“FRUITS ZIPPERの妹”SWEET STEADY「音井結衣」私のTikTokバズを見た“厳格な母”の一言は…

©Takuya Iioka/光文社
©Takuya Iioka/光文社

2024年3月にデビュー、6月9日に東京・EX THEATER ROPPONGIで初ワンマンを控える新生アイドルグループ「SWEET STEADY」。2023年、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した「FRUITS ZIPPER」の姉妹グループである彼女たちは、メンバー全員がアイドル経験を持つ“転生アイドル”。

一人ひとりを、メンバーの私服姿で撮影。ファッション・メイクのこだわりと、“リベンジ”の思いを聞きました。今回はチームの癒し系・音井結衣さんです。

プロフィールでまず目を引くのは、“アメリカ育ちのバイリンガル”だ。

「愛知県で生まれて、小学2年から6年までアメリカで過ごしました。当時から、きゃりーぱみゅぱみゅさんの歌を聴いたり、マンガの『きらりん☆レボリューション』を読んだりしていたので、ステージに立つことに憧れはありました。
アイドルに興味を持つきっかけは、日本人学校に通うバスのなかで観たAKB48さんのMV。日本ではこんなに可愛い人たちが活躍しているんだと知って、自分もアイドルになりたいなと思いました」

AKB48の全盛期に帰国。アイドルへの想いを募らせた。

「日本に帰ってくると、学校の話題はAKB48さんで持ちきり。女の子はメイクを真似したりして、盛り上がっていました。アメリカにいるとちょっと情報が遅れて届くので、リアルタイムにAKB48さんの活躍が見られたのが嬉しかったです。
中学時代に本格的にアイドルになりたいと思ったのですが、親が厳しくて『ちゃんと受験をしてほしい』『東京に出ないでほしい』と言われていたので、高校生まではおとなしくしていました。ただ、高校3年生のときに1回だけ『坂道合同オーディション』を内緒で受けたことがあります。落ちちゃったので、バレなかったんですけど(笑)」

アイドルになる道を作ったのがTikTokだった。

「ちょうどTikTokが流行り始めていて、『自分のことを知ってもらいたい』という気持ちで友達と始めました。ターゲットとして意識したのが海外の人たち。バズらせるために意識したのが、日本にしかない魅力を詰め込むことでした。日本人らしい黒髪や制服姿を撮ったり、日本のことを英語でしゃべったりしながら投稿していました。
活動を続けているうちにTikTokerとして認知されるようになり、配信を始めないかとお誘いをいただけるようになって、大学に入るころに親に初めて話しました。反対されるかもと思ったのですが、TikTokを見たお母さんは『可能性を感じた』と言って応援モードに。アイドルになりたいことを明かしたら、お母さんが前に所属していたグループのオーディションを探してきてくれました(笑)」

「世界に幸せと笑顔を届けるアイドル」

アイドルグループに加入し、夢への一歩をようやく踏み出したが……。

「前に所属していたグループも魅力的で、このメンバーなら東京ドームにも立てるんじゃないかという自信がありました。でも、ちょうど新型コロナウィルスが流行って活動ができなくなってしまって……。ライブができなければ、私たちの曲もグループ自体も知ってもらうことすらできない。結局、何もできずに卒業することになって悔しかったです」

そして、ようやく出会えたのがSWEET STEADY。

「SWEET STEADYのメンバーは、それぞれ経験してきたことがあって、アイドルというものに芯を持っています。そういうメンバーが集まったからチームとしてすごく強い。だから今度こそ、東京ドームに立って夢を叶えて、ファンの方のことも幸せにしたいです。
ただ、大きなステージに乗ることが最終目標ではありません。アイドルの仕事は『世界に幸せと笑顔を届けること』だと思っているので、海外経験を活かして世界との架け橋になれたらいいなと思っています」

”日本人らしい黒髪”で日本の魅力を海外ヘ!

撮影用に用意してもらった私服は「自分らしさが伝わるファッション」がテーマ。コーディネートのポイントは?

「ふだんは可愛いフリフリな洋服が好きなんですけど、今日は少し大人っぽさを出したくて、春っぽいミントグリーンのワンピースにメンバーカラーの水色のニットを羽織ってみました。ネイルもちゃんと水色にして、担当カラーを全うしています(笑)。系統だと『サブカル系』『原宿カワイイ系』『地雷系』『量産型系』が好きです。『量産型系』にしたいときは『épine』や『evelyn』のようなフレンチガーリーなブランドが好きで着ていて。『地雷系』だと『Ank Rouge』の洋服を着たり、『ZOZOTOWN』や『夢展望』という通販サイトでお気に入りを探たりします」

メイクのポイントは?

「顔が平坦なので、涙袋を描いたり、ノーズシャドウを塗ったりして立体感を出すようにしています。『並行眉』も私の顔の特徴。そのままだと笑ったとき“にっこり眉”になりすぎてしまうので、ブラウンの甘めの色をしっかり描くようにしています。

それから、日本人らしさのひとつが『黒髪』だと思っていて、日本の魅力を海外に伝えたいという思いがあるから、基本的に黒髪にこだわっています。髪の長さもグループでは唯一のボブなので、これからも続けて『黒髪ボブの子』と覚えてもらえたら嬉しいです!」

 

profile/音井結衣(おとい・ゆい)
2001年1月9日生まれ 愛知県出身(アメリカ育ち) メンバーカラー:水色
視野が広く、いつもメンバーたちをフォローするしっかり者。バイリンガルで、日本語よりも英語が得意。

公式X:@yui_ss0109
公式Instagram:@otoi_yui_19
公式TikTok:@otoi_yui_19

PROFILE/SWEET STEADY(スイートステディ)

姉妹グループ「FRUITS ZIPPER」「CANDY TUNE」に続き、ASOBISYSTEMのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した新アイドルグループ。2024年3月に、奥田彩友、音井結衣、栗田なつか、塩川莉世、白石まゆみ、庄司なぎさ、柳川みあ、山内咲奈の8名でデビューを果たした。メンバーたちのSNS総フォロワー数は200万人超え。6月9日にEX THEATER ROPPONGIで「1stワンマンライブ -始まりの合図-」を開催!

写真・Takuya Iioka
ヘアメイク・Yuri Ikeda[éclat]
文・Yusuke Koishihara