【先輩花嫁に聞く結婚式アイデア集】渋谷の真ん中とは思えない木の温もり…「TRUNK HOTEL」の魅力を徹底解説
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結婚式は、一生に一度の大切な節目。今回はCLASSY.カップルズの平井萌優さんにインタビュー。渋谷にあるブティックホテル「TRUNK HOTEL」で行われた式は、家族や友人への感謝を軸に、人とのつながりを大切にしたアットホームな結婚式でした。ふたりの関係性やライフスタイル、そして大切にしている価値観が自然と表れたその日を、ひとつひとつ丁寧に振り返っていきます。
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◾️Profile
平井 萌優さん/辰典さん(31歳・メーカー勤務/35歳・メーカー勤務)
東京都在住。2022年に入籍し、今年で結婚3年目。2023年2月に、渋谷の「TRUNK HOTEL」にて挙式。ヨガやドラムといったそれぞれの趣味を大切にしながら、互いを尊重し合う日々を送っている。
会場はTRUNK HOTEL。温かく、肩肘張らない雰囲気を目指して
@TRUNK HOTEL
2022年2月に行われた平井さん夫婦の結婚式は、渋谷にあるブティックホテル「TRUNK HOTEL」で行われました。
「結婚式をすると決めたときから、『温かくて、心地よい時間にしたい』という想いがありました」(萌優さん)
2月に開催された挙式は、まだ寒さの残る時期ながら、ゲストの心にほっとした灯りをともすような、優しさに包まれた時間だったといいます。
「両親や友人、職場の方々など、これまでの人生でお世話になった人たちが集まってくれる貴重な日だからこそ、できる限り近い距離感で過ごしたくて。みんながリラックスできる空気感を大事にしました」(萌優さん)

結婚式のテーマとしてふたりが大切にしたのは、アットホームな雰囲気。
「堅苦しい式にしたくなくて、できるだけ自然体で、ゲストみんなと一緒に楽しめる場にしたいと思っていました」と語る萌優さん。形式ばった演出やタイムラインにとらわれるのではなく、あくまで主役はゲストとの時間。新郎新婦として前に出すぎず、一人ひとりと会話できる距離感を意識したといいます。

「みんなでワイワイできる感じにしたかったんです。自分たちがどれだけ幸せかを伝えるというより、これまでお世話になった人たちへの感謝を込めて、“ありがとう”を直接伝える場にしたいという想いがありました」(萌優さん)
ホテルや式場での王道スタイルではなく、あえて「TRUNK HOTEL」というカジュアルかつ洗練された会場を選んだのも、その想いを形にするため。ふたりらしいナチュラルで心地よい空間づくりが、ゲストの心にもしっかり届く、温かな一日となりました。
家族と友人に見守られて誓う、アットホームな人前式
温もりある木の素材と柔らかな光が差し込むチャペルは、ふたりが望んだ雰囲気にぴったりでした。
「できるだけアットホームにしたかったので、形式にとらわれない人前式を選びました。自分たちの言葉で、ゲストに向かって感謝と誓いを伝えられるスタイルが良かったですね」(萌優さん)

誓いの言葉は、TRUNK HOTELの「」というワークショップで出会った「healthy」というキーワードを夫婦のテーマに、自分たちらしい言葉を紡いでいったそう。実は最後までなかなか形にできず、完成したのは前日だったとか。
「すごく大事なことだから、ずっと悩んでしまって(笑)。でも、最後の最後まで考えたからこそ、ふたりの本音が詰まった、いい言葉になったと思います」(萌優さん)

人前式ならではの魅力として印象に残っているのは、誓いの言葉を伝えるときや指輪の交換時にも、常にゲストの顔が見えていたことだそう。
「ふたりだけの世界にこもるのではなく、みんなの方を向きながら行えたのがよかったです。拍手や表情を感じられる距離感で、大切な人たちと一緒に時間を過ごせたことが何より幸せでした」(萌優さん)
ふたりらしさを彩る「MORI」の披露宴会場
披露宴会場に選んだのは、木の温もりとモダンな空気感が絶妙に調和する「MORI」。
TRUNK HOTELの中でも自然素材の質感が引き立つこの空間は、温かみがありながらも洗練されていて、ゲストと近い距離で過ごせる、ちょうどいいサイズ感も決め手だったそう。
「おしゃれすぎて気取る感じではなく、でも野暮ったくならないように。あくまで会場全体が心地いい空間であることを大事にしました」(萌優さん)

会場全体の雰囲気を決定づける装飾の中でも、特にこだわったのがお花。装飾の中でも一番お金をかけた部分だそう。季節は2月。寒い時期ながらも、実は一年の中で最も花の種類が豊富なシーズンでした。
「せっかくお花がたくさんある時期だったので、思いきり楽しみたいと思って。お花の打ち合わせが一番楽しかったかもしれません。白やグリーンだけだと少し冷たい印象になってしまう気がしたので、赤みがかったベージュやオレンジ、黄色など、柔らかくあたたかみのある色味を多めに取り入れました」(萌優さん)
特にリクエストしたのは、アンスリウムとミモザ。
「アンスリウムの独特なフォルムが好きで、絶対に使いたかったんです。ミモザはこの季節ならではの花で、柔らかくてかわいらしい印象も添えてくれるなと思って。自分たちらしいエッセンスを添える花材を厳選しました」(萌優さん)
装花は、プランに含まれていた内容をベースにしつつも、自分たちらしい要素を細かくオーダー。上品で存在感のある「胡蝶蘭」を追加でお願いし、全体に高級感と華やかさをプラス。また、「直線的な葉物は少なめに」というこだわりも伝えるなど、細部までバランスに配慮したセレクトが印象的です。
空間全体にほどよい統一感を持たせながら、ナチュラルで洗練されたムードに仕上げられた装花は、まさにふたりのこだわりが詰まったもの。ウェルカムスペースや高砂、ゲストテーブルにもたっぷりとグリーンや花々があしらわれ、まるで森の中にいるような心地よい空間に仕上がりました。
気軽さと美しさを両立した、ペーパーアイテムの工夫
ゲストとのやりとりのしやすさを重視し、招待状はLINEで送付。形式にとらわれず、気軽に返信できるスタイルは「ありがたかった」とゲストからも好評だったそう。

一方で、席札やメニュー表など当日のペーパーアイテムは、会場の雰囲気に合わせてシンプルかつおしゃれなデザインにこだわりを。余白を活かした洗練されたレイアウトで統一し、華美な装飾は控えめにしながらも、細部までふたりらしさが宿る品のある仕上がりになりました。

さらに、プロフィールブックは人気雑誌のデザインテンプレートを活用して萌優さんが制作。おしゃれで親しみのある誌面風の構成が、ゲストの間でも話題に。ふたりの人柄や歩みが伝わる、特別な一冊となりました。
料理やドリンク、ケーキは“おいしさ”と“バランス”重視

料理やドリンクは、見た目の美しさと満足感のバランスを意識。ゲストにしっかり楽しんでもらえるように、味やボリューム感に配慮しながら、全体的にシンプルかつ丁寧に仕上げられたメニューをセレクトしたそう。
ウェディングケーキも、装花や空間デザインとの相性を意識してミニマルなものをチョイス。写真に映える佇まいが、ファーストバイトの瞬間をより印象的なものにしてくれたといいます。
ドレスも小物も“抜け感”がカギ。自分らしさを詰め込んだウェディングスタイル
ウェディングドレス選びで萌優さんが大切にしたのは、「自分らしさ」。そして、数多くのドレスを試着するなかで辿り着いたのが、NY発の人気ブランドの“ODELLE(オデル)”でした。
「いろんなデザインを試しましたが、最終的には“私っぽい”と思えたこの一着に決めました。潔いシンプルさの中に品があって、ソフトマーメイドのシルエットやつるんとした質感も本当にきれいで、まさに理想のドレスでした」(萌優さん)
実は、ドレスを見つけた時点ではすでに受注生産に間に合わない時期だったそう。それでも諦めきれず、フリマアプリで同じドレスを探して譲ってもらうことに成功。サイズもUS4とやや大きめだったため、専門店でお直しをお願いすることに。
「お直しって何週間もかかるものだと思っていたんですが、「befitsyou」さんではその場でサクッと仕上げていただけて、本当にありがたかったです」(萌優さん)
お色直し用の一着は、質感が異なるホワイトドレス
2着目は、「TRUNK HOTEL」提携のドレスショップを巡った末にで出会った一着。
「胸元はもともとハートカットのデザインだったのですが、ストラップの付け根が直角になっていたのを、織り込んで丸みを持たせてもらいました。理想に近づけるために細かな部分まで調整していただいて、感謝しかありません」(萌優さん)
最初はボリュームのあるプリンセスラインにも惹かれていたそうですが、いざ試着してみるとしっくりこなかったそう。最終的には、スレンダーなシルエットのストラップタイプ、繊細な刺繍が施されたナチュラルな一着に決定。
「ストラップタイプのドレスって本当に数が少なくて。やっと出会えたときのうれしさはひとしおでした。やっと“ドレス迷子”から卒業できたって感じです(笑)」(萌優さん)
新郎の辰典さんも同ショップで黒のタキシードをレンタル。お色直しのタイミングでは蝶ネクタイとチーフを変えて、さりげなく印象をチェンジ。ふたりならではのリンク感を演出しました。
“飾りすぎない”が正解。こだわりの小物で自分らしく
華美すぎず、かといって物足りなくもない。そんな“ちょうどいい抜け感”を大切にしたアクセサリー選び。ドレスの存在感を損なわないよう、あえて華奢なイヤリングをセレクトしたそう。
「シンプルなドレスだからこそ、小物でバランスをとるのが大切だなと思って。ナチュラルな素材感のものを意識して選びました」(萌優さん)
靴はプチプラで統一。見えない部分だからこそ、無理にこだわらず、全体のバランスを意識した合理的な選択も“らしさ”のひとつ。
「見えないし…ってことで、プチプラの通販で調達しました。その分、他のところにお金をかけられたので満足しています!」(萌優さん)
挙式とお色直しで魅せたヘアチェンジが、雰囲気をガラリと変えるカギに
挙式では、上品さと華やかさを両立した高めのお団子スタイルに。「TRUNK HOTEL」のブライダルフェアで目にした花嫁のヘアが印象的で、「こんな感じでお願いします!」とオーダーしたそう。

「前髪やもみあげの後れ毛のニュアンスが絶妙で、お団子の位置も高めにすることで、ぱっと華やかになるんです。シニヨンよりも新郎受けがいいと聞いていたのですが、実際に彼の評判も上々でした(笑)」(萌優さん)
お団子には長めの刺繍リボンを垂らすアイディアも検討していたものの、ヘアメイクさんの一言で潔くカット。「優柔不断な自分にとって、プロのアドバイスで即決できたのはありがたかった」と振り返ります。

お色直し後はガラッと印象を変え、ゆるくまとめたダウンスタイルに。前髪はくるくるに巻き、ゴールドのヘッドドレスと星モチーフのピアス、鮮やかなミモザのイエローブーケで明るくフレッシュな雰囲気に。
「髪型ひとつでこんなにも印象が変わるんだと実感しました。コーディネートのアクセントとして、ヘアも自由に楽しめるのが結婚式の醍醐味ですね」(萌優さん)
サプライズも、アートも、ムービーも。“みんなでつくった”最高の時間
演出は、余興や派手なサプライズではなく、ゲストとの会話やふれあいを重視したものに。全員との会話や交流を優先した、温かみのあるスタイルに仕上げました。
挙式前のウェルカムスペースには、ゲスト参加型の“ペインティングアート”を用意。テーマカラーに合わせた絵の具で、ゲスト一人ひとりが自由に筆を入れて完成させていく作品は、まさに“みんなで作り上げた記念品”。「あとで家に飾れるのもうれしいし、当日の思い出としてずっと残せるのがいいなと思って」と、ふたりのアイデアが光る演出となりました。

さらに、ムービーもふたりらしさが詰まったものに。プロフィールムービーは、自ら映像を編集して手作りしたもの。旅行先などで撮り溜めていた映像を活かし、ふたりの思い出を丁寧に繋いだそう。一方、オープニングムービーはプロに依頼し、世界観に合った仕上がりに。
「プロフィールムービーの制作は本当に大変で、PCが重くて止まったり、ソフトの使い方に苦戦したり…。でも、完成したときの達成感は格別でした。ゲストのみんなから『ふたりらしくてすごくよかった!』と言ってもらえたのが、なによりうれしかったです!」(萌優さん)
ゲストが本当に喜ぶものを。選べる楽しさを添えた引き出物
引き出物には、結婚式専門サイトのカタログギフトをセレクト。
「性別や年齢もさまざまだったので、なるべく誰にとってもうれしい選択肢が詰まっているものを選びました。中には、調味料や上質なタオルなど、日常で使えるものが多くて。全員同じカタログでしたが、それでも『この人はこういうの好きそうだな』って想像しながら選んだのが楽しかったです」(萌優さん)
細部までゲストへの心配りを感じさせるセレクトで、「気遣いが感じられてうれしかった」との声も多かったのだそう。
家族の笑顔に包まれて。やってよかったと思えた特別な一日
「本当にあっという間でしたが、終わってみて改めて『やってよかったな』と心から思える一日でした」と、結婚式を振り返る萌優さん。なかでも特に心に残っているのは、家族の笑顔だったといいます。
「式のあと、母から『すごく良かったよ、感動した』と言ってもらえて、準備を頑張ってよかったなと思いました。普段はあまり感情を表に出さない父も、静かに喜んでくれていたのが伝わってきて…。これまでお世話になった家族に、きちんと感謝を伝えられたことが、何よりも幸せでした」(萌優さん)

また、結婚式を通じて「自分たちが思っていた以上に、まわりの人たちに支えられていたことにも気づけた」と振り返ります。
「当日も、スタッフの皆さんが細やかに動いてくれて、安心して楽しめました。TRUNK HOTELの空気感やホスピタリティにもすごく助けられました」(萌優さん)
これから式を挙げる人へ——平井さんからのリアルなアドバイス
最後に、これから結婚式を迎える人へのメッセージをいただきました。
◆やってよかったこと
「人と比べすぎず、『ふたりらしいね』って言ってもらえるような結婚式にするのがいちばんだと思います。SNSには素敵なアイデアがたくさんあるけど、それに振り回されすぎないことが大事だと思います。自分たちのペースで、納得できるかたちを探していくのが一番の近道だと思います!」
◆やっておけばよかったこと
「『もっと早めに取り掛かればよかった』と思ったのは、誓いの言葉づくりです。ギリギリまで悩み抜いた分、本音が詰まった言葉になったとはいえ、できればもう少し心の余裕を持ちたかったな…と(笑)。迷ったときは、お互いの気持ちや、自分たちらしさを信じて進めることが、後悔のない一日に繋がると思います」
取材・編集/藤井由香里