ドクター12名に調査してわかった「スーパーで手軽に買えて、実はみんなが食べてたモノ」4選
治療や研究で培った豊富な知識を有し、美容や健康の面でも圧倒的な信頼を寄せられるドクターの方々。特に、美と健康の基本である食に関して、ドクターたちが実際の生活でいかにその知識を活かしているのか気になる人も多いはず。今回は、美STでもお馴染みの美女医をはじめ、さまざまな専門分野を持つドクターの日々の食卓に密着。見えてきた共通点は、意外にも私たちの生活にも身近なものばかりでした。4大カブり食を取り入れれば、私たちもキレイで健康でいられるはず!
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①発酵食品&他の栄養素もとれる「味噌汁」こそ最強

「早朝出勤で朝は軽く済ませますが、具だくさん味噌汁は腹持ちがいいです。味噌と、海藻・芋類・豆類などの発酵性食物繊維の相性がいいので腸活にももってこい。(風間先生)」
「発酵食品である味噌を摂取できること、出汁による満足感を得られることが大きな効果です。野菜が足りないというときも味噌汁の具で調整できます。(工藤先生)」
「味噌が発酵食品で腸内環境を整える他、味噌の茶色い成分はメラノイジンといって抗酸化力が強く、アミノ酸・ビタミン・ミネラルが豊富で栄養価が高い。クリニック勤務日は昼食に決まって、具なしの生姜たっぷり味噌汁を飲んでいます。(石原先生)」
「忙しい日の昼食にフリーズドライの味噌汁を活用。Tac21という自然食品店が作っている、無添加で国産野菜にこだわった具だくさん味噌汁の商品を選んでいます。(日比野先生)」
「味噌汁には、舞茸・椎茸・えのきなどキノコ類と、小松菜や蕪の葉っぱなどの青菜類を必ず1~2種入れます。その他に大根・人参・山芋などの根菜と、豚肉や豆腐、油揚げなどから何らかのタンパク質を入れて、具だくさんかつ栄養満点の汁ごと食べます。(慶田先生)」
「昼食は持参したお弁当と具だくさんの味噌汁を。具は油揚げ・なめこ・わかめ・豆腐など。なめこが入るととろみがあって、まあまあお腹も膨れます。(高尾先生)」
②手軽さNo.1の「納豆」で発酵食&たんぱく質を同時に

「朝お腹がすいていたら、炊きたてのご飯と、納豆とめかぶを1:1くらいで混ぜ、そこに白出汁と胡麻油を少々入れて混ぜたものを朝食に。(高尾先生)」
「朝食で最低限とりいれたいものが炭水化物・たんぱく質・食物繊維、ビタミンCなので、たんぱく質を納豆などから摂取。納豆には亜麻仁油をひと匙かけて食べます。血流改善、美肌効果、腸活と様々な効果に期待が。(工藤先生)」
「夕食に毎日食べています。納豆、もずく、ぬか漬け、魚、味噌汁、お酒が私の夕食の定番メニューでいつも同じです。(石原先生)」
「整腸作用があり、美肌にもよいので食べています。塩分の摂取には気を遣うので、しょうゆではなく、お酢とからしで味付けをしてから食べます。(平岡先生)」
③抗酸化効果が期待できる「ナッツ」は忙しい合間の間食にピッタリ

「アーモンドを含むナッツは、ビタミンEを摂取して血行を促進します。お腹がすいた時はナッツをつまむように。(高瀬先生)」
「酸化していないか、新鮮かどうかが重要。香りと甘さなどで選んでいます。おやつはもちろんのこと、料理やお菓子作りにも活用。(慶田先生)」
「仕事が忙しい時間帯なので、昼食は軽くつまむ程度。ナッツにはガン予防効果があるといわれているので積極的に食べています。(佐藤先生)」
「食塩無添加のナッツをコンビニで買います。最近はまっているのはちょっとリッチなBardonのトリュフナッツ。少量でも満足できる美味しさです。アーモンドはビタミンEと良質な油分を摂取でき、人の皮膚への影響として、頬の肌の水分量の上昇がエビデンスとして報告されています。(工藤先生)」
「サウナに入ると気分や感情の安定・睡眠に重要なセロトニンが分泌されます。セロトニンが作られるときビタミンB6が必要になってくるので、簡単に手に入れて食べやすいナッツなどを口にするようにしています。(加藤先生)」
④リフレッシュだけでなく脂肪燃焼にも。「コーヒー」愛飲派が多数

「1日3杯飲んでいます。コーヒーにはガンを予防する効果があるといわれています。(佐藤先生)」
「好きなので飲んでいますが、クロロゲン酸による脂質・糖質の代謝効果が期待できます。(工藤先生)」
「コーヒーの香りにはリラックス効果があり、カフェインの作用で目覚めにも役立ちます。朝食でミルクコーヒーにしています。その他、コーヒークロロゲン酸というポリフェノールが含まれ、糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を防ぎ、末梢の血流改善効果、皮膚の水分量を改善する効果などがあるといわれています。(慶田先生)」
「朝は時間があまりないので、短時間で健康効果が高いものをサッと摂取できるようにしています。ブラックコーヒーにはMCTオイルをひと匙入れて脂肪燃焼効果を高めています。(先山先生)」
「仕事がある日の朝はコーヒーのみのことが多いです。カフェインを摂取して脂肪燃焼効果を期待しています。(金井先生)」
今回教えてくださったのは

石原新菜先生・内科医、漢方医
温活の第一人者としても知られ、主に漢方医学・自然療法・食事療法の見地から治療にあたる。伊豆高原にあるファスティング施設、ヒポクラティック・サナトリウムの副院長も務め、病気にならないための食生活を熟知し、関連する著書は30冊以上にも及ぶ。日本だけではなく、香港、台湾、ベトナムなどの国でも翻訳・出版されている。プライベートでは2児の母。

風間伸介先生・消化器外科医
東京大学医学部付属病院を経て現職に。特に大腸がんを専門にしたおなかの外科医を30年以上歴任。腹腔鏡下手術、ロボット手術、化学療法などを専門領域としている。食事に合わせてワインや日本酒を嗜むことが大好き。好きが高じてワインソムリエ、日本酒ディプロマの資格を持つ。

加藤容崇先生・医学博士
がんの遺伝子解析が専門の医師。サウナをはじめとする世界中の健康習慣を最新の科学で解析することが第二の専門。著書に『医師が教えるサウナの教科書』。日本サウナ学会代表理事も務めている。

金井莉沙先生・美容皮膚科医
岩手医科大学卒業。美容医療を感じさせないナチュラルな注入や美肌治療が人気。ダイエットやインナーケアからの美肌相談や指導など、美容を全身トータルで捉えてアドバイスも。

工藤あき先生・内科医、消化器病専門医
福岡県にある工藤内科副院長。腸内細菌・腸内フローラに精通し、腸活×菌活を活かした美肌やエイジングケアが人気を集めている。「ホンマでっか!?TV」などのメディアにもコメンテーターとして多数出演し、消化器評論家、美肌評論家などの別名もあるほど。美容や食生活に関する書籍も執筆。〝”むき卵肌ドクター〟”の愛称で親しまれる美肌で、プライベートでは2児の母。

慶田朋子先生・美容皮膚科医
東京女子医科大学医学部卒業。医学博士。解剖学やインナーケアを熟知した上での豊富な症例、技術指導医としての経験を元に、「切らないハッピーリバースエイジング」を叶える。TVコメンテーターとしての出演も多く、厚い信頼を得ている。

先山 史先生・美容皮膚科医
帝京大学医学部卒業。同大学病院等で形成外科医として10年間勤務したのちに、美容皮膚科医として経験を積み、ふみビューティクリニックを開院。美しさのために自分自身が受けたい、続けたいと思う治療を実践している。

佐藤典宏先生
外科医として30年務め、医療系大学の教授へ。がん患者に食事を指導するため「がんと食事の関係」を徹底的に医学研究する傍ら、自ら実践するがん予防、アンチエイジングの生活習慣をYouTube「がん情報チャンネル 外科医佐藤のりひろ」にて発信中。チャンネル登録者は19万人を突破。

高尾美穂先生・産婦人科医
東京慈恵医科大学付属病院産婦人科助教、他を経て女性のための統合ヘルスクリニックの現職へ。ヨガの指導者でもあり、スポーツドクターとしての顔を持つ。全国各地で産婦人科医として、日々をよりよく生きるヒントとなる講演活動に奔走し、TV出演も多数。

髙瀬聡子先生・美容皮膚科医
慈恵医科大学卒業。慈恵医科大学付属病院皮膚科医に入局し、アトピー外来、レーザー外来などを担当。近著に『お肌は最強の「バリア」です!美容皮膚科医が教える<病気>と<老化>を防ぐ肌を育てる方法』。分子栄養学の知見が高く、「遅延型アレルギー検査」導入の先駆けとなる。

日比野佐和子先生・皮膚科医、内科医・大阪大学医学部特任教授
内科医・皮膚科医の二刀流。眼科医でもある。エイジマネジメント医療における第一人者的な立場として、最新の抗加齢医療、再生医療で専門的な知識と実績で知名度が高い。国内外のVIPに対する治療を担当している。

平岡美樹子先生・美容皮膚科医
東京大学医学部卒。東京大学医学部付属病院、虎の門病院、日本赤十字社医療センターなどを経て現クリニック院長に。注入や目元の整形を得意とし健康的な美しさを目指している。
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取材/金子美智子 編集/浜野彩希 イメージ写真/PIXTA