13歳から6歳まで男の子4人!原口あきまささん夫婦は「野球子育て」を実践中

インスタグラムやYouTubeで、仲良しな姿にほのぼのする、原口あきまさ・めぐみさん家族。13歳・11歳・8歳・6歳の男子の子育ては毎日息つく暇がないほど大変!そんな原口さん一家の子育ての核には”野球”があるそうです。親子ともに、みんなに育ててもらう「野球子育て」とは?(全3回の第2回)

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原口あきまささん プロフィール

1975年、福岡県出身。明石家さんまをはじめ、数多くのタレントのモノマネや歌まねでテレビやラジオで活躍。第33回ベストファーザー イエローリボン賞、イクメンオブザイヤー2020を受賞。YouTube「原口あきまチャンネル」も人気。

原口めぐみさん プロフィール

1984、埼玉県出身。2001年デビューし、モデル・タレント・女優として他方面で活躍。2010年、原口あきまささんと結婚し4人の男の子を出産。夫婦や家族のTV出演も人気。

自分が野球をやりたかった 

あきまささん(以下、あきまさ) 忘れられないですね。小さいとき、親父に「バット買ってきて」ってお願いしたら、竹刀を勤め先の道場から持ってきて渡されて…。実家は裕福ではなく、また親父は自衛官だったから、僕にもその道に進んでほしいという思いが強かったのかもしれない。剣道で高校推薦を受けるくらいにはなりましたが、野球への想いは断ち切れず、もっぱらテレビのスポーツ観戦は野球ばかり。子どもに野球をしてほしいという気持ちはなかったのですが、次男が「野球やる」って言ってくれたときは嬉しかったですね。

めぐみさん(以下、めぐみ) 子どもたちはサッカーや水泳など他に習い事をしていましたが、どれも長くは続かず…。でも野球に…サッカーですら朝早いなーと思うのに、もっと早いし、お手伝いだって大変そう…。いいイメージがなく私は否定派でした。「もう土日のお出かけはできなくなるし、旅行にも行けないよ?覚悟してる?いいんだね?」って認めないのが私しかいなくて、観念しました。

あきまさ 長男も、仲の良い友人から誘われていたり、偶然次男のファインプレーを目の当たりにして、本人も野球に乗り気になり、5年生からスタート。その流れで、三男・四男も年長から。環境にも恵まれてましたね。WBCで大谷ブームがきて家族で大盛り上がり!子どもには感謝です。自分が小さい頃やりたくてもやれなかったことを子どもがやってくれてるんですから。

めぐみ やるって決めたらとことんやる!と足を踏み入れてみたら大変は大変だけれど、それ以上に感動があって。勝ったとき、悔しくて泣いてる姿とか…。もう楽しくなっちゃって!ルールはわからなかったけれどハマりました。

あきまさ 家では見せない表情するんだよね、子どもたちって。

子どもをしかる時はなんでも野球に繋げちゃう

めぐみ ちょっとやめてって思うのは、子どもを叱る時になんでも野球につなげるところ。「右手ばかり使って左手使わないからプレーでグローブ出ないんだ」とか、「おい!3回呼んだのに気づかなかっただろ?だからベンチの声聞こえないんだ」とか。夫が子どもに何か言おうとするとき、みんなで(くるぞくるぞ、野球のくだり来るぞ)って(笑)

あきまさ なんでも野球!っていうけど、挨拶や礼儀作法にもつながっているんですよ。僕たち、子育ての中で大切にしていたことが挨拶で、”ありがとう・ごめんなさい・おはよう・おやすみ・いただきます・ごちそうさま”は必ず。これは家族ロケでも、子どもたちがちゃんと言えて褒められますが、当たり前のことを小さいうちからやり続けることが大切なんですよね。しっかり返事することなど、それは野球にもいえることで、親が教えても教えきれない部分を野球でも学んで帰ってきてくれる。みんな礼儀正しいですしね!

めぐみ 親だけだとキャパオーバーにもなりますし、最近は学校もそこまで厳しくできませんよね。子ども同士で学び合ってくるところもいいなと思います。

あきまさ 団体競技って素晴らしい!子どもたち同士で励ましあって、ピンチの時にみんなで力を合わせて乗り越えるとか、乗り越え勝ったときの喜び、自分が輝く喜びや人が輝いた姿をみんなで喜べることも。家族だけじゃ与えられないものですよ。みんなに育ててもらっていると思います。

四人四様。子どもはそれぞれ、向き合い方も違います

あきまさ 1日1回笑っておけば、イヤなことって忘れられるって思って、ほのぼのしよう!と家族で心がけていたのに…。次男の反抗的な態度にカーッときちゃって「全然ほのぼのじゃねー!」ってキレちゃった。

めぐみ 夫と次男が似ているのかもしれません。よく喧嘩していますが、次男は頭の回転が早く、記憶力もいいから、夫の方が押され気味ですね。次男と違って、言いたいことを言えないタイプが長男。真面目で正義感が強く次男に言い負かされちゃうタイプ。その彼が些細なことで家を飛び出したことがあって…。

あきまさ 次男との兄弟げんかを僕が注意したら、長男が激昂したもので「出てけ!」と思わず言ってしまったんです。雨の中飛び出した息子を探し回って交番に駆け込みました。「あ、原口さん…」なんて言われるけど、僕パニックになっちゃって「そんなの関係ないっすよ」って。

めぐみ 長男は途中で会った友達に連れられて学校に行っていたそう。校長室で待機させてもらっている長男と、その扉向こうで、警察の方に「お父さんの言葉の威力は大きいから気を付けてください」と言われ90度でお辞儀する夫。あんなに腰を折って謝る人、初めてみました。

あきまさ その長男も今は、次男や三男がやんちゃするといさめてくれる、しっかり者のアニキに成長してくれました。

めぐみ 4人とも性格が違いますし、向き合い方にも気をつけています。次男・三男が難しい時期ですかね。お兄ちゃんたちをライバル視するからおのずと成長が早くなるのかもしれません。我が家は朝から騒がしい!めざましじゃんけんをするためのリモコンの取り合いで喧嘩。毎朝ゴングが鳴っています。

あきまさ 三男はマイペースな自由人。普段何考えているかわからないけれど、家族ロケでは一番面白いコメントをする強者。四男が一番顔は妻に似ているかも?モテモテです。

めぐみ 四男は朝起きてすぐに私のお尻触ってきたり、リアル・クレヨンしんちゃんっぷりが心配!でも、兄たちに鍛えられているのか、言葉も達者で、体力もあるし運動能力も高い子だと思います。家で破天荒な次男が、今一番の悩みのタネだったのですが、この前学校に大縄大会を見に行ったら、先頭に立って飛べない子にも配慮したり笑顔でみんなを励ましている姿に涙が止まらなくなっちゃって。

あきまさ すぐに送ってくれた画像見て、僕も号泣!こういう面もあるのかと。自分たちが見ている側面だけで、子どもを考えてはいけないと改めて思いました。

言いたいことを言える親子でありたい

あきまさ 僕自身は小さいころから親父が怖くて、自分の意見なんて言えないし、言ってはいけない雰囲気もあったんです。僕がやりたいことは全部否定されて、自分の本音を言えたのは、東京に出て芸人になりたいって言ったとき。今思うと、子どもの頃に自分の意見を言って、ぶつかり合った方が、もっと親父といいコミュニケーション取れたのかな?と後悔も残ってるんです。

めぐみ お義父さん、「あっくん、あっくん」って呼んで夫のこと大好きなんですよね。今はとても仲良し。すごい彼のことを想っていたんだろうな…。

あきまさ 自分の反省も含めて、子どもたちには口答えでもいいから、親に隠さずぶつけてほしいなと思うんです。近頃世間では、感情を表に出す子が少ないような気がして…。

めぐみ 学校の面談でも、「原口さんのお子さんは、いまどき珍しいくらい子どもらしいお子さんですね」と。うちの子達は感情表現が豊かなんだそうです。

あきまさ 感情は吐き出せた方が楽だと思うんですよ。本音を言ったら次男や子どもたちとの言い合いは、僕、楽しんでいたりもします。あとは自分が変わることも大事だと思いました。息子たちと喧嘩したあとは息子だけに謝らせるのではなく僕も言いすぎてごめん!って謝るようにしたら、少しずつ態度が変わってきているように思うんです。

めぐみ 子どもたちから教わることも多いよね。夫が芸能の仕事をしていて、子どもたちはどう思っているのか?これから成長していくにあたって、嫌なこととかも、きちんと話してもらえる関係でいたいなと思っています。

撮影/平井敬治 ヘアメーク/只友謙也 取材/竹永久美子

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