〜10月28日(土)※現地時間
開催国:フランス

【衣装詳細】
ニットジャケット¥242,000(イザイア/イザイア ナポリ 東京ミッドタウン☎︎03-6447-0624)Tシャツ¥6,270(1975トーキョー/1975トーキョー☎︎03-4360-5727)デニム¥26,400(TMT/TMT ジャパン☎︎06-6534-6614)スニーカー※本人私物(オニツカタイガー)その他(スタイリスト私物)

撮影/永峰拓也(SIGNO) ヘアメーク/RYO スタイリング/久保コウヘイ 取材・文/山下美咲 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集部)