加藤ローサさん(39) 夫・松井大輔さんとのドラマみたいな出会い、そして結婚生活「うちの夫は…」
鮮烈のデビューから、人気絶頂のタイミングで結婚、渡仏。出産と子育てを経てなおも輝きを放つ加藤ローサさん。夫・松井大輔さんとの出会い〜結婚は、まるでドラマのような展開。「ワンコみたいで可愛い」松井さんってどんな人?加藤ローサさんと松井大輔さんクスッと笑ってしまうご夫婦のお話です(第2回/全4回)
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加藤ローサさんprofile
女優・モデル・タレント。1985年生まれ。16歳でモデルデビュー後、『ゼクシィ』CMで披露したウエディングドレス姿で大ブレイク。現在はタレント、女優としても活躍。プライベートでは13歳と11歳の男の子のママ。夫は元日本代表の松井大輔氏
最初の印象はマイナススタート
「サムライブルーの中で誰がタイプ?」、バラエティ番組で聞かれたその質問に何度か「松井選手」と答えたのは確か。ただその11人の中では彼かな?ってくらいの軽い気持ちだったのです。あるときフランスから国際電話が入り、仲良しのヘアメークさんからだったので何気なく取ったところ、相手は松井さん。「俺のこと好きらしいですけど本当ですか?」と電話口から。ちょうどそのヘアメークさんとお仕事している時に携帯かして…となったようで。私にしてみれば、そんなこといきなり言われて…もう印象が最悪です。でもフランスで私への誕生日プレゼントをヘアメークさんに託してくれたりと…その後、縁がつながり、少しずつ印象が良くなっていきました。だんだんと距離が近づき、Skype(インターネット通話)を24時間繋げっぱなしで3ヵ月、まるで同棲しているかのような日々を過ごしたのです。不思議ですよね…何か縁を感じました。でも、ひとたび日本に帰ると彼は音信不通に。あぁ、やっぱりこんな遊んでいる人と一緒になっちゃダメだと、鹿児島の実家に帰省した時、おじいちゃんの墓前に「今、変なのに引っかかってるけれど、もうすぐ縁を切るので安心してください」と…。でも次に帰った時には「ひ孫が生まれます」と報告してたんですけどね(笑)
結婚願望はいっさいなかった
フランスにいるときはあんなに毎日一緒にいる感覚だったのに、日本に帰ってくるとめっちゃ遊ぶ。こんな扱いしてくる人、ダメでしょう?お腹に大切な命が宿ったとき、私は1人で育てようと思っていたんです。そもそも祖父母も父母も離婚経験者で、そんな母に大切に育ててもらって、別に父親がいなくても幸せは得られるってわかっていましたから。夫から何度かプロポーズされましたが、迷っていて…そんなとき、女優友達からの「女優はね、離婚してからがスタートだし、箔がつくよ」という言葉に触発されて、そっか、すぐ離婚すればいっかー、そんな気持ちで入籍に至りました。そして結婚してすぐに彼のいるフランスへ飛び立ったのです。
精神的にも鍛えられた海外生活
不思議ですよね。日本にいると私は外国人扱いで、フランスに行っても外国人。でも海外生活で芸能人の“加藤ローサ”という存在から離れたことで、0歳児みたいな気持ちで新しい自分の人生のスタートを切った感じがしました。フランスでは人種差別的なものも多少はあったのですが、子育てにはいい環境でしたよ。夫についてフランスからブルガリア、ポーランドまで、移動が多かったからか、自分たちに最低限必要なものや優先順位はわかるようになったし、たくましさ…生きる力がついたような気もします。夫婦の関係も、共に生活するうちに変化していきました。お互いに気持ちよく住めるようにルールを変えたり…いろんな学びがあって、今となってはあの時結婚してよかったなーと思ったりも。
ワンコな夫の可愛さがズルい
私が1人でキレるってことはありますが、喧嘩はある程度、投げたボールが返ってこないと発生しないもの。たいがい私が「なんで家族のために動いているのにこんなことするの?」という流れですし、イラッとしてたまに無視とかはあっても言い合いはないです。結婚して13年、夫婦喧嘩をしたことないですね。夫は言うなればワンコ? たまに怒られてクーン…となると、もうしょうがないわね、みたいにこちらはなっちゃうし、かわいさがズルいんです。「おはよう〜」って朝出てきたらパジャマが裏表で前後ろ逆とか(爆)。お菓子を袋ごとテーブルの上に置いておくと、「誰だこんなところに食べ物置いたのは」と怒りながらムシャムシャ食べているんです!止まらないから速攻片付けないといけない(笑)。食べ物が目の前にあると全部食べてしまうし、早食いですし。結婚当初、星つきレストランに2人で行ってお料理に3時間はかかるはずが50分くらいで出たこともあります。懐石やフレンチも行くと最初に言うのが「ジャンジャン出してください」……すごく迷惑ですよね(笑)。なんでもペロって食べちゃうんです。だから「ワンコ用の早食い防止のお皿買ってあげようか?」ってよくネタで言っています。
それぞれに心地よい未来が
夫は、結婚した時からずっとそんな感じで、悪い人ではないのですが…、一緒に暮らすのはまあまあ大変でしたね。自分中心だから。”夢の国”とか遊園地も絶対無理で、長時間並んでいられないですし、人が多いところに行って何が楽しいんだって言ってますしね。彼が行きたいところにしか行けませんし、子どものためにとかは頭の中にはなさそうです。好きなことに一直線、人に媚びることもせず、誰に対しても態度を変えずフラットなところ。そういうブレないところはすごいなーと素直に思います。私たちの関係もずっと変わらず、お互い空気みたいな存在でいられます。子どもたちが大きくなった今、夫婦でどうしたいか?と聞かれたら、お互い好きなことしよう!ですね。我が家は家族みんなが性格も好みもバラバラ。きっと未来はみんなが好きなことを好きなようにしながら、ときどき集まったりするのだと思います。そうね、私たちが得意のSkypeで家族の誕生日祝いなんかも楽しいのかもしれません。
衣装協力:ニット¥39,600(スローン/ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店)マフラー¥16,940(メゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店)ピアス¥28,600イヤカフ¥30,800(プラウ)
SHOPLIST:
●SLOANE https://sloane.jp/
●プラウ https://plow-jewelry.jp/
●メゾンスペシャル 青山店 https://maisonspecial.co.jp
撮影/清水将之 ヘア・メイク/YUTA. スタイリスト/MaiKo yoshida 取材/竹永久美子
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