【ジェットセッターが注目】新しい別荘地は「函館」

ライフスタイルプロデューサー”として活躍する杉山絵美さん。国内外を飛び回り、その行先は王道のラグジュアリーから想定外な穴場まで…枠にとらわらず好奇心旺盛に動くアクティブ派。プライベートでは、夫婦で東京以外にも拠点を持ちカントリーライフも時々楽しんでいます。そんな杉山さんが目をつけた旅情報を紹介する【NEW SPOT NEW LUXURY】の新連載がスタート。第一回目は、新たに注目した都市である、北海道・函館です!

羽田から飛行機で1時間半、
理想の次なる拠点を函館に発見。

函館は夜景が美しいことでも有名。食事の後に見に行くのがおすすめ!
大沼公園の湖はまるでレマン湖のよう。夏の季節にはボートに乗って湖上でランチをするのが私流。
横浜のような異国情緒があるのも函館の魅力。金森赤レンガ倉庫だけじゃない、ディープな函館の魅力がいっぱい!

海も山もある函館に何度も行くうちに、夫婦ですっかりお気に入りに(笑)。羽田から飛行機なら1時間半、新幹線で4時間ちょっと、というアクセスの良さで、平日は東京、週末は函館へ、も叶います。異国情緒のある街並みが残り、スイス・レマン湖のような美しい大沼国定公園もある。新鮮な魚介など美味しい食材に恵まれ、近くに温泉があり、友人たちが集まるニセコへのアクセスも良し 北海道なのにサーフィンもできる!ということで、波乗り好きの夫が今までデュアルライフしていた静岡県・下田に加え、函館にもマンションを借りました。気に入った場所に別荘を持つのでなくマンションを借りる!それが我が家流。このスタイルだと三拠点先を気分で変えていける身軽さがあります。

 

Spot 1
まずはコンドミニアムで“暮らす”ように函館
を体験

まず、函館の魅力を味わうためにおすすめしたいのが、コンドミニアムスタイルのHAKODATE 男爵倶楽部 HOTEL&RESORTSでの宿泊。我が家も最初はこちらを利用していました。全室にリビングとキッチンがついているので暮らすように滞在ができます。「函館朝市」が近くにあり新鮮で美味しい蟹やウニが手に入るのは、北海道ならでは醍醐味です。また、こちらはドッグフレンドリーの部屋もあるのも嬉しいこと。ちなみに我が家は二匹の犬連れで旅をすることが多いので、彼らと一緒の時は東京駅から函館までは新幹線で移動します。

HAKODATE 男爵倶楽部 HOTEL&RESORTS
「HAKODATE 男爵倶楽部 HOTEL&RESORTS」オーシャンスイート。
全室リビング・キッチン・ビューバス、バルコニー付きのコンドミニアム型ホテル。
HAKODATE 男爵倶楽部 HOTEL&RESORTS
函館空港から車で20分。JR函館駅から徒歩3分と、アクセスも良い。
函館のカニ
隣接する函館市場で購入できる立派なカニ。茹でててそのままいただくのがおすすめ!

HAKODATE 男爵倶楽部 HOTEL & RESORTS

住所/北海道函館市大手町22-10
TEL/0138-21-1111
宿泊費/1泊 2名利用 素泊り22,000円~(スタンダードツイン)

Spot 2
300年の歴史を持つフランスの名門ワイナリーが選んだ場所!それが函館

函館に興味を持った理由のひとつは、「ドメーヌ・ド・モンティーユ」がこの地でワイン作りを挑戦しているから。フランス・ブルゴーニュで300年の歴史を持つワイナリーで、現当主であるエティエンヌ・ド・モンティーユ 氏が、日本に於けるブドウ栽培の可能性、そして函館の気候がピノ・ノワールやシャルドネに合うことなど色々と調査をして確信したと知り、この土地のポテンシャルの高さを実感。2016年に外国のワイン生産者として日本で最初のワイナリーとなる「ド・モンティーユ&北海道」プロジェクトが立ち上がり、2023年にワイナリーが竣工。まだ、生産量が少ない貴重な存在ですが、併設されているレストランもとっても素敵。夕日に染まる広大なぶどう畑を眺めながらいただくワインとお料理…北海道らしいゆったりとした気持ちのよい時間が過ごせますを過ごす。

函館のワイナリードメーヌ・ド・モンティーユの畑
ワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ」のぶどう畑にいるだけで心も身体もリフレッシュに!
函館のワイナリードメーヌ・ド・モンティーユのぶどう
収穫直後で瑞々しい赤ワイン用のぶどう。
赤ワイン リードメーヌ・ド・モンティーユ
なかなか手にすることができない「ドメーヌ・ド・モンティーユ」のワイン。フレンチレストラン「Maison FUJIYA HAKODATE」でいただいてから虜に。©︎リカルド・トッサーニ・アーキテクチャー
函館のワイナリードメーヌ・ド・モンティーユに併設されたレストラン。内装を手掛けたのはリカルド・トッサーニ・アーキテクチャー
友人の糸田敦子さんが内装を手がけるレストランは、ぶどう畑に併設されていて、とっても素敵。©︎リカルド・トッサーニ・アーキテクチャー
函館のワイナリードメーヌ・ド・モンティーユに併設されたレストラン。内装を手掛けたのはリカルド・トッサーニ・アーキテクチャー
窓を開けると、ふわーと心地いい風が。ぶどう畑を眺めながらの食事は格別です。©︎リカルド・トッサーニ・アーキテクチャー

■ド・モンティーユ&北海道

住所/北海道函館市桔梗町604-3
TEL/0138-83-8580(レストラン予約)

ワイナリー見学
休/土・日・祝日
営業/月〜金(祝日除く)9:00-16:00

レストラン
休/火・水曜日
営業/月〜木 17:00-22:00(L.O 21:00)

Spot 3
フーディーを満足させる2軒の函館レストラン

杉山さんにとって、拠点にする条件の一つは美食が楽しめること。その希望を十分に叶えるのが、函館。ここでは、函館らしい美しい景色や情緒を味わえる2軒をピックアップ!

 

◆フレンチレストラン「maison FUJIYA Hakodate」

クラシカルな洋館が美しい函館を代表するフレンチレストラン「maison FUJIYA Hakodate」。結婚記念日のスペシャルディナーをこちらに選ぶほど、お気に入りの一軒に。函館の素晴らしい景色を前にいただくフレンチは、クラシックなフランス料理をベースに北海道の素材を目にも美しく調理。美しい洋館でいただくモダンフレンチは何度訪れても感動するすばらしさ。

函館のフレンチレストランMaison FUJIYA
雪景色に異国を感じる「maison FUJIYA Hakodate」。
Maison FUJIYA の料理
旨みが凝縮したカニのリゾット。
函館のフレンチレストランMaison FUJIYAのカスベのベニエ
カスベのベニエ。カスベ(エイ)のホホ肉を生ハムで巻き、イカスミの衣を纏い揚げた料理。
函館のフレンチレストランMaison FUJIYAのシグネチャー「ババカレイのボンファム」
「maison FUJIYA Hakodate」 藤谷シェフのスペシャリテ「ババカレイのボンファム」。伝統的なソースは重厚な味わいですが、空気を含ませた卵黄でソースで軽やかに仕上げた一皿。

Maison FUJIYA Hakodate

住所/北海道函館市元町17-17
TEL/0138-76-9653
休/水曜日、第2第4火曜日
営業/月〜日(水曜除く)ランチ:12:00 – 15:00(L.O 13:00)、ディナー:18:00 – 22:00(L.O 19:30)

◆本格的スペインバル「ラ・コンチャ」

大正時代の伝統的な建物を改造したノスタルジックな雰囲気が魅力の「ラ・コンチャ」では、本格的なスペイン・バスク地方サンセバスチャンの料理がいただけます。深谷宏治(ふかやこうじ)シェフは、サンセバスチャンのような何軒もハシゴをしながら色々なお店を楽しむ「バル文化」を函館に持ち込んだ立役者。「ミシュランガイド北海道2017特別版」掲載される、人気店。本格的な自家製の生ハムやアヒージョ、パエリアなどをワインと一緒に!カジュアルに過ごしたい夜はぜひこちらで

バル コンチャ
深谷シェフの祖父が建てた函館市の伝統建築物に指定される有名な建物を改築したバル「ラ・コンチャ」。
函館のバル ラ・コンチャ店内
天井が高く開放的な店内には、天井から吊るされた生ハムが並びます。アラカルトも多くお好みの一皿を選べるのが嬉しい。
コンチャ料理
「ラ・コンチャ」より。十勝マッシュルームのアヒージョや木古内産青ツブのクリームコロッケなどがの、ピンチョス9品盛り合わせ。どれも絶品です。

■ラ・コンチャ

住所/函館市末広町14-6
TEL/0138-27-2181
休/月曜日、第1火曜
営業/火〜日:17:00 ~ 23:00(L.O. 22:00)、 日・祝日 17:00 ~ 22:00(L.O. 21:00)

Profile

杉山絵美さん

DIORの広報として活躍し独立。名だたるラグジュアリーブランドのPRを手がけた後、料理好きがこうじて世界中を食べ歩いて研究したレシピをもとに料理教室を開催。2020年には株式会社「FOOD LOSS BANK」を友人と共同設立し、食品ロスの問題にも取り組むように。現在ではレストランプロデュースや、「オイシックス」のミールキットの開発など、食や料理にまつわる活動を中心に活躍中。2024年、人気YouTuberのヘラヘラ三銃士のありしゃんとクッキーブランド「AMILY」立ち上げ、ラッパーのZeebraと料理動画をGOOD FOOD SUNDAY の配信をスタート。著書に『おうちで作るセレブご飯』(中央公論新社)。2025年3月に2冊目の料理本を宝島社より出版予定。『VERYNaVY』でのエグゼクティブ目線で選ぶレストラン紹介の連載も好評。

監修/杉山絵美 取材・文/菊池美裕紀