【細貝萌・中村明花ファミリー】困っても前へ進む!海外での生活を経て、ポジティブな家族になれた
「子育ては罰ゲーム」。少し前、こんなドキッとする言葉がネット上で話題になりました。「子どもはかわいいけれど、経済的、時間的には罰ゲームのように辛い」と嘆く、ママたちの声です。
「ときめく週末を体現している人」として、雑誌Martのアンバサダーとして活躍しているMart WEEKENDERのみなさんに、結婚や子育て、家族との生活のエピソードを改めて伺いました。すべてが充実していそうに見えるあの人も、実は振り返ると、辛かった日もある。そして、その辛い日があったからこそ、今の笑顔がある。そのターニングポイントは?
Mart WEEKENDER特別インタビュー。トップバッターは料理家・モデルとして活躍している中村明花さんです。
夫は現役の名サッカープレイヤー・Jリーグザスパクサツ群馬に所属する細貝萌選手。そして今年小学生になった長女の3人家族。仲睦まじい様子は、撮影時にお会いした時も存分に伝わってきます。細貝家の「ときめく週末」は、細貝さんの仕事柄、毎週末一緒というわけにはいかず、試合や練習のオフが重なった日のみ。とても貴重な時間です。
夫と娘は会えない日もある、だからこそ週末を楽しむ
−普段はどんな生活リズムですか?
6時に起床し、食事をして娘を通学バス停に送り出してからが、私の自由時間です。掃除をしたり、レシピを考えて仕事をしたり。やる事を済ませたら、ゆっくり録画したテレビを見ることも。あっという間に時間は過ぎ、娘を学校に迎えに行きそのまま習い事へ。帰宅したら宿題を一緒にやり、夕食の準備。娘を21時に寝かせて、夕食の片付けと洗濯をして、一息ついてから12時〜2時までには寝ます。1日があっという間、私は毎日仕事がある訳ではないですが、仕事と両立しているママは時間管理がもっと大変ですよね。
−「ときめく週末」を、3人で存分に楽しんでいる印象がありますが、意識していることは?
私と娘が一緒にいる時間は比較的長いのですが、毎日夜は9時には寝てしまう娘にとっては、遅く帰宅するパパと日々過ごせる数時間。場合によっては1日も会えないことも。3人でいる時間は貴重で、大切にしたいと思い、意識して楽しく過ごす工夫をしています。
週末の過ごし方は、「家族みんなが楽しめる事をする」「色々な体験をさせてあげる」「疲れている時はアクティブに動くなどの無理をせず、癒される過ごし方を考えて楽しむ」この3つを満たすようにしています。
夫婦だけの時より絆が深まった
−お子さんが生まれる前はどのようなご夫婦でしたか?
自由人な夫婦なので、娘が生まれる前は一緒にいても違う事を個々に楽しむスタイルも多かったんです。「変わってるね」と言われることもあるのですが、同じリビングにいるのに、私はテレビで映画を、夫がパソコンでヘッドホンして違う映画観ていたり、笑。趣味が違うもので、それはそれでお互いによしとしていました。
子どもが産まれて小学生になり、一緒にいろいろできるまでに成長しました。そうすると自宅での映画鑑賞も「娘も一緒に楽しめる映画をみようか」と、夫も私もこれまでと考え方が変わりました。無理して子どもに合わせるのではなく、子供向けかと思いきや予想外に面白かったり感動するものも多くて、娘のおかげで映画も見る幅が広がって楽しんでいます。夫婦の絆も深まりましたね。
海外生活の経験が、家族の結束力につながった
−細貝さんの移籍に伴い、数々の国で生活されてきました。困ったことなどはなかったのですか?
ドイツ、トルコ、タイと渡り、その国内での引っ越しもありました。海外生活は言葉も気候も、もちろん住んでいる人も文化もすべて異なり、初めての経験もたくさん。
心掛けていたのは、困った時は「どうしよう」と迷い続けるのではなく、「こうしてみよう」と自分なりの解決策をもって進むこと。立ち止まるより、進む! もともと楽観的なのですが、海外の生活は更に輪をかけてポジティブな私にしてくれました。振り返ると、こうした自分たちで解決しようと進んできた海外生活が、私たち家族の結束を強くしたのだと思います。
立ち止まるより、進みながら考える
−子育てがつらいと感じたことは?
ないと言えば噓になるかもしれませんが、海外での生活同様、つらい、困ったと感じる前に、「何が今、自分にとって大変なのか」をしっかり考えて、できる対策をしたり、行動に移します。モヤモヤしながら立ち止まるよりも、進みながら考えたほうが気持ちも楽になりますし、解決策が出て来たりするんですよ。
そして、一人で抱え込まず、友人や学校の先生にアドバイスを求めたり、夫と話し合ってよい方向に。このポジティブさは、娘にも伝わってきていますね。
子どもが大きくなり、習い事、教育、その他いろいろ考えなくてはならないことはありますが、今のように一緒に過ごせる時間は貴重なので、今のこの時期を大切にして、日々過ごしたいなと。私にとっても、今、この「小学生の子供のママの時代」を存分に楽しみたいです。
撮影/林 ひろし 取材・文/新里陽子