SHELLYさんが明かした『私にとって今一番のママ友たち』

座って片膝を抱えて微笑むSHELLYさん

※このコラムはVERY2025年5月号(2025年5月7日発売)に掲載されたものです。

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新学期に入ってあっという間に1カ月が過ぎました。新しい環境に飛び込んだ皆さん、お疲れ様です!小学校に入ると、どんなにのびのび過ごしていた親子も、字が書けているかな、給食を全部食べられているかな、ちゃんとテストができているかな?などと急に気になり出す場合が多いと聞きます。皆と横並びじゃないと…と焦ってしまう気持ちになっている新一年生ママもいるかもしれません。先日も、とある友人と、保育園、幼稚園を卒園して学校に入ると「先生うちの子、大丈夫ですか?」とへりくだり態勢になってしまうのって何でだろう?と話していました。特に働いていたりすると、就学準備に手をかけられなかった、と思い悩んだりするママも多いような気がします。ただそうして思い悩むのも育児のうちなのかなと最近思っていて。「もっとやってあげたいのに」と思ったり、他人の決断を聞いて揺らいだりブレてしまう自分も丸ごと愛してあげたいなって。

保育園・幼稚園入園組の方たちは、ママ友ってどうやって作るんだろう?と悩んでいる人もいると思います。まだまだ5月、これからです!ちなみに私の場合は3年くらいで価値観の違いが自然と浮き上がって、ママ友がぬるっと入れ替わっていく場合が多いなと感じています。でも別にしこりが残るわけでもなく、自然と入れ替わるんですよね。赤ちゃん期の頃は生後6カ月と9カ月では悩みも違うし見えている世界も違うし、赤ちゃんのいるママ同士の繋がりはすごく濃密でした。この無人島をどうやって生き抜く?みたいなまさにサバイバルのための仲間。そしてまた1歳、2歳の別の荒波を越えるためにも、同士が必要です。公園でたまたま出会ったママとそのままカフェに流れ込んで、その時の悩みを共有したり、初対面なのに人生観やワーク・ライフ・バランスについて話し合ってLINEを交換して、でもそれ以来一度も会ってない、っていうこともあります。だけどその時に話したことはその時の私にとても必要なエネルギーになったし、今思えばその人も大切なママ友の一人だったなって思うのです。

SHELLYさんがしゃがんで頬に手を当てている像

子どもの年齢が大きくなるにつれ、ママ達の状況も変わり、今までと同じ考えでいられなくなるのはあるある。価値観の違いが出てくることが多いのは、やはり教育方針についてのような気がします。「自分はこっちの道で行こう」となんとなく決めていたはずなのに、誰かの決断を聞いた時にうちはこっちで大丈夫かな?と毎回ブレる自分がいる。でもそれでいい。「ママ友」ってドラマでギスギスした関係に描かれることもあるけれど、ママ友の関係は基本的に美しいと、私は思います。公園で通りがかりのママに急に「あそこの遊具エリア行きました?楽しいですよ」と教えてもらって、行ってみたら本当に楽しくて1日が充実したり、そんなさりげないシスターフッドを日々感じています。これは母同士の共感が生む特権なんじゃないかな。

私にとって今一番のママ友たちは、お互い忙しいのを理解して、LINEが既読になって止まっても気にしないような、独身の頃にはなかった新しい距離感の友達。赤ちゃんの頃の日々2m以内の話題ではなく、少し違う方向に根深くなった子育ての悩みも楽しさも共有できるような存在と、磁石のようにいつの間にか仲良くなっていました。子どもが成長するにつれ、これからまたどんなママ友との出会いがあるのか楽しみです。

◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。9歳と7歳と2歳の娘の母。

先日、家族で釣り堀へ。釣った魚を火鉢で焼いて食べました。天気も良く、みんなで美味しく食べて、最高の日になりました!

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撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:中台麻理恵
*VERY2025年6月号「シェリーのこれってママギャップ?」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合がございます。