解散直前インタビュー!【CROWN POP】アイドル生活は「全部ひっくるめて“青春”だったなと思います」
ももいろクローバーZが所属するSTAR PLANETより、アイドルグループ・CROWN POPがJJnetに初登場!8月8日に惜しくも解散を迎えるメンバーの皆さんに、これまでの活動を振り返って、ファンの方との思い出やメンバー同士の仲良しエピソード、そしてCROWN POPの皆さんにとって“アイドル”とは?まで、たくさんお話をお聞きしました。
CROWN POP(クラウンポップ)
スターダストプロモーションのスタープラネットに所属する5人組アイドルグループ。“芸能界で王冠を掴むためダンスを磨いて奮闘中”というコンセプトのもとに結成され、メンバーそれぞれがダンスを得意としている。グループ名の通称は「クラポ」で、ファンの愛称は「ポッパー」。
CROWN POPのメンバーをご紹介♡
Q1.JJnet初登場ということで、自己紹介をお願いします!
里菜ちゃん
CROWN POPの里菜です。りなてぃーって呼ばれています!よろしくお願いします。趣味は写真を撮ることです。お母さんから貰った一眼レフで、メンバーのソロイベントに行ってメンバーの写真を撮ったり、オフショットを撮ったりしています。人物を撮るのが特に好きです!
藤田愛理ちゃん
CROWN POPの藤田愛理です。あいたんって呼ばれています!趣味は人と話すことで、配信を頻繁にしています。特典会でも、ファンの方と話すのがすごく好きです!アウトドア派なので、休日は外でよく友達と遊んでいます。昨日も里菜とハンバーグを食べに行きました(笑)。ソースが10種類の中から選べるんですよ!
里菜ちゃん
すごく美味しかったです。何を頼んだか、ソースまでしっかり覚えています(笑)。
雪月心愛ちゃん
雪月心愛です!みぃあって呼ばれています!2004年12月27日生まれの19歳です!血液型はAB型で、星座は山羊座…そこまで言わなくていいですね(笑)。趣味はアニメを見ることで、最近はスポーツ系のアニメをよく見ています。『SLAM DUNK』、『忘却バッテリー』、『ハイキュー!!』がすごく好きです!
三田美吹ちゃん
三田美吹です。いぶいぶって呼ばれています!映画やドラマを見ることがすごく好きで、家では溜まったドラマやNetflixを見ています。最近はお仕事でいくつか舞台に出させていただいているので、2.5次元の作品もよく見ています。あとは、これまで見てこなかったアニメも見始めました。
——1番印象に残っているアニメはありますか?
三田美吹ちゃん
『ラブライブ!』です!アイドルである自分の姿に重ねて見ることもできたし、『スクールアイドルミュージカル』という2.5次元のミュージカルにも出させていただいたので、1番自分の心に刺さったアニメです。
田中咲帆ちゃん
田中咲帆です。さほるんって呼ばれています!最近ハマっていることはYouTubeでVTuberさんの配信を見ることです。にじさんじさんが大好きで、最近は『にじさんじGTA』の切り抜きをよく見ています。あとはギターを弾くことや裁縫をすることも好きです。趣味がすごく多いことが逆に悩みでもあります(笑)。
Q2.8月に開催されるZeep Shinjuku公演で惜しくも解散されますが、デビュー当時から今までの活動を振り返って、率直に今の気持ちを教えて下さい
里菜ちゃん
デビュー当時はまだ中学生だったので、活動をどのように続けて、どんな道に進めば良いのか全く分からなくて、目の前のモノを見て必死に活動してきました。活動を続けていくなかで、だんだん自分の中で慣れてきて。他のことにも目を向けられるようになりました。解散を目前とした今、私自身の成長を強く実感しています。いつも応援してくれるファンの皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。今はちょっと寂しい気持ちになっています。
藤田愛理ちゃん
私はCROWN POPの新メンバーとして加入して、6年半ほど活動させていただきました。率直な感想としては、今はまだ実感が湧いていないので、漠然と少し寂しい気持ちがあります。今まで当然のように会えていた人に会えなくなってしまうのがすごく寂しいです。レッスンに行ったら当たり前のようにそこにいて、休日も一緒に遊んでくれていたメンバーのみんなに会えなくなるなんて、信じられなくて(笑)。今の率直な気持ちって言われるとやっぱり寂しくなっちゃって、あんまり前向きなことを考えるのは正直難しいんですけど、今まですごい楽しかったなと思います。でもZeep Shinjuku公演に来てくれる、また放送を見てくれるファンの方々にクラポ(※CROWN POPの略称)の全部を見せて、全員に刺さるライブにしたいと思います!
田中咲帆ちゃん
私も結成した当初はここまで長く活動を続けられると思っていなかったので、寂しさやもっとやっていたいという気持ちが溢れてきています。私は色んなことに興味を持って、あっちこっち行っちゃうタイプの人なので、これだけ1つのことを長く続けてこられたことが本当にすごいなと思っていて。それだけ毎日が楽しくて、大好きなグループでした。だからこそ寂しさが大きくて、この先どうなっていくのかなという不安があります。
雪月心愛ちゃん
当たり前にあったものがなくなってしまうことがすごく寂しいし、ファンの方々も同じ気持ちでいてくれていると思うんですけど、逆にそうやって同じ気持ちでいてくれていることが私にとっては心強くて。一種の安心感というか、皆さんの気持ちが心の支えになりました。私は加入メンバーとして、ずっと憧れだったアイドルになれて、本当に幸せでしたね。
三田美吹ちゃん
8月8日に解散ライブを迎えるという現実に今はまだ実感が湧いていなくて、9日からどうなっていくんだろうという気持ちでいっぱいです。8日のライブを終えて「お疲れ様でした!」ってそのまま家に帰れるのかな自分…みたいな。解散を受け入れるのに、時間がかかりそうです(笑)。でもCROWN POPは今年でグループ活動10年目を迎えることができました。結成した当初は正直ここまで続くと思っていなかったし、ももいろクローバーZさんの10周年をお祝いさせていただいた時に、10年って本当にすごいなと思ったんですけど、自分達も同じところまで走ってこれて。これはファンの皆さんや家族、マネージャーさん達の支えがなきゃできなかったことなので、本当に感謝しています。
Q3.メンバー同士のエピソードで印象に残っていることはありますか?
里菜ちゃん
単体でお仕事をしている時のエピソードなんですけど、いつも欠かさずメンバーが現場を見にきてくれたり、メッセージをくれたりして、毎回応援してくれるんです。私を気遣ってくれるのが本当に嬉しいなと思います。
藤田愛理ちゃん
自分の自撮りにファンの方のお名前とサインと一言を入れるデジタルサイン会で、メンバーのいぶ(三田美吹)が私に写真を送ってくれたんです。そこに“愛理の笑顔はみんなの幸せ”って書いてあって。私はメンバーの中でもよくニコニコしている方で、ファンの方にも「笑顔が服着て歩いてる」ってよく言われるんですけど、改めてメンバーからメッセージをもらって、これからもずっとニコニコしていたいなと思いました。その写真はずっとお気に入りフォルダに入れて、大切に保存しています!
雪月心愛ちゃん
メンバー同士で一緒に行く遠征が好きでした。みんないつも部屋割りをグーチョキパーで決めるんですけど、(田中)咲帆と同じ部屋だったのに、よくいぶ(三田美吹)にお世話してもらっていたからいぶの部屋に行って遊んで、そのまま寝落ちして。朝まで一緒にいた時もありました(笑)。
田中咲帆ちゃん
私も遠征をする度に同じ部屋に集まって、気づいたら寝なきゃいけない時間をとっくに通り過ぎているくらい、メンバー同士でおしゃべりしたりトランプをしたり、好きなお菓子を食べたりしてすごく楽しかった思い出があります。特に去年の9月から12月にかけてツアーで全国を回らせていただいた時は、毎回のように誰かの部屋に集まって遊んでいましたね。疲れているから休んだほうが良い時も、気づいたら私の部屋で何かしているみたいな(笑)。
ーーメンバーの皆さんはすごく仲良しなんですね
田中咲帆ちゃん
1人1部屋あるはずなのに、面白いですよね(笑)。
三田美吹ちゃん
私は結成当時からメインで歌を担当している楽曲をたくさん持っていて。里菜と2人で歌う楽曲も多いんですけど、里菜が体調不良で休んだ時に、自分も熱あるけど休んだらもうこれ以上歌える人がいないから、無理をしてしまうことがよくあって、かなりプレッシャーを感じていました。そんな私の姿を見て年下の3人組が「私達も頑張るんだ!」って、忙しいはずなのにたくさん練習をしてくれて。10年の時を経て、お互いに安心して任せられるような、何かあったら助け合えるようなグループになれたんだなと思います。
Q4.ファンの方との関わりで印象に残っていることはありますか?
里菜ちゃん
2つあるんですけど、まずは活動初期にしていたビラ配りです。ファンの方々との何気ない会話というか、特典会の時とはまた違った会話ができて。今になって、そういう小さいことの積み重ねがすごく大事だったんだなって思えるし、そこで私たちを初めて知ってライブに来てくださる方もいたので、当時のことをよく覚えています。
2つ目はコロナ禍で、オンラインが主流になっていた時です。ファンの方々と直接会えないからオンラインイベントだったり、オンライン特典会をしていたんですけど、会ってないのにちゃんと会話ができているっていう嬉しさがすごく印象に残っていて。今でもたまにオンラインイベントをやったりするんですけど、当時を踏まえて、ファンの方と対面で話したりイベントができることも当たり前じゃないんだなと思えました。
藤田愛理ちゃん
私も2つあって、まず1つ目はコロナ明けにファンの方々と久しぶりに会った時です。コロナ禍に「LIFE」という曲を出したんですけど、その曲には“またライブで会いたいね”っていうメッセージが込められていて。自粛が徐々に緩和されていって、リリースイベントでみんなにやっと会えた時に、ファンの方も私たちもお互い涙目で(笑)。「LIFE」の歌詞が自分にとって大切なものになりました。
あとは私自身食べることが好きなので、「今日は〇〇食べたよ」って「#藤田愛理」をつけて投稿してくれるファンの方がたくさんいるんです。私の名前でエゴサすると半分くらい食べ物の画像が出てくるんじゃないかなってくらいいっぱいあって(笑)。前からずっと、誰かの日常にお邪魔したいという気持ちがあったので、すごく嬉しかったです。
雪月心愛ちゃん
私も2つあって、まずはファン方との関係性です。私を推してくれるファンの方々とは両思いみたいな感じで、本当にラブラブなんですけど(笑)、推しが私以外の人とは“マブダチ”みたいな感じで。推しじゃないけど私の特典会に来てくれる方も多くて、推しじゃなくてもお友達だと思って接してくれるのが嬉しいなと思います。
もう1つは去年の8月にリリースした『LOVE』の収録曲「君にThank you‼︎」の最後に「ありがとう」という歌詞があるんですけど、「#クラポかわいい」全国拡散ツアーでファンの方が「ありがとう!」って返してくれたのがすごく印象に残っています。お互いに“好き”で溢れているライブを通して、気持ちを伝え合うことができたのが素敵だなと思いました。
三田美吹ちゃん
2020年の1月にクラポゲレンデツアーをやったんですけど…
田中咲帆ちゃん
同じこと言おうとしてた(笑)。被った!
三田美吹ちゃん
(笑)。ファンの方々と遠足みたいな感じで、一緒にゲレンデに行ってスキーやスノボをしました。2日間思いっきり楽しむことができたし、より近い距離で私たちをお見せできたのですごく印象に残っています。
田中咲帆ちゃん
私もゲレンデツアーで、本当に2日間満喫しましたね。ご飯もファンの方々と一緒に食べました。普段とは違う姿をお見せすることができて、楽しかったです。
Q5.メンバーの皆様にとって“アイドル”とは何だと思いますか?
藤田愛理ちゃん
難しい!(笑)。
里菜ちゃん
確かに(笑)。でも、「このライブにむけて学校頑張る」とか「次会えるまで仕事頑張る」とか、“誰かの頑張る源”になっていけたら良いなって思えるのがこの職業ならではなのかなと思います。ライブで直接会えるので、そこでみんなの頑張る活力になりたいなと思います。
藤田愛理ちゃん
うーん、難しいなあと思ったんですけど、自分にとってアイドル生活はすごく“青春”だったなと思っていて。レッスンで汗流しながら次のライブに向けてがむしゃらに頑張って、アイドルって毎日の積み重ねで出来あがっているものなんだなって強く思いました。ステージに立っていない何気ない私生活の中でも、自分は誰かにとってのアイドルなんだっていう自覚をいつも持っていたので、今振り返れば「ああ自分アイドルをやってたんだな」って。大好きなメンバーともファンの方々とも距離が近くなっていって、いつも会いに行けない人にも会いに行けて。ライブ中、お互いに目を合わせて気持ちを共有し合うあの眩しい瞬間も、全部ひっくるめて青春だったなと思います。
雪月心愛ちゃん
私にとってのアイドルは“魔法使い”です。ファンの方々に囲まれて、ステージの上でキラキラ輝いているアイドルを見て、私もアイドルになりたいなとずっと思っていました。そして実際にアイドルになってみて、私たちがファンの方々の笑顔を作ることも、その笑顔を1番近くで見ることもできて。知らないところでも誰かの笑顔の理由になれていることがすごく嬉しくて、アイドルは笑顔を届けることが出来る魔法使いみたいだなと思いました。
三田美吹ちゃん
アイドルにしか出せないパワーがあると思います。ただフリフリした可愛い衣装を着て、歌って踊る人っていう風に思っている人もいると思うんですけど、ファンの方に伝えたい想いがちゃんとあって、そのパワーを受け取ったファンの方々が「明日も頑張ろう」って思ってくださるのがすごく嬉しいです。アイドルとはって言われると難しいんですけど、ファンの方にとってのアイドルは体の一部みたいな感じで、なくてはならない存在なのかなと思いました。
田中咲帆ちゃん
アイドルはすごく特殊な職業だと思っていて、私たちの言動がファンの方の笑顔の理由になっていたり、頑張る活力になっていたり…あこがれの的って言うのかな、ずっとそうなりたいなと思っていました。アイドルの行動には正解がないから、自分らしさを出すためにはどうすればいいんだろうってずっと考えていました。本当に難しいです(笑)。
Q6.ラストライブに向けての意気込みをお願いします!
里菜ちゃん
ラストライブっていう感覚がまだないんですけど、ファンの方へ今までの感謝も伝えたいですし、楽しむことを絶対に忘れたくない。8月8日を迎えた後も、あのライブ本当に最高だったねって思えるようなライブにしたいです。今はもうレッスンも始まっていて、自分たちでこうしようああしようって、先生を交えて話し合っている最中なので、このまま最後まで走り切りたいなと思います!
藤田愛理ちゃん
アイドルとして立てる最後のステージになるかもしれないので、本当に1秒1秒を大切にしたいです。めちゃくちゃ泣き虫なんですけど、泣きたくない(笑)。歌詞も大切に、いつも以上に気合を入れてファンの方に届けたいです。やっぱり楽しいライブにしたいという気持ちが1番強いので、「クラポ楽しかったー!」とか「やっぱ素敵なグループだね!」って言えるような最後にしたいなと思っています。頑張ります!
雪月心愛ちゃん
私も忘れられない時間にしたいなと思います。ラストライブだから、披露する曲の全てが5人で歌う最後の曲になるので。私は1つの曲を習得するまでに結構時間がかかってしまうタイプなんですけど、ちゃんと練習して、1つも後悔が残らないようなライブにしたいなと思います。ファンの方々も自分たちも、8月8日を思い出したら元気が貰えて、生きる糧になるようなライブにしたいです。
三田美吹ちゃん
私たちに残された時間は少ないんですけど、やっぱりファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。会場に来てくださるファンの方にも、配信を見てくださる方にもちゃんと届けることができるように頑張りたい。今のところ私のアイドル生活はこれで最後になると思うので、“CROWN POPの三田美吹”として一つ一つの曲を心を込めて歌います。最後は悲しいお別れにならないようにしたいです。
田中咲帆ちゃん
“CROWN POPの田中咲帆”として今まで9年間活動してきて、本当に成長したなと思います。1番いい状態をお見せして、笑顔のまま最後を迎えたいと思っているので、ラストライブを楽しみにしていてください!
撮影/望月宏樹 取材・文/滝口真実 編集/齋藤菜月