生まれも育ちもずっと東京の江原啓之さんが、導かれるように住み始めた場所とは

移住や二拠点生活に憧れや興味があっても、いざ生活を変えるとなると躊躇し、なかなか踏み出せないものです。今月は新しい土地に根付き、自分にとって大切なことを見つけた方々の移住LIFEを取材。心地よい居場所で、輝く笑顔とともに、自分らしく生きる姿が見られました。

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江原啓之さん 59歳・静岡県在住
スピリチュアリスト

2019年 静岡・熱海に移住

生まれも育ちも東京の私が
導かれるように向かった地で気付いた
幸せな暮らし

移住先に静岡県熱海市を選んだ経緯を伺うと、「本当のことを言えば、いちばんの理由はお告げだったんですけどね……」と笑顔で話してくれたスピリチュアリストの江原啓之さん。最初はイギリスのガーデンを思い描き、軽井沢方面で探していましたが、思うような場所に何年も出合えず、土地探しは難航を極めていたある夜、「熱海」という文字が突然頭に浮かんだといいます。

「翌日がちょうど休みだったため、ひとりで『こだま』に乗って熱海に来ました。縁もゆかりもない土地でしたので、とにかく気になる方角へと進み、辿り着いたのが今の家。ここは日本ですし、日本の趣や文化を大事にした暮らしをするほうが良いかもしれないと思い、移住を決めました」。

朝は6時に起床、愛犬と山の中を1時間程度散歩し、その後、食事の支度や洗濯などの家事をするのが毎日の日課。とても健康的な暮らしに変わったと江原さんは話します。「熱海のほとんどの飲食店は20時に閉まり、21時には『戸締りを~』なんていう町の放送が流れてきます。つまり熱海の21時は東京の23時。生活リズムに2時間の時差があるんです。東京にいた頃は、夜中の3時にブログを書いたりしていましたが、今は0時を過ぎて寝るなんていうことはありません」。

変わったのは、生活リズムだけではなく、食生活も。「食べることは生きること、生きることは食べること」と家訓に掲げるほど、食を大切に考える江原さんの食卓には、自家農園で収穫した野菜を使った料理が毎日のように並びます。「手間暇かけて作った野菜には愛情も湧きますし、成長する過程を見ているので安心感もある。ただ大量に収穫できると、連日その野菜の〝ばっかり食〟になるのが少々難点ですけどね(笑)」。

生まれも育ちも東京で、東京以外で生きていくことは無理だろうとまで思っていたのに、今では東京に行くとすぐに熱海に帰りたくなるという江原さん。最初は、もちろん苦労もあったと言います。「テレビなどのメディアに出ていたため、『何しに来たの?』といった疑心暗鬼の目も感じましたし、噂だってすぐに広まります。噂は誤情報も多いので、それもまた悩みの種
(笑)。でも、オープンな人付き合いが苦ではなく、マイナスと感じる部分があっても笑って過ごせるような〝人間力〟のある方、もしくは人間力を養いたいと思っている方には、Ⅰターンはお勧めです。なぜなら、自然豊かな場所で、人と助け合いながら安心できる食事を摂る。それが私の望む幸せな暮らしだということに、私自身が気付くことができましたので」。

古民家を改修したご自宅からは四季折々の花や眺望が楽しめる。
緑が茂る前の早春が、一番景色の抜けが良いため好きな季節だと話す江原さん。
取材日の朝、採れたての大根を主役に自ら作ったというおでん。
手入れされた庭には、亀の形をした庭石もある。

熱海生活を共にスタートさせた、和歌山県・丹生都比売神社のご神犬の息子である、紀州犬の大我(たいが)くん。毎朝大我くんに起こされて江原さんの一日はスタート。

<編集後記>住む地域を含め、今後の生き方 について考えさせられました

「東京生まれで東京育ちだと、地方に住むのは実はすごくハードルが高い。でも“東京、近いし”と言えるような場所にすると踏み切りやすいですよ」と教えてくれた江原さん。確かに、熱海は東京から新幹線で45分という想像以上の近さ! これから先、自分はどこに住み、どういう人生を送りたいのか、考えるきっかけになりました。(ライター 篠原亜由美)

撮影/BOCO 取材/篠原亜由美 ※情報は2024年5月号掲載時のものです。

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