運動や勉強を頑張る子どもたちの健康なカラダづくりに役立つ「勝ち飯®︎」とは?親子レッスン会をレポート

「勝ち飯®︎」とは、味の素(株)がトップアスリートの栄養サポートをする中で生まれた独自の栄養プログラム。「アミノ酸」のはたらきを活かして、トップアスリートが世界で勝つためのコンディショニングサポートや、さまざまな目標に向かって頑張る人の健康なカラダづくりを応援するプロジェクトです。
今回、トップアスリートだけではなく一般生活者にも「勝ち飯®︎」を役立ててもらいたいという想いから、味の素(株)の「勝ち飯®︎」メソッドとABCクッキングスタジオの調理レッスンを掛け合わせ、「勝ち飯®︎」について理解してもらった上で実際に作ってもらおうというイベントが実現しました。参加者は総勢28名!
「勝ち飯®︎」アンバサダーとして活動されている元オリンピアン競泳選手の松田丈志さんが「勝ち飯®︎」について分かりやすく講義して下さった後、参加者と一緒に和気藹々とクッキングレッスンにも参加。最初はぎこちない様子だった参加者の方々も、調理を通じてだんだんと笑顔がみられるように。最後は皆さん笑顔で勝ち飯を実食し、大盛況のイベントでした!
松田丈志さんprofile
宮崎県出身の元競泳選手。2004年アテネ五輪から日本代表として4大会連続で出場し、合計4つのメダルを獲得。2016年に引退。現在はスポーツジャーナリストとして活動する他、JOC理事、日本サーフィン連盟理事、日本水泳連盟アスリート委員など現任。「自分超え」をテーマにフルマラソンやトライアスロンなど数々の挑戦を続けている。「勝ち飯®️」アンバサダーとしても精力的に活動。
オリンピアン松田丈志さんによる「勝ち飯®︎」セミナー

食事はどのぐらいのエネルギーを、どうやって摂取すればいい?
「勝ち飯®︎」とは「何のために食べるか」を考えながら、栄養補給のベースとなる1日3回の「食事」と、目的に合わせて必要な栄養素を補う「補食」を考える栄養プログラムのこと。
自分に必要なエネルギーがどれくらいなのかというのは、体重を見てチェック!1日1回は体重計に乗る習慣をつけることで、自分に合った体重と食事量が自ずと分かってきます。体重の変化はエネルギー摂取量と消費量のバランスで決まるので、例えば体重が減ったら「摂取量<消費量だから、もっと食べて摂取量を増やそう」など把握することができるように。
では、何をどれくらい摂取すればいいのかというと、栄養の3つの働き①カラダをつくる「たんぱく質」②動かすエネルギーとなる「糖質」③カラダを整える「ビタミン」を理解して、バランスよく摂ることが大切なのだそう。
食事の「勝ち飯®︎」は「5つの輪作戦」と「汁物作戦」でクリア!
必要な栄養素をバランスよく摂るためのポイントは2つ。1つ目は「5つの輪作戦」!
⚫︎主食(ご飯、パン、麺など)‥カラダを動かす栄養素
⚫︎主菜(肉や魚、卵など)‥カラダをつくる栄養素
⚫︎副菜(野菜やきのこ、海藻など)‥カラダを整える栄養素
⚫︎牛乳・乳製品(牛乳、ヨーグルト)‥骨をつくる栄養素
⚫︎汁物(みそ汁、スープなど)‥カラダをつくる/動かす/整える栄養素
この5つを意識して、3 食しっかりバランスよく摂ることが大切です。5品揃えるのは難しくても、材料を組み合わせれば1つの料理で複数の輪が揃う鍋などのメニューは便利。
2つ目のポイントは「汁物作戦」!うま味が効いた汁物を食事の始めに飲むことで、食欲のスイッチを入れることができます。また、野菜や大豆製品、肉など複数の具材を組み合わせることで、栄養素をバランスよく摂ることができるので、少食のお子さんや偏食の方にもおすすめです。
補食の「勝ち飯®︎」で目的に合わせて必要な栄養素を補う
補食で大切なのは「アミノ酸」と「糖質」。おすすめの補食として、トップアスリートも実践しているという「Power Ball®︎」(だし入り・小分けおにぎり)が紹介されました。温かいご飯に「ほんだし®︎」を混ぜて小分けにして握るだけで完成です。とても簡単に作れて、手軽なエネルギー補給に最適。部活動やスポーツだけでなく、受験勉強の合間の補食としても良さそう!
目から鱗だったのは、練習や試合、受験など大切な時にカラダをベストな状態に持っていくためには、「消化・吸収スピードを計算して、必要なタイミングで必要な栄養素を摂れるように食事の計画を立てる」ということ。例えば、試合の3-4時間前にまずしっかりお弁当などを食べる→2-3時間前にはあんぱんやカステラ、バナナなどの補食→1-2時間前には野菜ジュースやおにぎり。そして直前の30分前ならキャンディやスポーツドリンクなどで簡単に糖質を摂ることが効果的なんだそう。捕食の必要性だけでなく、より効果を得るために、消化スピードとベストコンディションで臨みたいタイミングを計算する考え方に、参加者一同驚きでした!
ABCクッキングスタジオ講師の方のご指導のもと「勝ち飯®️」クッキングレッスン




これからは料理にも挑戦していきたいと仰っていた松田さん。野菜を大胆にカットしてABCクッキングスタジオの講師の方から「もう1切りお願いします!」と言われたり、小さじにコンソメ盛り盛りで「多すぎます!」と突っ込まれる場面もあり、場が和んでいました(笑)

食事の「勝ち飯®︎」は塩分・脂質控えめがポイント!各家庭ですぐに実践可能なテクニックが随所に
「勝ち飯®︎」について学んだ後は、いよいよABCクッキングスタジオ講師のご指導のもと、クッキングレッスンがスタートです。
【メニュー】
⚫︎ガリバタポークどんぶり
⚫︎鮭とほうれん草とコーンのおみそ汁
⚫︎プチトマトと豆苗の和え物
このメニューは味の素(株)の「勝ち飯®︎」の栄養基準を元に、ABCクッキングスタジオがこの日のために考案されたもの。計3品ですが、お味噌汁には魚もジャガイモも入っているのでタンパク質と糖質が取れ、野菜はほうれん草やコーンが入っていて1品で複数の輪をクリア!3皿で「5つの輪作戦」をほとんどカバーできていました。
調理中は、ご自身も3人のお子さんのお父さんである松田さんが、ためらっている参加者のお子さんに「プチトマトから切ってみたら?」と優しく声を掛ける場面も。バスケットを頑張っている男の子も、積極的に調理に参加していて「楽しい」と笑顔を見せていました。
ABCクッキングスタジオの講師の方がお話してくださった本日の「勝ち飯®︎」メニューのポイントは、お肉にしっかり下味をつけること。下味をしっかりつければ、塩分をたくさん使わずともうま味が増え、他のお料理の味付けも薄くて済むのだそう。魚の臭みとりにはお酒ではなくお酢を使うと良いというアドバイスも。お酢は加熱すると酸味はなくなるし、たんぱく質を柔らかくする速度がお酒よりもお酢の方が少し早いので、時間がない時ほどお酢の方が早く仕上がるんだそう。さらに、お酒には塩分が含まれていて長くつけておくとお肉が固くなったりするけれど、お酢だとそれもないので前の晩につけておいても固くならずに仕上げることができるのだそうです。すぐに家庭で実践できるアドバイスに、参加者の方も真剣な表情で聞いていました。
「勝ち飯®︎」が完成!みんなで実食です




「ボリュームがあって味もしっかりしているし、満足感がある。うちの子どもたちもめちゃくちゃ肉を食べるので、手でギュッと丸めて焼くとボリューム感が出ていいですね!妻に提案してみます。」と笑顔の松田さん。
栄養というのは足し算なので、今日のメニューに乳製品は入っていないけれど、後で乳製品を食べたり牛乳を飲めば良いわけで、1食で全部カバーしなくちゃと思い詰める必要はないそうです。
栄養管理をよりしっかりやりたい方は、食品の成分表(パッケージの裏)を見て栄養バランスの確認をするといいとのアドバイスも。例えば、たんぱく質をお肉で摂ろうと思ったら赤身だけ食べればいいけれど、脂身もついてくるし、知らないうちにプラスアルファで摂っている栄養素もあったりするので、食品成分表を見ることで「意外と糖質多いな」など自分で確認ができるようになると、より厳密に栄養管理ができるんだそう。
松田さんが栄養について学ぶようになったきっかけ
そもそも、松田さんが栄養戦略をかなり突き詰めてやり始めたのは、現役も終盤になってきた頃だそうです。32歳まで現役を続けられた松田さんですが、当時、競泳選手のオリンピアンとしては最年長。20代中盤ぐらいまでは、がむしゃらに練習してどんどん成長していけたけれど、20代中盤〜30歳を超えるあたりになると、既に限界まで練習をしているため、時間的にも体力的にもこれ以上練習量は増やせないというところまで辿りついてしまったそう。そこで何がまだ出来るのかと考えた時に、栄養戦略を徹底してやるということが伸び代としてまだ残されていると思いついたそうです。もう1回リオ五輪で結果を出すために、味の素さんに徹底的に栄養管理をやってほしいとお話をしたことが、このプロジェクトが始まるきっかけに。
「カラダは本当に食べたものでできているので、食事を変えるとカラダは劇的に変わります。痩せたいと思っている人は、運動量を増やすよりもまず食事を変える方がよっぽどカラダを変えますよ」との言葉に、参加者の女性たちが深く頷いていました。
松田さんと参加者の方に感想を伺いました
松田さん:
普段料理はあまりしないのですが「勝ち飯®︎」を啓蒙している中で、自分でも作れるようになりたいと思い、今後は挑戦していきたいと思っています。気分転換にもなりますしね。常に「自分超え」がテーマで色々なことに挑戦してきたので、今後、味の素(株)さんの「勝ち飯®︎」企画で調理動画も配信予定です。7歳、5歳、2歳の息子がいるので、子どもたちには「運動習慣をもつ」「料理ができる」「心身の健康を保つ」ことができていて欲しいし、自分でもそうしたいと思っています。今日はABCクッキングスタジオの講師の方が料理初心者にも丁寧に分かりやすく教えてくださり、参加者の方とお話しながら料理ができてとても楽しかったです!
小5の娘さんと参加されたお母さん:
「4歳の頃から料理が好きな娘と一緒にABCクッキングスタジオに通っています。娘は身体を動かすのが大好きですが、偏食なので、栄養バランスの大切さを知ってもらいたくて。親の言うことは聞かないけれど、有識者の方のお話なら聞いてくれるかもしれないと思って参加しました。娘も興味津々で聞いてくれていたので参加して良かったです。」
小5の息子さんと参加されたお母さん:
「バスケチームで週5回練習に励んでいる息子のために、カラダ作りについて知りたくて参加しました。知識はあるつもりでしたが初めて知ることも多く、大変勉強になりました!」
「勝ち飯®︎」について詳しく知りたい方は…
勝ち飯|AJINOMOTO×SPORTS|味の素株式会社
※「勝ち飯®︎」は味の素(株)の登録商標です。
画像/味の素(株)提供 取材/渡辺景子