室井佑月さん(55)政治家との再婚は「50代の自分だからこそ、この人を選べた」

人生が長くなった今、40代はまだ折り返し地点手前。後半をともに生きるパートナーを得たいという方が増えています。今回は、40代以降で結婚された方々にお話を伺いました。すると、若いときとは異なる、豊かで味わい深い結婚の形が見えてきたのです。

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室井佑月さん 55歳・新潟県在住
小説家、随筆家、タレント

偶然参加の勉強会→半年で結婚!
50代の自分だから「この人」を選べた

31歳で離婚後、いつかはパートナーがほしいと思っていた室井さん。恋人がいた時期でもその影を息子さんの前でチラつかせるのが嫌で、仕事の合間に外で会ったり、息子さんの成人まで再婚しないと決めたり、幼い息子さんを第一にしてきました。

世間では飲み歩いているイメージ(本人談)も、夕飯は家で息子さんと取ると決め、受験を控えている時期はほぼ家にいて、月に60本も執筆するなど、家計も育児も担うフル回転の毎日だったとか。

現在の夫、米山隆一さん(57歳・衆議院議員)との出会いは、’19年秋、政治経済評論家の古賀茂明さんに誘われた勉強会。「私をずっと目で追ってくるから『この人、私に好意があるのかも…』と感じるも、『ただのオヤジじゃん』というのが私の第一印象。その後の食事会で、医師・弁護士・政治家というエリートな反面、真っすぐで可愛らしく憎めない、好印象を持って。ほどなく結婚を申し込まれても、当時はまだ息子が大学受験の真っ只中、はぐらかしました」。

翌年はコロナ禍で交際どころでなかったものの、「あなたは大学に落ちたけど、私は恋に落ちました」と息子さんに報告、出会いから半年後の’20年5月に結婚。国会議員の米山さんとは現在、平日別居婚。週末は新潟県長岡市へ帰省し、後援会や地元のイベントなどに夫婦で挨拶まわりの日々。

「ヨネちゃんはこんなに勉強できるのに、不得意ジャンルは『人間』。お互い人間としてデコボコだけど、うまく合うんだよね。落選したらただのオッサン、でも私が一緒だったら落ちる気がしない。言葉は力、見せ方、伝え方、文脈などは、銀座、文壇、芸能界など人とたくさん話してきた私の過去が、ヨネちゃんという神輿でうまく活きていると思う。落選したら平日も家にいて困るから、当選するように頑張ってます」。

終始冗談交じりでも、楽しそうに米山さんとの生活を話す室井さん、大人婚とは…。「若い頃の恋愛は楽しくてずっと一緒にいたいし、相手に合わせて結婚に突っ走れる。ジャケ買いもアリ。だけど50代ともなると、親の介護や子ども、仕事や責任、条件やしがらみが付きまとうもの。ヨネちゃんとの結婚は〝こういう生活がしたい〟という私のイメージが叶うと思ったから、父を長岡に呼んで見守れる、美味しい酒も飲める、息子も成人し独立。私はわがままでないがしろにされるのが嫌だから、自分の居心地を求めるなら、自ら居場所を作らなくちゃと意識しています」。

長岡や米山さんを取り巻く様々なものを大切にすればそれが自分に返ってくる、そんな強い信念が幸せな生活を支えていました。

<編集後記>冗談めかすも、居心地よさ、愛情、信頼関係が溢れてた

「ヨネちゃんは、好き嫌いを超えた空気のような不可欠な存在」だとか。強烈に大好きでもなく、特別嫌いなところもないそうで、大恋愛の末の若者婚とは違う、50代だからこその自分も相手も居心地のいい大人婚…からの、蚤の市で出合った小千谷ちぢみなど新潟のアンティーク反物でポーチを作ったり、着物を嗜んだり、新潟愛がダダ洩れ♡(ライター 羽生田由香)

撮影/吉澤健太 取材/羽生田由香 撮影協力/銀座 新潟情報館 THE NIIGATA ※情報は2025年6月号掲載時のものです。

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