5児の育児、家事と仕事をワンオペでこなす、敦子さんのリアルなライフスタイルとは？
大学生から小学生（大1、高1、中2、小4）まで、双子を含む4男1女、5児の母としてモデルから助産師へと転身した敦子さん。ただでさえ大忙しなのにワンオペで育児家事もこなしながらの受験勉強を経て、看護学校、助産師学校も卒業。国家資格も取得されているというから驚きです。今も毎日フルタイムで働くパワーの源を探るべく、リアルな日々のライフスタイルに迫ります。
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敦子（あつこ）
急にお産で呼び出されたときは子ども達にも家事を手伝ってもらって
STORY編集部（以下同）――助産師の仕事はフルタイムで、夜勤もあるとお聞きしました。睡眠時間は取れているのでしょうか？
結構寝ています（笑）。まとめて、となるとあんまりかもしれませんが。朝はだいたい6時ぐらいに起きて、子ども達より少し早く家を出る感じです。私が出る時間になると子ども達みんなが「ママ、もうそろそろ出ないとっ！」と逆に促してくれます。
――ストレス発散法はどうされていますか。
家でお酒を飲むことでしょうか。時々、ご飯だけ作っておいて友達と飲みに行ったりもします。だいたい家事が全部終わってから家で飲み始めます。そしたらもう絶対に動かないモードになりますので、子ども達が動いてくれるんです（笑）。ワインを飲むことが多いですが、昨日は麻婆豆腐だったのでビールでした。
――何気ない日常の中に、息抜きタイムを上手に作っている様子が伺えます。
ただ、当直（オンコール）があって飲めない時はストレスです。家でスタンバイする日があって、お産が急に来ると電話がかかってきて病院に呼び出されるんです。この前、急に呼び出されたときは、「お小遣いあげるから洗濯回しといて！」と、子どもに千円あげました（笑）。お産もいつ終わるかわからず、呼び出されたらすぐには帰ってこられないことも多いので、間に合わない時は子どもに指示して用事を頼むこともあります。
――お小遣いをあげたらすぐ動きますか？
いや〜そうでもないですね。金額にもよります。1000円じゃ動かなくて、一度動かすのに5000円払ったこともありました……。動く子と動かない子がいて、頼む子が偏ってしまい不公平になるので、そういう場合はちょっとお小遣いを足してあげたりして。
――ご家庭のごはん事情はいかがですか。
唐揚げとハンバーグはだいたい2キロ。玉ねぎとかパン粉でカサ増ししたりして。お肉はジャンボパックしか買わないです。それすらも2、3パックになってしまって。イチゴなんかは特に酷いです。大人気だから食べてもいい数を決めておかないと大変なことになるんですが、人数が多いから、1パックあっても「1人3粒！」とか。ちょっと可哀想な会話が登場します。でも、食べていいか聞かないで食べる子もいるんです！ いろんな子がいるから社会勉強にはなるかな。冷蔵庫に大事にとっておいて入れてあるものは、なくなっているのが当たり前。
――名前を書いておけば大丈夫ですか？
いや、名前を書いておいても食べる子は食べる！ 洗い物も一人一皿ずつだと大変なので、大皿で出して取り皿を渡して、プラス白ご飯といった感じです。「普通の家は5合とかなのに、8合、9合炊いているのって普通じゃないよね？」と、子ども達と言っていました。今のところ1升炊きの炊飯器で朝タイマーをかけてお弁当と朝ごはんにしたり。お弁当は高校生の分だけになったので、今は1個だけ作ってます。
――普段、お仕事に行く時のご飯の準備はどうされているのでしょうか？
うちの男子達は、ちゃんと用意しておかないとご飯さえ食べなくて。見張っていないと、人間らしい生活ができないんです。なので夜勤に行く前も、その日のご飯や翌日の食べ物まで準備しておきます。朝はこれを食べて、これを入れて持っていくんだよ、夜はこれ食べてねって、全部準備するのはなかなか大変です。
――コロナ禍でリモートになり学校がなかった時はさぞかし大変だったのでは？
医療従事者になったのが昨年の4月からだったので、ちょうど私も学生だったんです。子どもと一緒に家で勉強していました。コロナ禍で学校がなかったから、何とか私も家にいられたので助かったのですが、もし、一年違って学校で授業を受けて働いていたら大変だったなぁ、と。医療従事者の仕事はどんな状況でも仕事があるだけに、子ども達を放ったらかして働きに行かねばならなかったのかと思うと、自分も学生として子ども達と一緒にいられたので、タイミング的に良かったなと思います。
子ども５人のうち３人の学校行事が被ったときは困りました
――一人時間ってあるのでしょうか？
ないですね。今は休みも少ないですし。夜勤明けの休みは、とにかく体を休めたいけど家事もあるので。洗濯物も1日2回は回さないといけないのが、大量に溜まってしまいます。また次の勤務に向けて準備もしておかないといけないので、なるべく休みの間に掃除して洗濯物も全部終わらせて、次の日の自分のために行動をする日、みたいな感じになってますね。
勉強したいと思って買った本が今もずっとカウンターに置いてあるんです。いつか読もうと思いながら時間が経っちゃって、なかなか手がつけられないままになっています。
――5人それぞれのお子さん達の行事はどうされていますか？
子どもの行事には午前か午後、どちらかで半休を申請して参加するようにしています。ただ、行事が被ることは多いですね。前に兄弟の保護者会が全く同じ日の同じ時間帯に別々のクラスで3人分重なったときは困りました。都度、優先順位を考えて参加しています。
――最後に、助産師として勤務中に、人気モデルとしてお顔も知られているがゆえに周りの方から声をかけられたりはしないですか？
普通のスタッフとして働いているので、もしかして？ と他のスタッフが聞かれたりすることはあります。周りにはご迷惑をおかけしてしまうこともあるのですが、うまく両立できていけたらいいなと思います。病院では、目の前の人の幸せが見えるのが嬉しくて。でもモデルのお仕事では目には見えないので全然違う世界ですが、どちらの仕事もうまく両立しながら自分の叶えたい未来像みたいなものを実現していけたらなと思います。
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撮影／BOCO ヘア・メーク／小松胡桃 スタイリスト／小川真央 取材／嶋田桂以子
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