服とコスメをこよなく愛するママライター・遠藤彩乃さんが、〝時短〟と〝洒落見え〟を軸に導き出したコスメ最適解。今回は、着心地優先で選んだ杢グレーのスウェットを“あえて”のセレクトとしてお出かけ着に昇華させる今どき水色シャドウのポテンシャルに驚く、の巻。

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近所だし、と油断した日に限って
遭遇するのは、先生、オシャレなママ友、
20年ぶりの知り合い

私たちのファッションにすっかり定着したスウェット。少し前までは「これで外に出るなんて…！」と抵抗があったのに、LAセレブやK-POPアイドルが素敵に着こなしている姿に憧れて何のバグなのか私も真似してみよう！と思えるのが羞恥心を分娩台に置いてきたおばさんマインドの強み。スタイルとか改善の余地のないことはさておき、ぶち当たった壁がメイクです。いつもの化粧だと一軍の服から部屋着に着替えた帰宅後の主婦という仕上がりになってしまうし、しなさすぎても顔面解像度の問題が。特に杢グレーは本当に難しい…けれどこれで外に出られたら私は無敵！という一心で正解を探し求めたどり着いたのが水色シャドウです。本気？と思われるかもしれません。私もはじめは信じられませんでした。「青いまぶた＝若かりし日の母」だし、黄みの強い肌に似合うわけないじゃない…？

本来手に取ることのなかった水色シャドウと出合った経緯は長くなるので割愛しますが、まぶたに薄く伸ばすと肌の色と混ざり杢グレーの色に近くなることは今年最大の発見でした。服に調和しつつ、パールやラメがチラチラと輝くサイバー感。誰かとばったりしても、こんな攻めたメイクをする人がただ楽したくてスウェットを着るわけないと相手に思わせるオシャレバイアスがかかり、瞳に透明感が出て若見え効果も期待できます。今回ご紹介したものは石鹸オフが可能なので、スウェットデーのメンタルにもマッチ。全体使いに抵抗がある場合、上下まぶたはベージュシャドウ、目頭に水色シャドウをくの字に入れるだけでも、アップデートされた顔に驚くはず！

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ライター遠藤彩乃

出版社にファッション誌編集者として勤務。出産後VERYSTOREのECを経てフリーライターに。肌は下地からしっかり、アイシャドウはグラデーションを作らないと本当は落ち着かないコンサバ出身。絶対的安全圏であるベージュ〜ブラウンメイクにしばしの別れを告げ、カラーメイクの可能性を探る旅に出たばかりの40歳、一児の母。

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撮影／西原秀岳〈TENT〉（静物）　取材・文／遠藤彩乃　編集／太田彩子
＊VERY2024年5月号「“Automaticコスメ”」より。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
＊服・バッグ等はすべて遠藤さんの私物です。ブティックへのお問い合わせはお控えください。