【国内旅行】感動体験できる国内の名所14選|CLASSY.
リーダーズのオシャレ番長・佐藤匠さんは旅先も素敵!と評判。最近は海外だけじゃなく国内旅、しかも王道ではない〝ツウ〟な土地の面白さを実感しているそう。大人になるほど分かるその醍醐味を語ります!
\リーダーズNo.1旅マニア/佐藤 匠さんのツウな国内旅
その土地の風景や食文化、アートに触れて――頭も心もリフレッシュできる最高に贅沢な体験を
ライター佐藤かな子(以下、か):私が旅行先を決めるときは、いつも匠ちゃんのインスタを参考にしてるんです!いつも素敵な場所に行っているよね。
佐藤匠さん(以下、匠):以前はニューヨークやパリなど、お店やファッションも最新のトレンドを楽しめる海外旅行に夢中だったんですが、コロナ禍をきっかけに日本国内に目が向いて。そのタイミングで仕事で定期的に京都へ行くことが続いて、京都にハマったのがきっかけで国内旅行の面白さに目覚めました。
か:どのくらいの頻度で行ってる?
匠:月1回はどこかに行ってますね!最近は遠方だけでなく、車で静岡の下田や湯河原など都内近郊にも出かけたり、貸別荘を利用することも。ホスピタリティあふれる宿ももちろん良いのですが、その地域の自然や文化そのものを楽しめる気がするんです。
か:いわゆる高級旅館やインスタ映えホテルが人気な中、貸別荘っていいね。地域そのものの空気感を楽しむにはぴったりかも。
匠:そうなんです。旅って食べる以外に何をしたらいいのか…しかもそんなにずっとは食べられないじゃないですか(笑)。だからただぼーっとしたり、地域の風土や自然を満喫するのが魅力だと思っています。数年前に祖母と母親と母娘3代で島根を旅する機会(①)があって、歴史ある寺院や景観といった街の風景、ちょっとひなびた温泉街にほっと癒されるような感覚があったんです。高級だったり有名な宿じゃなくても、土地そのものを楽しめる国内旅っていいなと思いました。だから景観の素敵なロケーションがあれば、お目当ての観光地や宿やお食事処がなくても、バケーションレンタルや貸別荘を利用しながら足を運ぶようになりました。地元で買物をして料理すればコスパもいいし、地産地消で食材も楽しみながらのんびりできます。先日は静岡の下田でバケーションレンタル(②)を楽しんだり、小田原の江之浦測候所(③)で体感アートを楽しむ旅へサクッと車で出かけたりしました。
か:そういうバケーションレンタルって当たり外れがありそうなイメージだけど、どうやって探しているの?
匠:私はいつも「一休.com」のバケーションレンタルで探しています。あとは逆に、お料理を目当てにオーベルジュに行く機会も増えました。最近行って良かったのは、大好きな瀬戸内海の中でも愛媛の砥部町にある「TOBEオーベルジュリゾート」(④)。お料理から砥部焼の器まで素晴らしかったし、四国の美しい海と緑の景観、そして設えまで楽しめます。オーベルジュって地域の名産や旬がいただけるし、そういう宿はたいてい食器のセレクトなども素敵で、窯元の器など文化に触れる機会にもなります。他には新潟・南魚沼市の「里山十帖」(⑤)や千葉のいすみ市にある古民家オーベルジュ「季舟庵」(⑥)が食・空間・景観すべてが印象的でした。
か:早くも気になるところがたくさん!私も里山十帖での食体験には感動して…特にメインディッシュで登場したお米の美味しさが衝撃的で、それ以来、旅先で旬の食材をいただくのが大好きになったんです。匠ちゃんは窯元にも詳しいよね!
匠:(⑦)京都旅で器の魅力にハマってから、山口県・長門湯本の萩焼の深川窯(⑧)や、沖縄・読谷のギャラリー(⑨)を巡ったこともあります。旅で出会った思い入れのある器が日常にあるっていいものですよね。
か:それはいっそう大切に使いたくなる!私はよく旅先で日本酒を飲んだり、酒造巡りをするのですが、匠ちゃんはどう?
匠:私はワイン派なのでワイナリーが気になっていて、新潟市の「カーブドッチワイナリー」(⑩)へ行きました。日比谷ミッドタウンにある大好きなビストロ「Varmen」と代官山の魚介ビストロ「Ata」とコラボしていることでも有名な老舗ワイナリーに滞在できるんです!
か:泊まれるワイナリーに、フレンチやベーカリー、ギャラリーからスパもある!本当に贅沢な場所ですね。今すぐ行ってみたい!
匠:そうなんです!美しい自然や景観とともに、その土地に根付いた豊かな食文化やアートに触れられるのって一番の贅沢だなぁと思うんです。私はアートも観るだけでなく、触れたり使ったりできるものが好きで。だから日本の自然や歴史ある街の風景を味わいながら、きれいな水と空気で育った食材をいただいたり、地域の職人やアーティストの作品に触れる体験ができる日本の旅に夢中なんです。
か:素敵な宿って、地元の自然や文化のセレクトショップ的な存在でもあるよね!空間や体験でその土地の魅力をバランス良く体験させてくれる気がします。
匠:そういった意味では、三重の「VISON」(⑪)だったり、伊勢神宮参拝の際に利用した伊勢志摩の「汀渚 ばさら邸」(⑫)、少しカジュアルな場所だと尾道のホテル「LOG」(⑬)など、コンセプトから素敵で、その地域の風土や文化と一体になれるおすすめの場所がいっぱいあります。あと静岡県の中部にあたる駿河エリアでは、お茶処を巡る女子旅(⑭)も楽しかったですよ!
か:東京で生まれて、最先端のものが身近にある環境で育った匠ちゃんだからこそ、日本らしいものに触れられる旅に魅力を感じるっていうのはありそうだね!
匠:国内は、一人旅でもぜんぜん寂しくないんですよね!国内旅行で一人で美味しいごはんを食べる瞬間ってすごく幸せだし、話し相手がいない分集中力が上がって、いろんな感覚が研ぎ澄まされる気がするんです。観光地の地元の方って気軽に話しかけてくれるし、いい意味で距離感が近くて温かいのも好きです。
か:ここまで素敵な場所をたくさん教えてもらったけど、匠ちゃんはどうやって行きたい場所や宿をリストアップしてる?
匠:私はグーグルマップに行きたい場所のピンをつけています。忘れないように、見つけた瞬間にピンをつけておくのがポイント。さらに詳しいスポットや宿はインスタで見つけることが多いです。
か:インスタの情報も玉石混淆ですが、見つけるコツがあれば教えて!
匠:分かりやすい〝インスタ映え〟もいいのですが、例えば写真が映えていなくても自分がフォローしている人、センスがいいなと思う人が足を運んでいたり、その宿をフォローしていたり、宿と相互フォローになっているか、というのを重点的にチェックします。また、以前旅インフルエンサーで集まったときにも「宿の予約はやっぱり一休がいい!」と満場一致したので間違いないと思いますよ!
か:なるほど…センスがいい人の旅情報は本当に信頼が置けます…!これからの旅は場所や話題性で決めるだけでなく、人のセンスで選ぶ時代。情報の発信源も大切なんですね。私も国内旅のリストアップを始めてみます!
取材/佐藤かな子 編集/月田彩子 再構成/Bravoworks,Inc.