「離婚しても変わらないねと言われます」【女優・吉瀬美智子さん】の笑顔の秘密

年齢を問わず、笑顔が素敵な人って魅力的。感じがよい笑顔と美STで評判の女優・吉瀬美智子さんに、「どうしていつもそんなに笑みが絶えないのか」を聞いてみました。返ってきた答えは意外で、頭が重くなって笑えない時期もあった、と。そこから今の愛され笑顔になるまでのお話を伺いました。

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離婚を経験してから「自分が心地よく」がベースに。毎日の生活で心を潤わせることが笑顔に繫がります

女優・吉瀬美智子さん

《Profile》
1975年生まれ、福岡県出身。雑誌モデルとしてデビュー後、32歳で女優に転身。不倫妻からクールな刑事役まで幅広い役柄を演じ分け、数々のドラマや映画で活躍。 5月24日(金)公開の映画『帰ってきた あぶない刑事』にも出演。

自分が培った小さな幸せに満たされています

長年ショートでしたが、ドラマの役柄に合わせて、昨年から髪を伸ばし始めました。まだ伸ばし途中ですが、パーマもかけると優しいイメージになって、ピンクが意外にイケる!今朝も濃いピンクのカーディガンをはおり、スタジオ入りしました。最近は、自分のミスが可笑しすぎて、ちょっとしたことで笑っちゃう。今日もクリーニングのタグを付けたまま来ちゃったし(笑)。私、大丈夫?と思いながらも、またそそっかしさに笑っちゃう。楽しいことが基本、好きなんです。娘たちが子犬と戯れていると突拍子もないことが起こって大爆笑したり。家でもゲラゲラ笑っていますね。こんな風になれたのは、離婚の経験が大きかったと思うんです。渦中では、深いところまで落ち込んだし、笑えなかったです。周囲の友人にも相談して、いいアドバイスを頂いたし、悩んで苦しんだけど、最終的に自分でベストな決断ができたと今は思えています。パートナーがいるときは安心だったし、将来のことまで見据えていたけれど、先に何が起こるかわからないことを学び、今は、瞬間瞬間が幸せであればベスト。家族が健康で、普通の日常が送れることがいちばん幸せだと実感しています。生活していくために働いて、疲れて帰ってきても、玄関を開けるとそこはかとなく漂う香りや飾っている美しい花、いつもキレイに整えているインテリアに癒されます。

30代は結婚、出産と大きな喜びごとに自然に笑顔でいましたが、 40代の今は自分が培ってきた小さな幸せに心が満たされて、笑顔が出るようになりました。みなさんに「離婚してもイメージが変わらないね」「むしろイキイキしているね」と仰っていただいて、とても嬉しい。当たり前だと思っていたことが当たり前でないことを学び、仕事があることも心からありがたいと思えます。人から何を言われても、自分の生き方、考え方を貫いたら、流れがいい方向に向いた気がしています。私の選択は間違っていなかったのかな。それでも日々悩むことはあります。台詞でミスをしたりしても、「気にすることないよ、私」と引っ張らないようにしています。悩む時間は限りなく短くするに越したことはないですね。 40代は過去の引き出しの経験があるんだから、どんどん切り替えて、笑顔になるべきです。先輩の風吹ジュンさんや安田成美さんの笑顔に憧れます。美容に必死になりすぎる人よりも、人生を楽しんでいる人が魅力的。私も日々思い切り楽しみたいですね。

《衣装クレジット》
ドレス参考商品(ADEAM/ ADEAM東京ミッドタウン店)

2024年『美ST』3月号掲載
撮影/酒井貴生(aosora) ヘア・メイク/山下景子(KOHL) スタイリスト/道端亜未 取材/安田真里 編集/伊達敦子

美ST