デジタルウェルビーイングって?スマホづけ生活はやめた方がいい理由
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スマホで何でもできてしまうのは便利な一方で、片時も手放せないというのも考えもの。スマホやPCを適切に使い心身ともに健やかな状態=デジタルウェルビーイングについて考えてみました。
CLASSY.リーダーズ・カップルズも「デジタルウェルビーイング」始めてます!
ヨガや読書で意識的にスマホやPCが使えない時間を作ったり、旅であえてスマホから離れてみたり。CLASSY.読者もデジタルウェルビーイングを実践しています!
中村美貴さん(30歳・PR/ライター)
本を片手に京都を巡る読書旅で脱デジタル
「日常を忘れて読書に没頭しようと思い、京都まで読書旅へ。京都駅の喫茶店で朝食&読書→伏見稲荷神社→四条の『鍵善良房』『ぎをん小森』をはしごして甘味と読書三昧。趣のある空間で普段より読書が楽しく感じられました」
平井萌優さん(30歳・会社員)
スマホを置いて心身ともにデトックスできるのがヨガ
「休日の午前中は読書やヨガなど、スマホに触れられない時間を作るようにしています。モルディブでヨガをしたのが本当に気持ちよかったので、デジタルデトックスしながらヨガとリトリートができるホテルステイをしてみたい!」
宮嵜眞衣さん(30歳・PR関連勤務)
ブルーライトカットグラスを使って目や脳の疲れを軽減
「家では寝る前にスマホを見ない、枕元に置かないようにしています。仕事中はずっとPCに向かっていて肩こりや目の疲れが気になるので、セリーヌのフレームにブルーライトカットレンズを入れたブルーライトカットメガネを愛用」
鈴木里香さん(27歳・会社員/ピラティススタジオ経営)
ベッドの中でスマホは見ない!寝室環境も整えて
「寝る時はスマホをそばに置かず香りに癒されてリラックスしてから寝ると深い睡眠が取れます。サプリで栄養を摂り、健やかに日中を過ごすことも質のいい睡眠に繋がる気がします。メラトニンは、眠れない日や海外出張明けに」
甘く見てるとけっこうマズい!「スマホづけ」をやめたほうがいい理由3つ
知らないうちに脳を疲労させるスマホづけは心身のさまざまな不調の原因に!日頃から心がけたい対策について、脳神経外科医の先生にお聞きしました。
長時間スマホで「脳がゴミ屋敷状態」ほうっておくとどんどん悪循環に
脳が疲れる2大原因は「マルチタスク」と「心配や不安」。現代人は効率のためのマルチタスク、不安解消のためのネット依存で、かえって脳を疲れさせています。またダラダラスマホでインプットばかりしていると、脳が無駄な情報で溢れてしまいゴミ屋敷状態に。意識して情報のインプットを遮断し、脳を整理整頓モードに切り替えることが必要。脳が疲れると料理の献立が思いつかない、とっさに言葉が出てこないといった症状や、意欲や自分の考え、個性がなくなるという研究も。30代の脳の疲れの蓄積がうつや将来の認知症にもつながります。今から脳を労わる習慣を身につけましょう。
大事なのは「しっかり眠る」こと!まずは過剰になったオレキシンを抑えて
質のいい睡眠をとることは脳の疲れが取れるだけでなく、脳の中で「無駄な情報を捨てる」「整理整頓」「ひらめきや創造」という作業を行ってくれます。スマホやPCを使いすぎると、脳で覚醒を促すオレキシンというホルモンが増えてしまい、睡眠を阻害します。オレキシンを抑制し睡眠モードに促すメラトニンを分泌させるためには、日中のうちにセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの3つのホルモンを活性化させることが重要。セロトニンは掃除、野菜の千切りなどリズミカルな動きから、ノルアドレナリンは通勤や散歩、水泳など体が心地よく疲れる程度に動くことから、ドーパミンは人のためになる行動をし、感謝されることで分泌されます。
睡眠・日光・適度な運動で「デジタルウェルビーイング」
スマホを使いすぎたり、情報過多で疲れた脳をメンテナンスするには、質のいい睡眠と頭をボーッとさせるという2点が大切。睡眠のためには日光、特に朝日をガラス越しではなく直射日光で浴びましょう。日焼けが気になるなら、手のひらを毎朝5分太陽に当てるだけでもOK。リズム運動も睡眠に効果的。散歩、水泳はもちろん、掃除や靴磨き、キャベツの千切りなどといった家事も含まれます。脳を休めるには座禅や瞑想のほか、花や潮の香り、虫の声、波の音など自然に触れて五感を使いながらボンヤリと過ごすのもとても効果的です。遠出をしなくても、近くの公園やビルの屋上でのんびり過ごすだけでも、脳が休まりますよ。
お話を伺ったのは…脳神経外科医 奥村 歩さん
日本脳神経外科学会専門医、おくむらメモリークリニック理事長。『スマホ脳の処方箋』など著書累計部数は30万部。スマホ依存症にも詳しく、脳の疲れと認知症との関連についての発信や、メディアからの取材も多い。
イラスト/マコカワイ 撮影/杉本大希 取材/加藤みれい 編集/中畑有理 再構成/Bravoworks,Inc.