佐藤ありささん「ドイツの買い出しはスーパーだけじゃ完結しないんです」

現在ドイツ在住の人気モデル、佐藤ありささん。7歳の女の子と3歳の男の子のママとして、子育てに奮闘中の日々をレポート! 今回は、ドイツでのイースターと、普段の家事について語ってくれました。

前回の連載はこちら!

佐藤ありささん「日本語とドイツ語、娘の2つの勉強に日々悩みながら向き合っています」

イースターシーズン到来!
子どもたちとエッグペイントに挑戦

ドイツでもようやく少しずつ寒さがやわらいできました。この時期の楽しみといえばイースター。日本にいた頃はあまりなじみのない行事でしたが、ドイツではクリスマスの次に盛り上がるのでは?というくらいどこに行ってもイースター関連のものが販売されています。2月のバレンタインではお花屋さんに少し行列ができている程度だったのと比べると、ドイツでは圧倒的にイースターのほうが盛ん。今年のイースター当日は4月20日ですが、一カ月以上前からデコレーションが店頭に並び始めます。我が家でも、子どもたちがイースターエッグ作りにトライ! 便利なキットもいろいろあって、それを使えば簡単に可愛く仕上がります。飾っておいて、後日エッグハントも楽しもうかな。
ドイツではイースター休暇があり学校が2週間ほどお休みになるのですが、娘はその間イースターキャンプに参加する予定。夏休みのサマーキャンプみたいなもので、今からとっても楽しみにしています。

イースターエッグのペイントキットやプチギフト用の袋のキットなど、可愛いものがたくさん売っています。工作好きな子どもたちは大喜び!
3歳の息子でもやりやすそうな、手袋をつけて大胆にペイントできるキットをチョイス。
可愛く完成! 最近はオーナメントにもなるようなプラスチック製のエッグ(手前のうさぎ形)もたくさん売っています。
顔より大きいチョコエッグをスーパーで発見!
すでに着色されたカラフル卵もスーパーに並びます。
HARIBOもイースター仕様! 可愛いものがいっぱいで楽しくなっちゃう季節です。

家事大好き!とは言えないけど……
工夫してモチベ上げて、頑張ってます

そんなこんなで、ドイツでいつもの生活を送っています。こちらではほぼ専業主婦なので、家事に追われる毎日。好きな家事は何?って聞かれたら……正直思い付かない(苦笑)。強いて選ぶなら、洗濯物を干したり畳んだりの洗濯系かな。それ自体が好きというより、音楽やラジオ、YouTubeを聴きながら手を動かせる家事だから楽しめるようになりました。
料理も嫌いじゃないです。やらなきゃいけないからやる、というのはあるけれど、家族においしいって言ってもらえたらすごくうれしいし、頑張れる。でも朝ごはんはドイツ式を積極的に採用して(笑)、火を使わない簡単なものがメイン。ムスリー(ミューズリーという人も)と呼ばれるグラノーラにヨーグルトとはちみつ、パンとフルーツ、おにぎりを握って前日の夜の残り物の味噌汁と一緒に、とかが多いかな。あるもので出して、無理はしません!
お昼は自分だけのことが多いので、やっぱり昨日の残り物を適当につまんで済ませちゃう。子どもたちは学校で食べてくるのですが、日本の給食ほど栄養バランスに期待できないので……夜ごはんで取り戻さなきゃって気持ちもあって、夜はしっかり作ります。基本的にはごはん、味噌汁、おかずにサラダ、みたいな定番の日本の献立がベース。お気に入りのキッチングッズにモチベーションを上げてもらいつつ、クックパッドにも大いに頼ってます。

長年使っているストウブのお鍋とグリルパン。グリルパンは、おいしそうな焼き目がつくのがうれしくてお気に入りです。
ドイツではどこにでも売っているMEPALというブランドの保存容器。重ねて収納できるうえ、食洗機で洗えて見た目も可愛い!
OXOのサラダスピナーは絶対必要。一気に2~3日分の野菜を洗って、MEPALの容器に保存するのが定番です。計量カップも見やすくて、何回も買い替えながらずっと愛用。
欠かせない時短グッズたち。右はブンブン引っ張ってみじん切りできる道具。ミートソースをよく作るので、これがないと生きていけない〜!

今の生活圏だと、このスーパーに行けば買い出しすべてが完結する!みたいなお店がなくて。市場のこのお店で野菜、あのお店でお肉を買って、ヨーグルトはやっぱりスーパー、豆腐はアジアンスーパーで、日用品はまた別のお店で……とあちこち回る必要があり、それがちょっと大変。ドイツに来た頃はなかなかのストレスだったのですが、最近は普段からお店ごとにジャンル分けした買い物リストを作っておいて、行く前にルートを考えて、と効率よく買い出しできるようになってきたかな。週末は家族と過ごすためになるべく空けておきたいから、平日子どもたちがいない間にエコバッグを持って、自転車か電車やバスで買い出しに行っています。週に2〜3回、毎回1時間半くらいかけて動き回っているので、いい運動になっているはず(笑)!

お掃除については、基本的には部屋もきちんとしていたいタイプだけど、子どもたちが小さい今はもう追いつかない! 朝学校に送って、帰ってきたら荒れている部屋を一旦掃除&片付け。子どもたちが帰ってきたらまた荒れるから寝かしつけ後に片付けたいなと思っているけど、できない日もよくあります。一日片付けなくても死ぬわけじゃないと思って、諦めるのも肝心ですよね。
我が家はいわゆる家事分担みたいな決め事はあまりありませんが、私が忘れていたことがあったら、夫が帰ってきた時にいつの間にかやってくれていたりします。乾燥機にかけたままにしていた洗濯物を畳んでくれていたり。夫のほうが圧倒的にキレイ好きなので、夫が散らかす!ってことはないですね(笑)。
家事ってなかなか褒められることがないと思うんですけど、でも、褒めてほしいと思う時もありますよねー。なので、私は自分から「ごはんおいしいって言ってくれたらうれしいな」って、言っちゃいます。家族の一言があるだけで、気持ちがぐっと変わるんですよね。

Profile

1988年生まれ、北海道出身。2005年「ミスセブンティーン2005」に選ばれ、同誌専属モデルとしてデビュー。数々の女性誌でカバーを飾るトップモデルとして人気を博し、女優やお天気キャスターとしても幅広く活躍。2016年7月に結婚。翌年に長女を出産後、ドイツへ移住。2021年に長男を出産し、現在は二児のママ。Instagram@satoarisa920

取材・文/西原 章