【エンクミ】こと遠藤久美子さん(47歳)が「自分、芸能人なんだ…」と意識した息子の友達の言葉
1995年に印象的なCMでデビューを飾り、瞬く間に国民的な人気を博した“エンクミ”こと俳優の遠藤久美子さん。「気づけば30年も芸能の仕事をさせていただいているというのが、一番率直な気持ちだと思います」と静かに語ってくださいました。どこか俯瞰的に、冷静にご自身を評しながらも確かな存在感を放つ、遠藤さんのデビュー秘話から、47歳を迎えた今思うご自身の在り方についてまで、たっぷりとおうかがいしました。
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《Profile》
1978年4月8日生まれ。東京都出身。1995年、マクドナルドのCM・証明写真編で一躍脚光を浴びる。以降バラエティ番組でのレギュラー出演をきっかけに人気を博し、その後もCM、テレビドラマ、バラエティ、映画を中心に精力的に活動。1998年には歌手デビュー。『警視庁捜査一課9係』シリーズ(テレビ朝日)、『雲霧仁左衛門』シリーズ(NHK)など代表作多数。2025年に約9年振りの舞台『FOLKER』に出演。『特捜9final season』(テレビ朝日)は4月9日より毎週水曜日21時に好評放送中。
求められることを一つ一つ積み重ねて、気づけば30年経っていました

マクドナルドのCMでデビューをさせていただいて、今年で30年になります。芸能活動において私は「こうありたい!」というのがなくて、この世界で何がなんでも生き抜くんだ!」みたいな熱血でもなく…。それゆえの今の私の仕上がりなのかな、と(笑)。やはりオファーありきで成立する仕事なので、求められることに誠心誠意全力でありたいと思っています。なので、その都度一つ一つを積み重ねて、そうしていたらいつの間にか30年が経っていて。何から何まで、人様に導いていただいた30年だったなぁと思います。元々芸能の仕事には興味というか憧れはありました。『ちびまる子ちゃん』の声優のTARAKOさんが大好きで、小さな頃は声優に憧れていたんです。その延長で新聞の子役オーディションに応募してみたりも。夢のまた夢だと思っていましたけどね。
デビューのきっかけは、姉の友人の知り合いの方が芸能プロダクションをなさっていたのですが、なぜか姉の友人がそこの社長さんに私を「会わせたい!」と猛プッシュしてくださっていたみたいで。最初はただの冗談だと思っていましたが、ある日「会いに来ないじゃない!」と痺れを切らしてわざわざ会いに来てくださいました(笑)。あれにはびっくりしましたね。それで場を設けてお話をさせていただいて、「今度オーディションあるから受けてみない?」と。それからCMや広告、バラエティ番組にも出させていただくようになり、皆さんに“エンクミ”と愛称もつけていただいて。本当に恵まれたスタートだったと思います。
世間が思う“エンクミ”も、撮影で出合う新しい顔も、すべてが本当の「遠藤久美子」

それでも思い返してみると、私は自己主張がないタイプ。強烈な個性で「こうありたい!」とか、「こうでなきゃ!」というのではなくて、「クラスにいたっけ?いたような?」みたいな立ち位置でやってきたのではないかなと思うんです。だから未だに自己分析というか、私は私を語るのが得意ではなくて(笑)。
だけどはっきりと言えることは、私に限らず人は多面的であるということ。デビュー時のショートヘアで健康的なイメージを強く記憶してくださる方々は「いつも明るくて元気だね」と言ってくださるし、私の身近な友人達は「クゥヤンっていっつも優柔不断だよね~!メニューも決められないし!」と言う。そうかと思えば、今回の撮影のようにちょっと大人っぽい雰囲気を、カメラマンさんやヘアメイクさん、スタイリストさんの力で引き出していただけたり。色んな方のフィルターを通して見える「遠藤久美子」は、どれも本当の「遠藤久美子」であって、私自身、「こんな私もいるんだ!」と発見することが多いです。だから世間の方々が抱いてくださるイメージと実際の私の距離というか、乖離に悩んだことは実は一度もありません。そういう私もいるんだなぁ、と、私自身が一番楽しんでいるのかもしれませんね。ありがたいことにたくさんの場数を踏ませていただいていますが、毎回どの現場に行くときにも、次はどんな私に出会えるかな?と常に初回のような気持ちなんです。馴染めていないだけかもしれませんけど(笑)。
今年47歳になりますが、この先50代、60代になっても、「へぇ、私ってこういう面もあるんだ」と、自分を楽しめる人でありたいと思っています。俳優として挑戦したい役ですか?うーん…、格好良い役をやったことがないのでやってみたいですね!「私、失敗しないので」みたいな(笑)。憧れはありますが、呼んでいただけるなら精一杯させていただきたいというのがベースです。以前小林稔侍さんに「やめない限りお役は回ってくる」とおっしゃっていただいたことがあって。細くともその時々のベストを尽くしたいですね。そのうえでお声がかからなくなったなら、私は次のステージに進むことになるのかなぁ、なんて。そんなふうに、いつもどこか客観的な視点があります。
息子のお友達に「お仕事何?」と聞かれて、改めて“芸能人”であることを意識

今、7歳と5歳の2人の男の子の子育て真っ最中で、1日のほとんどは母親業をしています。仕事は調整をしつつやりくりを重ね、子育てに影響がない範囲でやらせていただいています。日頃からどっぷり子供たちと接していると、それまで気にも留めていなかったことにふと気付かされる瞬間があります。例えば先日、「ママ明日仕事だからね」と息子に言ったら、その時我が家に遊びに来ていた息子のお友達が「何の仕事してるの?」と聞いてきて。あれ、私の職業って…と、一瞬考えちゃいました。「えっと、テレビとかに出る仕事だよ」と答えはしましたが、子供ができる前までは誰かから職業を聞かれることなんてそうそうなかったし、いただく仕事は全力でやらせていただきながらも、職業としてあまり意識していなかったのかもしれません。自分で説明して、「あ、私芸能人なんだ」と気付く、何だか不思議な気持ちでした(笑)。
《衣装クレジット》
シャツ¥27,500(ハウント/ハウント代官山)デニムパンツ¥23,100(レッドカード トーキョー/ゲストリスト)ネックレス¥50,600(マリハ)イヤリング¥4,950(クードル/MIKIRI)リング¥25,960(バルブス/ZUTTOHOLIC)
【ショップリスト】
MIKIRI 03-5774-4205
ZUTTOHOLIC https://zuttoholic.jpn.org/
ゲストリスト 03-6869-6670
ハウント代官山(ゲストリスト) 03-6869-6670
マリハ 03-6459-2572
撮影/佐藤容平 ヘア・メイク/本岡明浩 スタイリスト/石橋蘭子 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
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