平均150万円!中学受験の先輩ママたちが教えるお金のかけどころ

夏期講習を終え、秋からの勝負には塾の通常授業のほか、塾から提案される「特別講座」や「個別指導」、それに加え「家庭教師」など、何を選び、どこまで投資したらいいの……!? というのが一番の悩みどころ。ママ&パパ達は、それを課金と呼び、受験まで残りの日々の投資術に手腕が問われます。

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ラストスパート「中受・課金事情」

【Report 1】

中受投資額平均は、大手塾のALL課金額とイコールの150万円!

大手塾の小6秋以降からの後期授業料は約70万円。さらに直前期オプション講座「週末特訓」「正月特訓」「志望校別講座」等すべて含めると年間約150万円、と読者アンケートの中学受験投資額平均と同額に。講座課金は今や基本常識!

先輩ママの経験談~S.Kさん(42歳)の場合

器用ではない息子の性格を考慮し、あれこれと外部に手を出さずに、大手塾1本で勝負。塾提案の講座すべてに課金して総額約150万円かかりましたが、無理ない受験で全勝。悔いはありません!

【Report 2】

大手塾をベースに 個別塾をプラスして、下期投資額最大 300万円の人も!

大手塾はそれぞれ個別指導塾も持ち、マンツーマン指導では1コマ約9,000円、1対2指導では約5,700~6,600円。指導歴により先生にもランクがあり、ベテランではさらに単価もUP!

先輩ママの経験談~C.Nさん(45歳)の場合

大手塾の志望校別特訓・冬期講習・正月特訓、別の塾でも第一志望校の名前の付く対策講座はすべてと言っていいほど受講。そうして、秋以降の課金で300万円、年間ではおよそ500万円もの金額に。第一志望には合格したものの、振り返ると、課金する講座をもう少し絞ってもよかった……。

先輩ママの経験談~Y.Oさん(47歳)の場合

大手A塾以外に、苦手科目の克服を個別指導の先生にお願いし、80分1コマで2万円弱。なかなかの金額はしたけれど、第一志望校に合格。結果、年間250万円かかりました。

【Report 3】

1校最大3万円かかる受験料、どこまで 保険をかけるかが問題

読者アンケートでは、お子さんの平均出願校数は7~8校程度。「もう少し受験校を絞れば良かった……」という声も多く、合否結果によって翌日の受験校をどこにするか作戦を練るのも負担に。

先輩ママの経験談~H.Eさん(45歳)の場合

娘も私も「第一志望の学校に行きたい!」という気持ちが強く、同じ学校を5回受験。他にすべり止め校受験を入れると全8校受け計25万円近くかかりましたが、5回目にして、見事第一志望校に合格。粘り勝ちです!

先輩ママの経験談~Y.Aさん(48歳)の場合

本番慣れ&模試感覚で受ける1月10日の埼玉受験から、全10校を受験。午前・午後と綱渡りでびっしり受験しましたが、もう少し受験校を絞れたかもしれません。

【Report 4】

過去問のコピーは、中受ママの お決まりの仕事。A3コピー機購入派も!

秋から重要課題となる過去問の練習は、本番のA3答案用紙サイズに拡大コピーし、試験当日と同じタイムスケジュールで実施するのが、今や常識。秋からこの拡大コピーこそが、ママの大事なお仕事となります。

「過去問の背表紙にアイロンを当て、熱でボンドを溶かすとキレイに1枚ずつ剝がれてコピーが簡単に」と昨年の中受体験者ライター・宮寺。

先輩ママの経験談~M.Kさん(42歳)の場合

コンビニのコピー機を独占して、何年分もの過去問コピーをし続けるのは、行列や近所の目も気になるもの。そこで、A3対応コピー機を約5万円強で購入したら精神的ストレスも減り、買ってよかったと大満足!

【Report 5】

子どもに寄り添った指導なら家庭教師も! 大手塾に+α派や家庭教師ONLY派も!

個別に受験校の傾向を摑み対策できるのが家庭教師のメリットですが、大学生の場合は大学ランク別に2,500~8,000円/h、プロ家庭教師の場合も人気の先生は2万円/hと幅があるため、どんな先生を選ぶかもポイント。

先輩ママの経験談~Y.Kさん(46歳)の場合

大手塾に通わせていましたが、偏差値がみるみる落ちて気づけば36と〝体温レベル〟に。そこで10月から家庭教師を2人付け、徹底的に指導してもらいました。その結果、諦めかけた第一志望校に合格! 「一生に一度きり」と300万円ほどの投資に。

先輩ママの経験談~K.Hさん(40歳)の場合

我が子の性格上、成績で席順が決まる大手塾は不向き。マイペースな子どもに寄り添ってくれる家庭教師1本で勝負、およそ1年間で100万円課金。子どもの性格に合った投資で見事合格しました!

6年生の1年間でかかった費用

撮影/佐藤 彩 取材/羽生田由香、石澤扶美恵 取材協力/宮寺佳愛、佐藤絵美子、香取紗英子、端迫絵実、山本亜矢 ※情報は2023年10号掲載時のものです。

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