大草直子さんが見つけたのは、ドゥロワーの心躍る美しいコート!

今月の『スタイリスト・大草直子さんの一押しアイテム』をご紹介します!

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Drawerのコート

なんと、心が躍る美しいコートでしょう。青みを帯びた、強さと華やかさのあるマゼンタピンク。まるでシャクヤクのようなこの1枚をまとう(着る、ではなく)と、その人の周りの空気の色が変わりそうです。

コーディネートがしやすい、周囲に溶け込む、飽きのこない……という基準で選ぶことの多かったコート。そりゃあ、そうです。高いし、クローゼットのスペースを考えてもたくさん持てるわけではない。だからこそ、ワードローブは似通ってしまうし、街を歩くたくさんの人とかぶってしまう。だとしたら「幸せになる」「気分が上がる」――今こそ、こんな理由で選んでも良いのではないでしょうか?

昨年までは、実用的なダウンコートが人気だったそうですが、今年のトレンドは、目を惹く色! この1枚は、狭いクルーネック、リバー仕立て(2枚の生地を圧着した素材)、ボタンなどのディテールを排除したシンプルなデザイン、そしてミモレ丈の絶妙なレングス。そう、「仕立て」が美しくきれいだから、際立ちこそすれ、悪目立ちはしないはず。

これぞ、ドゥロワーの真骨頂! 黒をインナーに選ぶと、メリハリの利いた格好良い着こなしに。そして、深いグレーならシックになります。ネイビー、ブラウンとコーディネートしても最高に素敵。意外と合わせる色を選ばないのだとすると、今年こそ、冬の街で主役になってみたい!

細かい部分が優秀! な「元取れ」コート

少しコクーンになったシルエットが、ドゥロワーらしくて、大人の甘さを醸して♡ 上質な素材、作りでありながら、肩山が落ちているのも、袖が太いのも、少しリラクシーなディテールで、オンオフ着られます。リバーシブル仕様コート¥187,000(ドゥロワー/ドゥロワー 二子玉川店)

大草直子・スタイリスト、エディター。1972年東京都生まれ。「ヴァンテーヌ」(現在休刊)の編集者を務め、その後フリーランスに。早いもので、秋も本番。夏が長かったからか、本当に待ち遠しかった季節を、「食」でも「おしゃれ」でも、楽しみ尽くしたいな、と思っています(笑)。

撮影/佐藤 彩 スタイリスト・取材/大草直子 ※情報は2023年11号掲載時のものです。

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