【杉山愛さん&潮田玲子さんも実践】子どもにこそ、疲労回復につながるUV対策が大切です

アスリート達がUVケアで疲労度を軽減させている今、【子供達のスキンケア】に取り入れないのはもうナンセンス。 実はUV対策で疲労を軽減させることが、熱中症対策にもつながっているよう。アスリートママのお2人、専門家の先生に伺いました。

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体を疲れさせない。重要なのはUV対策

<右>元プロテニスプレーヤー 杉山 愛さん
2003年ウィンブルドンと全仏のグランドスラム2冠。日本人選手初WTAダブルス世界ランク1位獲得。現役引退後はテニスの普及や育成に貢献。小4男子、3歳女子の母。

<左>元バドミントン日本代表 潮田玲子さん
女子ダブルス全日本選手権5連覇、2007年世界選手権銅メダル、北京五輪5位入賞。現在は、女性アスリートをサポートする「Woman’s ways」代表。小4男子、小2女子の母。

世界で戦ったアスリートとして「現役時代の対策」、スポーツに打ち込む子を持つ母として「家庭での日常ケア」の両面から伺いました。

杉山さん[以下、敬称略]
真夏は卵が焼けるくらいテニスコートは暑く、日焼け時の疲れやダメージの過酷さといったら、本当にキツかった。現役時代、日焼け止めを塗った後の手がラケットのグリップに影響するので、塗るのがあまり好きではなくて…。試合後5分もすれば汗で流れて目に日焼け止めが入って痛いので、帽子で顔を陰にしつつ、目の下から塗るように工夫してました。

潮田さん[以下、敬称略]
私は室内競技ですが、シャトルを見失なわないようにカーテンで完全遮光のため、むしろ日焼けに弱くて…。屋外でのランニング時は、日焼け止めを塗って完全防御!

杉山 
日本では日焼け止めや日傘の文化があるけど、特にヨーロッパでは日焼けはステイタス。とはいえ、試合会場で日焼け止めが配られることも。

潮田 
元Jリーガーの夫は、育ってきた時代背景もあって日焼け止めはあまり塗らないけれど、チームに韓国人選手がいる時は、影響されて塗ってたみたい。私たちが子どもの頃より高温で紫外線量も増えているし、今のうちから日焼けと疲労についてしっかり伝えて習慣化させないと、と日頃から頻繁に声をかけています。

杉山 
テニスをやっている息子は、日焼け止めはまだ煩わしそうなので、長袖インナーも使い皮膚の露出を少なくする工夫を。現役時代、手の平に日焼け止めがつかないよう、スティックタイプを愛用してたので、息子にも使わせてます。帽子から出る耳や首の後ろは、塗り忘れに注意。

潮田 
うちは、息子が野球、娘がテニス。特に息子は、衣類で隠せない顔だけ真っ赤になって、乾燥しがち。野球の付き添いの日は、私も疲れて、ひどいと熱中症っぽくなったりするため、子ども達にもスキンケアは徹底していて。息子はお風呂を出る時、濡れたまま塗れる保湿剤とスプレー式の化粧水をシューッと顔にかけてあげてます。

杉山 
息子の乳児湿疹で大反省してから、よく洗い、保湿を徹底してます。親が子に紫外線対策も保湿も継続するのを見せれば習慣化できそう。

潮田 
特に男子は思春期頃、集団でいると日焼け止めをあまり塗らないのかも。でも美容意識が高いというのではなく、特に屋外競技ではコンディショニングの一環としての紫外線対策はとても大切。疲れると食欲もなくなるし、炎症で睡眠にも影響が出る。負の連鎖では連戦もキツイ…。

杉山 
最近の選手は試合後、氷水に浸かる「アイスバス」で疲労回復に努めてるみたい。

潮田 
体力消耗はパフォーマンスに直結しますし、いかにその日の疲労を溜めないかが重要

杉山 
食欲低下、睡眠不足、運動のパフォーマンス低下、怪我、全てにつながるので、一年中日焼け対策は親子でマストですね。

アスリートママの現役時代&親子写真

杉山さん現役時代
杉山さん親子で一緒に
潮田さん現役時代
潮田さん親子で一緒に

<杉山さん>灼熱のウィンブルドン。汗っかきで日焼け止めの塗り直しも大変。湘南在住で海岸散歩では、反射の日差しも気になるのでUV対策は必須。3歳の娘さんと貝拾い。

<潮田さん>完全遮光の競技でもトレーニング時の日焼け対策は必須。子どもたちとは、毎年冬にはスキーに。雪は日光の反射もひどいし、肌も目も気を付けてます。ゴーグルやサングラスで死守。

なぜ、スキンケアが熱中症対策になるのですか?

津田淳子先生

国立スポーツ科学センター、山手クリニック 皮膚科医。日本体育協会公認スポーツドクター。紫外線、汗、気温など通常以上の負担がかかるスポーツ環境下における皮膚トラブル治療の専門家。

◇ 色が白い= 練習不足は昭和の考え! 今の時代は対策を徹底してこそ

日焼けは火傷1度~2度の状態で、皮膚が炎症を起こした状態。日焼けした皮膚は免疫力が低下し、ヘルペスなど感染症リスクが高まります。日焼けが広範囲にわたると、炎症による体液喪失や血管内容量の低下などによって身体の水分が失われます。

熱中症対策としては、水分補給に加え身体の水分を保持し続けるため、日焼けを防止することが大切。実際、高校のラグビーチームで日焼け止めをチーム全体で継続使用したところ、年間熱中症発生率が低下、コンディション維持に繫がりました。

皮膚のコンディションを整えることは、美容目的ではなく、集中力を維持し、最高のパフォーマンスを発揮することに直結します。日焼けのヒリヒリは、ストレッチにも支障が。日々のトレーニングと同様、日焼け防止はコツコツ継続が大事。表示のSPF・PA値の効果を得るために適切な量をこまめに塗り直してください。

撮影/古水 良(cheek one)ヘア・メーク/川村友子 スタイリスト/大碕ちほ(潮田さん)、ミズグチクミコ(杉山さん)取材/羽生田由香 ※情報は2025年7月号掲載時のものです。

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