BTSをはじめ、EXO、LE SSERAFIM、NCT、パク・ボゴム、チ・チャンウクなど、今をときめくK-POPスターや韓流スターたちのヘアを担当するトップヘアスタイリスト、パク・ネジュさん。彼がプロの現場で培った約20年のノウハウを惜しみなく詰め込み開発したプロダクト「ドントウォッシュトリートメント」が日本上陸。今回そのお披露目で『KCON JAPAN 2024』に来日したパク・ネジュさんにお話を伺いました。

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《PROFILE》
韓国・清潭洞にある有名人御用達美容室「Bit & Boot（ビット＆ブート）」オーナー。メイクアップアーティストのウォンジョンヨ（Wonjungyo）とともに創業。BTSをはじめとする著名なアーティストや俳優のヘアを担当するトップヘアスタイリスト。スターたちからの信頼が厚く、海外で開催される授賞式やブランドイベント、MV撮影など、スターに帯同しヘアを手掛け、世界中を飛び回る日々を送っている。この春、自身のヘアケアブランド「ネジュ（Néjoo）」から「ドントウォッシュトリートメント（Don’t Wash Treatment）」（150ml 税込3,960円）を発売。BTSの公式YouTubeチャンネルでジョングクのVlogに同アイテムが映りこんでいたことも話題に。

―――今回、日本初上陸となった「ドントウォッシュトリートメント（Don’t Wash Treatment）」について教えてください。

ネジュさん：その名の通り洗い流さないでいい泡タイプのトリートメントです。髪を洗ったあと、ドライヤーする前にショート～ショートボブには卵1個分、ボブ～ミディアムには卵2個分、ロングには手のひら全体分の量を濡れた状態でつけ、頭のてっぺんから毛先までよくなじませてください。もちろん乾いた髪にも使えますし、手もベタつかずストレスフリーに子供から老人まですべての年齢層の方に使っていただけます。髪に必要な栄養を補充して手軽にケアできるアイテムで、使うとビフォーアフターで確実に違いを感じると思います。

ネジュさん：もともとカラーリングなどで傷んだアイドルたちの髪をケアするために満足するものがなかったので、10年以上付き合いのある先輩とともに開発してつくったものなんです。現場のリアルな声や自分の経験を盛り込んで試作を重ねました。香りにもこだわって韓国の調香師の第一人者 Lee Sungmin氏と試行錯誤し、ユニセックスに使ってもらえるようオリジナルブレンドの「ネロリ」にたどり着きました。

―――BTSのジョングクも愛用していると話題になりましたね。

ネジュさん：YouTubeでジョングクのvlogで洗面所に置いてある様子が映り話題になりましたね。髪の栄養・保湿・光沢を10秒でケアできる手軽さなので、忙しいアイドルたちにこのトリートメントが役立っているなら嬉しいです。

K-POPアイドルたちに伝授しているセルフケアの裏ワザもあった！

―――K-POPアイドルは新曲発売でカムバックするたびにヘアカラーを変えたりしていて髪へのダメージは相当なもののはず。それなのにツヤサラ美髪なのが不思議です。「裏ワザ的な秘密があるのかな？」と気になっていました。アイドルたちには日常からヘアのセルフケアのアドバイスもしているのですか？

ネジュさん：髪が特に傷んでいるときに伝えるのは、通常のシャンプーの前に濡らした状態の髪にトリートメントをいったん塗ってからシャンプーをするということです。そうすることで、タンパク質が抜け落ちているところを守りながら洗えるんです。このやり方が裏ワザかもしれませんね。是非やってみてください。

―――スターたち御用達の韓国・清潭洞にあるネジュさんの美容室では、一般のお客さんもネジュさんに担当してもらえる可能性はあるのでしょうか？

ネジュさん：もちろんです。近年はアーティストの帯同で出かけてしまっていることが多く数日しかお店に出られない状態なのですが、基本的にスケジュールの合間にはお店にも立っています。オンラインで予約が取れる日もあるのでチェックしてみていただければと思います。

美ST世代の女性にも試してほしい韓国のヘアトレンドとは

―――40代ぐらいの大人の女性にオススメな韓国のトレンドヘアはありますか？

ネジュさん：ポイントカラーやハイライトがオススメです。今、ハイライトは韓国でトレンド。白髪が気になり始める世代にもいいと思います。顔周りも明るい印象になり、涼し気な雰囲気も出せるので、これから夏に向けてハイライトを入れておしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。

―――ネジュさんは水原希子、安藤サクラ、LE SSERAFIMのサクラやカズハなど日本人のヘアもご担当されてきました。日本と韓国でヘアに関して違いを感じることなどはありますか？

ネジュさん：髪質も似ているのでお悩みポイントなども同じかなと思います。今回の来日中も日本のサロンの方たちのお話を伺ったりしたのですが、スタイリングに関しては日本はコンサバティブな髪型が好まれ流行に大きな変化がない印象がありますね。一方で、韓国はパーマもカットも流行の移り変わりがとても激しいんです。そういう部分においてはもっと韓国のスタイリングについてご紹介していきたいなと思っていて、今後日本をはじめとする各国で講習したり、クラスを開いてK-Beautyを広めていきたいなと思っています。

撮影／宮川久　取材・文／加藤文惠　編集／根橋明日美