ExWHYZ mayuの「日々、ぼやき。」#11 2017年のわたしへ

©Takuya Iioka/光文社
4人組ガールズグループExWHYZ(イクスワイズ)のメンバー・mayuさんのエッセイ連載の第11回。ラジオ番組での「リスナーお悩み相談」が核心を突きすぎる……と高いコメント力で話題の彼女が、JJ世代の一女性として等身大の“もやもや”を赤裸々に綴ります。今回はいつもちょっと違うテイストです。
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おなかが空いてるけど何を食べたらいいかわからないときは、とりあえずお米を炊いて食べたらいいですよ。
安いサランラップと絆創膏は結果的に生活の質が落ちるから気を付けてね。
ふとした時にささくれを剥く癖はいまだに治らないですが、こまめにハンドクリームを塗るとささくれが出来にくいよ。
見た目を揶揄されることで自分の心の形まで醜いとされている気がすることがありますが、かわいいので大丈夫です。
社会性はいまだにあまりないけど、ないからこそ心の謙虚さと思いやりとやる気は守っていてくれ!!!!!!!!!! 頼む。
物事が見えていない状態が恐ろしいし、見えていない状態の人のことを「バカになれていいね」と若干蔑んでいると思いますが、マジでバカになった方が “芸” としては良いときがあるし、普通にその方が生きやすいから本当に羨ましいなって今は思ってます。
けど、見えているものを見えていないことにするのは無理なので自分なりに活かしていくしかないんだと思います。。
自分らしさってなんだって考えてると思うけど、わたしみたいな人間はやり続けることでしか見えてこないと思います。
すでに自分のネガティブが周りに迷惑をかけているということを自覚していると思うし、実際変わらなきゃいけないって思って自分なりに工夫しながら生きていくと思うけど、本質は変わらないです。それを消そうとするとどこかでバラバラになるので “自分を変えよう” の意識より “上手く乗ってみよう” の意識でがんばって!
でもやってみないとわかんないことだらけだから、思い切り壊れたりしてみてもそれはそれで良いと思います。
「わからないことがあったら辞書をひきなさい」って言われて育ったけど、辞書に載ってる一言では満たされないからおしゃべりが苦手で、でもそんなんじゃヘラヘラして生きていけないから自分の気持ちを納得する形で言語化しようとしてると思うけど、言葉にすればするほど自分の優しくない部分に気付いてしまって、言葉にすることが年々嫌になります。苦手じゃなくなったのに “嫌” で悲しいです。
でも自分の中で留めておくだけではその毒にやられる時が来るので、何かしらで形にするのをやめない方が身のためなのかなと思っています。その時できることでいいので。疲れるけど。本当に疲れるけど。
ひさしぶりに2017年頃(事務所に入所した頃)のわたしの日記帳に目を通したのですが、そのときのわたしがいた渦の中にはもういないので、別の渦の中にいる今のわたしからのコメントを書いてみました。
当時のわたしは聞く耳、持たないだろうな。。。

©mayu/WACK、光文社
profile/mayu (ExWHYZ)
2017年8月に事務所の先輩グループBiSHのイベントでお披露目された「EMPiRE」の初期メンバーとして活動をスタート。同グループは2022年6月に突如解散し、同じメンバーで「ExWHYZ(イクスワイズ)」を結成。2023年5月には、所属事務所・WACKのグループとしては初となる日本武道館ワンマンライブを開催し、成功させる。EMPiRE時代から作詞や振り付け、チームのまとめ役を担うコアメンバー。また個人としても、冠ラジオ番組にコンビニご飯のコラム執筆など、マルチに活躍。
5月より全国11都市を巡る「ExWHYZ TOUR 2025 ‘(unfinished) odds and ends’」を開催する。8月2日には活動3周年を記念したワンマン公演「ExWHYZ 3rd Anniversary Special Live ‘Our Step→Future’」をLINE CUBE SHIBUYAにて開催。
photo/Takuya Iioka
styling/Erika Abe
hair & maku-up/Yuri Ikeda[éclat]