【通訳者になるには】ハイレベルな語学留学の中身とは?

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「仕事を休んで留学します」――

「仕事を休んで留学します」――。仕事仲間でヘアメークの室橋さんのInstagramでお知らせがあったのが半年前。キャリアのあるCLASSY.世代が自らの意志とお金で留学するってどういうこと?いろんなパターンを取材しました。

「人の心を繋ぐ通訳者になる」留学が夢の実現への大切な一歩に

安部望海さん/メーカー勤務・28歳
高校卒業までロンドンとNYで海外生活を経験。大学卒業後はリクルートに就職し、人事部に配属。2021年7月に退社後、カリフォルニアに留学。2023年7月からはシリコンバレーにある日系メーカーに社内通訳として入社。

 

【期間】2021年7月〜2023年7月
【場所】カリフォルニアのミドルベリー国際大学院
【費用】学費640万円/2年分、生活費18万、内、家賃が10万/月

安部望海さんに聞きました!CLASSY.世代からの海外留学ってどうですか?

《いろんな業界の方のリアルな想いに触れられるのが通訳者の特権。言語を強みに人と人を繋げていきたい》
通訳になることが夢でしたが、ビジネス通訳に携わるとしたら、会社員経験が不可欠だろうと思い、リクルートに就職。社内人事にまつわる業務を通じて様々な社員のキャリアに触れ、自分を見つめ直す機会も多々ありました。

その中で見えてきたのは「30歳までに通訳者になりたい」という明確な目標。国連などの国際会議で同時通訳を担うようなトップレベルの通訳者になるには、修士号を持っていると有利と知り、2年目の終わりから準備を開始。会議通訳修士課程を設けているミドルベリー大学院に留学を決めました。通っていた学科は入学者の約半分しかストレートに卒業できないシビアな世界。ハイレベルが求められる厳しい授業で、私自身もメンタルがボロボロになりましたが、踏ん張れたのは目的意識が強い人たちと切磋琢磨できたから。現地で予期せぬことが起こったとき、先を見失わないためにも、留学の目的を明確に持っておくことの大切さを痛感しました。

今はニコンの米R&D拠点の社内通訳をしています。日米の研究者やエンジニアの架け橋となるには専門知識も必要なので、工学の勉強にも力を入れています。情熱を持って何かを成し遂げようとする人の力になれることが、通訳としての喜び。相手の想いを汲み取り、人と人の心を繋ぐ通訳者を目指しています。

取材/坂本結香、飯室紗季 編集/小林麻衣子 再構成/Bravoworks,Inc.