【イケア】フードコートNEWS!ミルク味の「ソフトクリーム」がプラントベースに

イケアのソフトクリームのミルク味がプラントベースに

家具だけでなく、収納用品や雑貨、キッチングッズなど、様々なアイテムがそろうイケア。そんなイケアでの買い物のシメ(?)に食べるのがソフトクリーム。リーズナブルで、ショッピングで広い店内を歩き回った後の癒しとしても人気です。イケアのフードでも代表的なソフトクリームのミルク味が10月19日(木)からプラントベースになりました。

2025年までに提供するフードの50%をプラントベースに

イケアの店舗にあるソフトクリーム売場「スウェーデンビストロ」

イケアの店舗は「スウェーデンレストラン」や「スウェーデンビストロ」を併設していて、スウェーデンの食文化を味わうことができます。買い物だけでなく食事やお茶をするためにイケアに足を運ぶ人もいるほど人気です。

これまで販売していた乳を使ったソフトクリーム

そんなイケアでのショッピングに欠かせないのが子ども大人も大好きなソフトクリーム。¥50というプチプラも魅力ですが、食べきりサイズで濃厚なミルクの味わいが幅広く支持されています。

そんなソフトクリームが10月19日(木)から日本独自開発のプラントベースソフトクリームに変わりました。これに伴い、これまで販売していた乳を使ったミルク味のソフトクリームの販売も終了しました。

見た目は“カツ”そのもの!イケアの「プラントカツカレー」

これまでもプラントベースフードをいくつも提供していたイケア。2025年までに「スウェーデンレストラン」、「スウェーデンビストロ」で提供するフードの50%をプラントベースにするという目標があり、今回のソフトクリームもその一環。

イケアの代表的メニューミートボールをプラントベースにした「プラントボール」

低価格フードメニューとして認知度も高く、アイコニックなソフトクリームをプラントベースにすることで、より多くの人にプラントベースフードを身近に感じてもらえると考えているそう。このプラントベースソフトクリームを実現するために2021年からプロジェクトを進めていました。

テスト販売で96%の人が「美味しい」

これまでのソフトクリームは乳のコクが美味しさのポイント。これを豆乳に変更すると、風味も滑らかさも変わってしまいます。そこで豆乳とそのほかの材料の配合や甘味と塩味のバランスを調整。豆乳の風味が強くなり過ぎないようにも配慮しながら、滑らかな食感を再現しました。

日本国内の食品メーカーの協力を受け、何度も試作し、一部店舗で1カ月のテスト販売を行って、そこで得た意見や感想をもとに試行錯誤を重ね、テスト販売中に実施したアンケートでは96%の人が美味しいと評価するまでに。そしてようやく今回の販売に至ったそうです。

実際に食べてみるとやはり乳を使っていた今までのソフトクリームとは違った味わい。香りも風味も異なるのはすぐにわかります。乳を使ったソフトクリームがなくなったのは残念ですが、豆乳を使ったソフトクリームはまた別の新しいソフトクリームとして楽しめそう。

ちなみにミルク味のプラントベースソフトクリームの価格は変わらず¥50。これは、イケアが「健康でサステナブルな食事は美味しく、簡単で、手ごろな価格でなければならない」と考えているから。いろいろなものが値上がりしている中でありがたいですね。

より多くの人にサステナブルな選択ができるようにと開発されたソフトクリーム。これを選ぶことで環境負荷削減につながります。今までとは変わったけれど、イケアのショッピングのお供としては変わりません。家族でサステナブルフードについて考えてみるきっかけになりそうです。

イケア商品HP:https://www.ikea.com/jp/ja/this-is-ikea/sustainable-everyday/sustainable-eating/plant-based-goodness-pub378a44c0#1893b2f0-b0fd-11ec-889b-b303ae25acf0

取材・文/岡部礼子