【漢字】「叩き込み=たたきこみ」じゃない!?実は意外と読めない漢字4選【大相撲編】|CLASSY.

15日間にわたる熱戦が繰り広げ

15日間にわたる熱戦が繰り広げられた「大相撲一月場所(初場所)」が終わったばかりですが、この「相撲」の勝負で、勝ちが決まった時の技(わざ)を「決まり手」と言います。現在は「八十二手」と決められています。「押し出し」「寄り切り」などはよく見られるものあれば、めったにお目にかからないレアな手もあり、特に漢字表記にすると読めないものもあります。というわけで、今回は「難読決まり手」を紹介します。あなたはいくつ読めますか?

 

1.「叩き込み」

15日間にわたる熱戦が繰り広げ

なんて読む?

15日間にわたる熱戦が繰り広げ

正解:「叩き込み(はたきこみ)」
相手が出てくるのに対して、とっさに体を開き、その肩などをはたいて前に倒すもの。「たたき」ではありません。

2.「打っ棄り」

15日間にわたる熱戦が繰り広げ

なんて読む?

15日間にわたる熱戦が繰り広げ

正解:「打っ棄り(うっちゃり)」
相手の寄ってくるのを、土俵際で身をそらせながら、逆に相手の体を土俵外に投げ出すもの。

3.「内無双」

15日間にわたる熱戦が繰り広げ

なんて読む?

15日間にわたる熱戦が繰り広げ

正解:「内無双(うちむそう)」
四つに組んだ時、手を下に伸ばし、相手の足の内側に入れ、体を相手につきつけるようにして倒すもの。

4.「小股掬い」

15日間にわたる熱戦が繰り広げ

なんて読む?

15日間にわたる熱戦が繰り広げ

正解:「小股掬い(こまたすくい)」
投げを打って相手が足を送って堪える時、その足の膝関節の内側を一方の手で掬いあげて倒すもの。

ちなみに年6回の「本場所」のうち、「一月場所」と「五月場所(夏場所)」「九月場所(秋場所)」の3回は、東京・両国国技館で開催されます。所在地は、「東京都墨田区横網1丁目」。さすが、相撲だけあって、住所も「横綱(よこづな)」かと思われた方も多いと推察します。しかし、もう一度ご覧ください。「横綱(よこづな)」ではなくて「横網(よこあみ)」です。「綱(つな・コウ)」と「網(あみ・モウ)」は、字体がよく似ているために漢字誤記の定番なのですが、「相撲=横綱」の思い込みが加わり、間違いが続出します。実際、郵便物の誤記はかなり多いそうですよ。
では、今回はこのへんで。

《参考文献》「広辞苑 第六版」(岩波書店)/「難読漢字辞典」(三省堂)
※「日本相撲協会公式サイト」を参考にさせていただきました。

文/田舎教師 編集/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)