美容界で熱烈な支持を集める“皮膚の変態”であり、人生を謳歌する先輩でもある、大野真理子さんのお悩み相談連載。恋に仕事に、人間関係に悩める30代へ、真理子様の金言を贈ります。今月はマッチングアプリでの出会いに迷走する読者のお悩み！

〈お悩み〉短期間でマッチングアプリで20人近くに会っても、「これだ！」という出会いがなく迷走中です。20代とは違う30代のパートナー探し、落としどころが分かりません…。

短期集中でマッチングアプリを頑張ろうと思い、休日は1日3アポ（ランチ→お茶→ディナー）入れるようにしています。会う時間と場所を効率よく調整して、もはや仕事のタスク感…（笑）。疲労感を抱えつつも20人近くと会い、その中からいいなと思った数人と2回目以降も食事へ。ただもう何を基準に相手を選べばいいか分からず、迷走モードに陥っています。年齢的に焦る気持ちもあるので、この状態から早く抜け出したいです…！

恋愛も仕事と同じく傾向分析と対策が重要。一つ一つの出会いを掘り下げて、無駄にしないこと！戦略的に“自分に合う”相手を探そう

1日に3アポ!?調整能力があって完璧というか、むしろ褒めるところしかない！相談者さんはすごく前向きに頑張っているから、心さえ折れなければそのまま素敵なパートナーを見つけてほしいな。
私からのアドバイスとしては、まず努力のベクトルを見直すこと。恋愛活動についてお話をするとき、私は仕事の営業活動に置き換えます。相談者さんが出会いの場で結果が出ていないのであれば、やり方が間違っているのかも。営業の電話をかけまくったのに成約が取れないのと同じ。そういうときは話の内容や自分の話し方を掘り下げて、なぜ上手くいかなかったかを傾向分析＆対策を練りますよね。出会いのアポ入れ能力からすると相談者さんは仕事もデキるタイプだと思うので、自分の恋愛面での課題を見出していけば、すぐにクリアできると思う。ちなみに私の周囲でマッチングアプリで上手くいっているコは、男性と会った後にめちゃくちゃメモをしていました。「こういう人は嫌だと思ったから、もう会わないようにしよう」という感じでエクセルでまとめたり。なんとなくではなく、明確に戦略を練ることが重要だと思います。

もう一つのオススメは“出会い”に“エンタメ”要素を加えること！たとえば顔は隠してＳＮＳで恋愛事情を披露してみるとか。かなり需要はありそうですよね。そこで誰かに必要とされている実感があると、出会いの場に行く意欲が湧いたり、それを見返して悪かったことを分析したりもできるはず。結果が出ないと今の努力が無意味な気がして、虚しい気持ちになってしまいますよね…。だからそこに“意味があること”を足したらいいんじゃないかな？「出会いはなかったけど、このジャンルに詳しくなれたからよかった」って。ゴルフでもお酒でも、自分の知識を増やしていく中での出会いはするする進展しそう！

パートナー探しの落としどころ…やっぱりそこまで好きじゃない人と結婚するのは、キツイよ。結婚生活では「好き」という気持ちで乗り越えなきゃいけないことも多いですからね。そこで「やっぱりこの人とは合わない」という結論になって、子どもがいて離婚したいのにできないという状況が一番しんどい。そんな相談を私もよく受けます。だからこそ相談者さんには、ちゃんと「この人だ！」という人を見つけてほしい。自分自身の課題をクリアしていくパターンと、“出会い”に付加価値をつけて楽しむパターンの両方を走らせるのがいいと思います。ちなみに相手へのドキドキの濃度は、年齢を重ねるにつれて薄まっていくと言われています。10代なんて相手とすれ違っただけで心臓が爆発しそうになってたでしょ（笑）。30代ではパートナー選びのキャパが広がる代わりに、ドキドキは薄まる。これを知っておくと、以前ほどドキドキしなくても大丈夫だって思えるよね。

マッチングアプリでの活動期間中は、恋愛面はもちろん、自分をキレイに見せる美容のテクニックも磨くチャンス！人生をサバイバルするHow toを身につけていく有益な時間だと思います。

今月の真理子様

夫とアート巡りで韓国へ行きました
3年ぶりに弾丸韓国へ。アートを楽しみつつ、半日は1人の自由時間だったので事前にチェックしていたお店でお買い物を満喫しました！

撮影／河野 望　イラスト／本田佳世　取材／広田香奈　再構成／Bravoworks.Inc