乳がん治療のため右胸を全摘出した【梅宮アンナ】さん「術後の痛みには悩まされつつもホッとしている」
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2024年8月13日、梅宮アンナさんは乳がん(浸潤性小葉がん)のステージ3Aと診断されたことを公表しました。昨年5月、シャワー後に右胸だけが急に小さくなった異変に気付き、その後痛みを伴ったため病院で検査を受けた結果、乳がんが判明。現在は抗がん剤治療を受け、昨年11月7日には右胸の全摘出手術を終えました。今、右胸を全摘出して思うこと、リアルに困っていることなどをお聞きしました。
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右胸の全摘出、ホッとしつつも痛みやブラ選びに苦戦中です
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2024年11月に右乳房とリンパ節を摘出する手術を受けました。胸は女性のシンボルという印象があるので、摘出したと言うと、かなり同情もされるのですが、私としては、ようやく悩みの種が体から取れてホッとしているというのが本音です。
ただ、痛みには結構悩まされていて、傷口は布が触れるだけでも痛みを感じます。傷口には毎日クリームを塗らなきゃいけないのですが、娘や母に塗ってもらいながら「痛い!」と叫ぶ日々。それに、皮膚って一枚でつながっているので、傷口以外の部分もツッパリ感や痛みがあるんですよね。そのツッパリ感を和らげるために、最近は毎日、お風呂で身体を癒すという日課ができました。元々、お風呂に浸かるという習慣はなかったのですが、今は毎日の入浴剤選びを楽しみにしている自分もいます。リラックス効果のある音楽を流したり、キャンドルを灯したりして、バスタイムを特別な時間にしています。痛みはまだありますが、少しずつ神経が再生されている感覚があり、回復を実感できるようになってきました。
また、ブラジャー選びにも苦戦中です。右胸を全摘出したことで普通のブラジャーは使えず、バンドゥタイプのものも、傷口に触れて痛いため使えないんですよね。そんななか、アメリカのECサイトで片胸だけのブラジャーを見つけ、快適さを取り戻すことができました。自分ががんにならないと、気づけなかった視点ですね。もっと術後の女性に寄り添うブラがあればいいのにと感じて、実は今、メーカーさんに相談中なんです。同じような状況にいる女性たちの力になれるようなことができたらいいですね。
当事者にならないとわからないシートベルト事情
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闘病中でもできるだけ好きなことを諦めないのが私のスタイルです
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がんになったからといって、これまでの自分の好きなものを諦めるのはいやだなと思っていて、できるだけ自分の好きなもの、自分らしさを闘病生活でも大事にするようにしています。
例えば、私はネイルをもともとしていたのですが、抗がん剤治療を始めて、その影響で爪の色が黒く変色するようになってきちゃって…。手元のオシャレも諦めたくなかったので、いっそのこと、ネイルを黒っぽい「ブラックチェリー」というカラーに変えてみたのですが、それが逆にモードな印象になって、カッコいいと言われます(笑)。爪の保護にもなっていいかもしれません。
ほかにも、私はマッサージが好きだったのですが、乳がんの手術歴があると、お店によっては断られることも少なくないんです。マッサージを受けることもできなくなってしまったのかと落ち込んでいたのですが、そんななかで、乳がん患者を受け入れている医療用のマッサージ店があることを知って、行ってみました。そこでは施術者が乳がんの経験があったので、配慮してマッサージしてくれましたし「抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けてきちゃった」や「爪の色が変色してきちゃった」と気兼ねなく話せて、共感してもらえたので、心身ともに癒されましたね。本当に好きなことや自分にとって大事なことは、諦めずに、ちょっと探してみるというクセもついた気がします。
アンナさん衣装:私物
撮影/中田 陽子 取材/日野 珠希
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